経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
Xデザイン学校2019年ベーシックコース #08 プロトタイピング スマホ大好きすぎる 

 12月21日(土)、残すところ今日を入れてあと3回である。

 私自身が年末進行というか、金沢→福岡→台湾→京都と移動移動の死のロードが続き、ブログを落ち着いて書く暇が無くてリフレクション不足気味。w

 今回は大阪校でも東京校でも気になったポイントを2つ書いてみます。

 よく聞かれるのが「構造化シナリオでアクティビティシナリオの粒度はどのくらい?」というのがある。

 プロトタイピングが進むにつれて更に詳細になって行かなくてはいけないのに、どんどんUIに寄って行って作業手順化するグループが多い。

 それでは、何のためにアクティビティとインタラクションに分けているのか分からなくなる。

 常にユーザー体験が主で、操作は副でなくてはいけない。

 そのしりとりが、操作が先になってしまうからシナリオが詳細にならずに作業手順化してしまうのだ。

 もう一つが、サービスのUIを何でもかんでもスマホで完結しようとすることだ。

 最近よく話すのは、現在のスマホはカンブリア爆発前のアノマロカリスと同じだということ。

 DXやIoTが進めば、私たちの周りは全てがコネクテッドなデバイスに爆発的進化を遂げるはずだ。

 その時にサービスやその構成要素としてのデバイス群を設計するのには、アクティビティ(ユーザー体験)シナリオが重要なのである。

 アクティビティとインタラクションを明確に分けていれば「ユーザーがこうしたいなら、ここではこういうデバイスがいいよね。」という議論が出来る。

 それを操作ベースでアクティビティを書いてしまうと、既存のデバイスの編集になってしまい、イノベーションが起こらないのだ。

 しかし、どこでこのワークショップをやってもスマホだらけになるって、どんだけ好きなんだとため息が出るぞ。w

 

◇Xデザイン学校2019 ベーシックコース・アーカイブ

 05月25日(土):#01ブートキャンプ

 06月22日(土):#02ビジネスインタビュー

 07月27日(土):#03エスノグラフィ

 08月24日(土):#04質的調査の価値分析

 09月21日(土):#05ユーザーインタビュー

 10月26日(土):#06ペルソナ作成

 11月30日(土):#07構造化シナリオ

 12月21日(土):#08プロトタイピング

 01月25日(土):#09ユーザー評価法

 02月22日(土):#10発表と講評

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Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース#08 ユーザー評価法

 12月17日(土)に第8回目を行いました。

 それまでが、福岡→京都→大阪と出張が1週間に及んでおり、もうヘロヘロで。。

 殆ど最初にやることを指示しただけで、受講者の皆さんは自律的に活動してくれれるようになった。

 素晴らしい進歩である。w

 前回行ったペーパープロトタイピングが、開発者評価法であったのに対して、今回のウォークスルー評価は被験者をリクルートしてきて行うユーザー評価法である。

 こうしてアクティビティシナリオをベースとしたプロトタイピングをあらゆる方向から繰り返して行くうちに、どんどんユーザーの振る舞いや心の奥底にコミットして行くのである。

 それがUXの神髄であり、他の開発方法には無いユーザー視点開発の素晴らしさだ。

 学びもここまで来ると、私が全てを教えるよりも受講者各自が自ら考え気づきを深めて行くようになる。

 それが人にものを教える醍醐味というか、この上ない喜びである。

 初回の頃に比べて格段の成長を感じることの出来る今回のブログをご覧頂きたい、この集合知は凄いよ。

 

◇受講者のブログ

・白濱さん:Xデザイン学校ベーシックコース#08ユーザー評価法

・石原さん:Xデザイン学校第8回:ユーザー評価法

・平井さん:第8 回 ユーザー評価法 12月07日(土)

・山縣先生:もっと深く、もっと濃く。Xデザイン学校大阪分校第8回:ユーザー評価法

・松井さん:x-design 第8回目:雑味が大切な情報

・若林さん:思い込みから脱することの難しさ

・藤井さん:Xデザイン学校第8回:ユーザー評価法 何と何をイノベーションするのか

 

◇2019年Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース・アーカイブ

03月02日(土):#00 ビジネスとこれからのデザイン

04月13日(土):#01 ブートキャンプ

05月11日(土):#02 オブザベーション

06月08日(土):#03 ビジネスインタビュー

07月13日(土):#04 ユーザー情報の可視化

08月03日(日):#05 ペルソナ/シナリオ法

09月14日(土):#06 ストーリーテリング

11月09日(土):#07 ペーパープロトタイピング

12月07日(土):#08 ユーザー評価法

01月11日(土):#09 体験プロトタイピング

02月08日(土):#10オズの魔法使いと成果発表

posted by アサノ | 07:30 | Xデザイン研究所 | comments(0) | trackbacks(0) |
Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース#07 ペーパープロトタイピング

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 11月09日(土)、前回が台風で流れてしまったので、受講者の皆さんとお会いするのは2か月ぶりだ。

 その間に台湾に行きっぱなしだったので、最初は近況報告を兼ねてgogoroの話をする。

DSC00145.JPG

 今日の課題は、前回書いた構造化シナリオをベースに簡易ストーリーボードとラフなワイヤーフレームで構造設計をして貰う。

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 前回書いたアクティビティシナリオ(ユーザーの行動)を更に粒度細かく、絵コンテのように作成する。

 構造化シナリオを書いている時に、よくアクティビティシナリオをどのような粒度まで書くのか聞かれることが多い。

 答えを言えば、その後のプロトタイピングで先に進めば進むほど粒度は細かくなって行くので、大まかな概要が分かればよろしいい。

 なので、絵コンテ状のストーリーボードは、絵という情報量の多さも手伝い、ナラティブ(物語)からシナリオ(戯曲)へと演技者が戸惑わず演じれるレベルには粒度を細かくして欲しい。

DSC00148.JPG

 最後にワイヤーフレームをバラバラに切って、遷移図を作成する。

 ここでは、数種類のアクティビティシナリオを組み合わせて、更に複雑なタスクでテストをしてみる。

 ここまでやってくると分かって来るが、一番最初に作ったペルソナやシナリオがあることにより、ありとあらゆる段階での操作を検証し、議論し修正を行うことが出来るのだ。

 如何にプロジェクトのスタート時に、しっかりとビジネスモデルを考え、それに合ったユーザーを調査しペルソナとシナリオを書くことの重要性が分かって来たはずである。

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 終了後はビアバッシュ!

 たまにこういうのもいいですね。

 

◇参加者のブログ:だいぶ点と点が結びついて線になり面になって来た感じだ。

・石原さん:Xデザイン学校第7回:ペーパープロトタイピング

・平井さん:第7 回 ペーパープロトタイピング 11月9日(土)

・山縣先生:行きつ戻りつ。Xデザイン学校大阪分校第7回:ペーパープロトタイピング

・松井さん:x-design 第7回目:ユーザの利用シーンから考える

・黒澤さん:X DESIGN 07 Paper Prototyping

・藤川さん:Xデザイン学校大阪分校2019ベーシックコース #07 ペーパープロトタイピング

・藤井さん:物からじゃなく、ユーザーシーンから考える

・末吉さん:プロトタイピングを通して分かること

・玉泉さん:#07ペーパープロトタイピング

・森さん:#07 ペーパープロトタイピング

・若林さん:サービスを考えただけではゲームチェンジにならない

 

◇2019年Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース・アーカイブ

03月02日(土):#00 ビジネスとこれからのデザイン

04月13日(土):#01 ブートキャンプ

05月11日(土):#02 オブザベーション

06月08日(土):#03 ビジネスインタビュー

07月13日(土):#04 ユーザー情報の可視化

08月03日(日):#05 ペルソナ/シナリオ法

09月14日(土):#06 ストーリーテリング

11月09日(土):#07 ペーパープロトタイピング

12月07日(土):#08 質的調査の分析

01月11日(土):#09 体験プロトタイピング

02月08日(土):#10 オズの魔法使いと成果発表

posted by アサノ | 07:33 | Xデザイン研究所 | comments(0) | trackbacks(0) |
Xデザイン学校2019年ビギナーコース#05 ユーザーインタビュー

 11月01日(金)、ユーザーインタビューの2回目。

 前回行ったグループインタビューから、インタビューイを絞り込んでデプスインタビューを行う。

 通常実務ではデプスインタビューのインタビューイをリクルートして行うのだが。

 私は先にあるセグメントに対して5〜6名ぐらいのフォーカスグループインタビューを行い。

 そこでデプスインタビューのインタビューイのスクリーニングを行ってしまう。

 いきなりデプスインタビューのインタビューイを最適な方々で構成するのは難しいことが多いので、この方法はお勧めだ。

 しかも、グループインタビューである程度の推論も立つし、デプス以前にいろいろ訊けているので時間も短縮にもなる。

 今回のデプスインタビューは、成果物として「行動シナリオ」を作成して貰うことになっている。

 実務ではインタービューを行うメンバーは少人数であることが多いが、結果を開発チーム全員に共有する必要がある。 

 その場合、インタビューの書き起こしを何人分も回覧しても読んでも貰えないだろう。

 出来るだけエッセンスを抽出して共有する必要がある。その時使うのが「行動シナリオ」だ。

 行動シナリオは、インタビューから得られたインタビューイの求めるゴール(本質的な欲求)や価値を明確にして、そこに至るプロセスを物語化したペーパーである。

 これをインタビューイ毎に作成する。

 このインタビュー結果をA4ペーパー1枚にまとめたものは、これだけでも素晴らしい資料になるし、後のペルソナの作成にもとても役に立つ。

 しかし受講生の皆さん、インタビューに夢中になりゴールを探ることが頭から飛んでしまっている。w

 アランクーパー(Alan Cooper)は、ペルソナ法のことをゴールダイレクテッドデザインと呼び、サービスを使う人々のゴール(目的・価値)に焦点を当て、それが達成できるデザインを行うことだと言っているのだよ。

 

※写真について:当日偶然にクラシックレンズのついているカメラを持っていたので、それで撮った。

 以前ある人が「妄想は解像度が低いほどリアル」と言ったが、なんか分かる気がする写り。w

 

◇Xデザイン学校2019ビギナーコース・アーカイブ

09月06日(金):#01UX概論

09月20日(金):#02ビジネスインタビュー

10月04日(金):#03ビジネスインタビュー

10月17日(木):#04ユーザーインタビュー

11月01日(金):#05ユーザーインタビュー

11月15日(金):#06ペルソナ/シナリオ法

11月29日(金):#07ペルソナ/シナリオ法

 

◇Xデザイン学校2018ビギナーコース・アーカイブ

09月27日(木):#01回 UX概論

10月10日(水):#02回 質的調査ビジネスインタビュー

10月25日(木):#03回 質的調査ビジネスインタビュー

11月08日(木):#04回 質的調査ユーザーインタビュー

11月22日(木):#05回 質的調査ユーザーインタビュー

12月07日(金):#06回 ペルソナ/シナリオ法

12月20日(木):#07回 ペルソナ/シナリオ法

01月18日(金):#08回 構造化シナリオ法

02月01日(金):#09回 構造化シナリオ法

02月15日(金):#10回 発表会と講評

posted by アサノ | 07:37 | Xデザイン研究所 | comments(0) | trackbacks(0) |
Xデザイン学校2019年ベーシックコース #06 ペルソナ作成 結局は教養とセンス 

 10月26日(土)、今回は前月のインタビューを元にペルソナを作るフェーズだ。

 作って来て貰った行動シナリオを元に上位下位関係分析を行う。

 上位下位関係分析は慣れが必要であるが、インタビュー時には見えて来なかったユーザーの本質的な欲求を焙り出す効果がある。

 是非何度も繰り返し使い慣れて自分のものにして欲しい。

 

 しかし、なぜかラダーアップしないチームが続出。

 原因は分かっていて、要するに前の段階のインタビューが上手くいっていないのだ。

 

 インタビューが上手くいかない理由は大きく分けて2つある。

 1)聞き方(話術)が下手。これは慣れれば上手くなる。w

 2)聴いているポイントがずれていて、分析すべきデータになっていない。

 この2)が問題なのだ。

 我々はカメラ会社のゲームチェンジを行うためにインタビューをしているはず。

 そうならカメラの話を聴いてもしょうがない、ユーザーはどのように利用シーンが変わってカメラを使わなくなったのかを聞かないといけない。

 それなのに、如何にカメラを使うのかを聴いている。

 それでは既存のプロダクトの改善改良にしかならない。

 私ならまずカメラはバサッと捨てる。w

 そして出来上がったペルソナが10年前でも通用する人物像ならアウトだ。

 ユーザーインタビューは、大勢のユーザーがいつの間にか「利用シーン」を変化させていることを見つけることが目的。

 個人の特殊な行動に着目しすぎないことが大切です。

 もし上手くいっていないと思ったら、その行動シナリオは捨てて。

 新しいインタビューイに、今までとは違った内容のインタビューをやり直してみると良い。

 上位下位関係分析を含めても、今までの手探り状態の半分の時間で出来る。

 その方がすっきりラダーアップして、本当にユーザーが欲するものが見えてくるはず。

 

 私は30代の前半に「私がやり直せば、前のものより必ず良くなる」という信念を持つことにした。した。w

 それまでは、やり直しても前より良くなるか分からないし時間もかかると思うことが多かったのだが。

 何度でもやり直すことを自分に課した、今から考えてみるとそれがプロトタイピングの考え方の目覚めだったのだと思う。

 熟慮するより、早く失敗してやり直すが現代のクオリティである。

 

◇受講者のブログ

・数野さん:Xデザイン学校ベーシックコース #6

・明間さん:質的分析のアーキテクチャ

・花井さん:ベーシックコース#6 ペルソナ作成(10/26)

・永田さん:第6回 ペルソナ作成

・橋本さん:ベーシックコース #06 ペルソナ作成

 

◇Xデザイン学校2019 ベーシックコース・アーカイブ

 05月25日(土):#01ブートキャンプ

 06月22日(土):#02ビジネスインタビュー

 07月27日(土):#03エスノグラフィ

 08月24日(土):#04質的調査の価値分析

 09月21日(土):#05ユーザーインタビュー

 10月26日(土):#06ペルソナ作成

 11月30日(土):#07構造化シナリオ

 12月21日(土):#08プロトタイピング

 01月25日(土):#09ユーザー評価法

 02月22日(土):#10発表と講評

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Xデザイン学校2019年ビギナーコース#03 ビジネスインタビュー

 10月04日(金)、夕方台湾から羽田に降りたって大急ぎでモノレールで浜松町経由で田町に着いたのが開始30分前。

 流石に今回は無茶したなと反省。w

 

 前回は企業さんにインタビューして、その強み弱みを見つけたところ。

 今回はそれをもとに、企業さんのゲームチェンジを考える課題だ。

 皆さんの発表を見て感じたことをいくつか。

 アイディアソンなどで出てくる「これ面白いんじゃない?」みたいなビジネスモデルはNGだとは言っておきました。

 会社の基幹産業が潰れた時に、それと同じかそれ以上の利益をもたらしてくれるビジネスモデルでなくてはいけない。

 家電メーカーの録画機がクラウドにその座を開け渡した時に、それを救うのはトースターやドライヤーでは無いよね。

 

 まず、この会社のゲームチェンジする場合の前提条件を整理しよう。

 1)下請け体質からの脱却

  ・これはマストだ

  ・今の時代は、親会社が先にゲームチェンジしたら、旧来の下請けはいらなくなる。

  ・下請けじゃなくなるということは、他社が真似できない参入障壁の高いビジネスモデルが必要

 2)現在の社員の緩やかなスキルチェンジ

  ・現在は稼いでいるが、いつかは必要なくなる人材はいるのか?

  ・その人たちを、如何に幸せにできるのか?

 なのに、未だに下請け体質丸出しの案か、ゲームチェンジはしているが莫大な投資が必要で現在のアセットを置き去りにしたようなものばかり。

 特にひどいのはブラックボックス頼みの、クライアント企業が採用を判断できない案。w

 

 例えば、皆さんが家を建てようと思うとするでしょ?

 その時に「我が家はこんな未来を作りたい」というビジョンがある、そして現状の予算とのせめぎ合いを電卓片手に考えるんじゃないでしょうか?

 それは凄い家を建てれば未来に近づくかもしれないけれど、その建築費次第では途中で破産してしまう。

 経営というのはそういうものです。

 

 次に、前回のビジネスインタビューで得たインサイトが、たぶん間違っているというか、表面的にしか理解出来ていない。

 特にデータを扱うのが上手い、というのはモノ発想だ。

 インタビューで一番気をつけなくてはいけないのは「ユーザーは自身の問題には気が付いていない」ということだ。

 この会社のアセットは「データーを扱うのが上手い」ではなく、それが負のアセットなのだということに気が付いていない。

 UXを勉強しに来ているのなら、そのデータは何のために扱っているのかのコト(サービス)の視線で考えてみたら何かが見えるはずなんだけどな。ww

 お客はドリル(データ)を買いに来たのではなく、穴(サービス)が欲しかったってやつです。

 

 ※負のアセット:前の時代では重要な役割を担っていたが、時代が変わり必要性が無くなったモノやコト。

 

◇受講者のブログ

・藤井さん:Xデザイン学校vol.3を受けて

・松本さん:03.ビジネスインタビュー2

 

◇Xデザイン学校2019ビギナーコース・アーカイブ

09月06日(金):#01UX概論

09月20日(金):#02ビジネスインタビュー

10月04日(金):#03ビジネスインタビュー

 

◇Xデザイン学校2018ビギナーコース・アーカイブ

09月27日(木):#01回 UX概論

10月10日(水):#02回 質的調査ビジネスインタビュー

10月25日(木):#03回 質的調査ビジネスインタビュー

11月08日(木):#04回 質的調査ユーザーインタビュー

11月22日(木):#05回 質的調査ユーザーインタビュー

12月07日(金):#06回 ペルソナ/シナリオ法

12月20日(木):#07回 ペルソナ/シナリオ法

01月18日(金):#08回 構造化シナリオ法

02月01日(金):#09回 構造化シナリオ法

02月15日(金):#10回 発表会と講評

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Xデザイン学校2019年ベーシックコース #05ユーザーインタビュー インサイトの為なら手段は選ばず

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 9月21日(土)は、第5回目で前回のフィールドワークに引き続き質的調査の一環であるユーザーインタビューの回。

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 ここで、何度も強調したのは「ユーザーを見ろ、ユーザーに聞くな」です。

 ユーザーにいきなり「何か困ったことがありますか?」と聴くぐらいアホなことはない。

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 インタビューのコツは、如何にインタビューイに一旦内省させておいて訊くかだ。

 しかし、教科書に書いてある通りの訊き方で良いのかというと、そんなに甘いものでは無い。

 皆さんが、友達なったばかりの人の人格を理解するには、何度も会って何度も一緒に何かをして、やっとある時ハッと「この人、こういう人なんだ。」と分かる訳である。

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 私達がやろうとしているのはインタビューやフィールドワークでは無く、何らかのインサイトを欲しいだけなのだ。

 そのために、メソッドの通りに「こうやらなくてはならない!」と思う必要は無い。

 インサイトを得るためにはあの手この手を駆使して探るのが正しい。

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 ただ、むやみやたらとやれば良い訳では無い。

 先人達が「こういうやり方の方が、インサイトを得やすいよ。」と残してくれたのがメソッドである。

 まずはそれを基本にして、覚えたら次は崩しを試してみよう。

 そう思ってみると、やはり観察が大切。

 接客のプロ達(美容師さんや寿司職人さん不動産屋さんなど)特にカリスマ的な人は、まず何かを差し出してユーザーの反応を見て推論を立て、お客さんの反応と理由をそれとなく聴くという行為を繰り返して、その客の輪郭を形作って行くのだ。

 よく「仮説検証をするな、問いを立てろ」と言います。

 今回は、先にあるテーマに関してカードを何枚か書いて貰い。

 インタビューイが、それを持ってインタビューに答えるというのをやって貰った。

 しかし、そのカードに書いてあることがしょぼいと、インタビューイから得られるインサイトも甘くなる。

 KJ法の川喜田二郎先生も、推論を立てるには「知識の収納庫」が大きくなくてはいけないと言っておられる。

 やはり、インタビューにも教養が重要ということなんですね。

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 ちなみに懇親会は、とても良いインタビューのトレーニングの場だ。

 出来るだけ積極的に参加して、腕を磨きましょう。

 

◇受講者のブログ

・ Aschwandenさん:Xデザイン学校でUXを学ぶ #05

・永田さん:第5回 ユーザーインタビュー

・数野さん:Xデザイン学校ベーシックコース #5

・剣持さん:UXデザインを学びに行ったら、ユーザーの本音を知る事の難しさと、それを知るための様々な手法を学びました。

・玉木さん:2019 Xデザイン学校ベーシックコース#05ユーザーインタビュー

 

◇Xデザイン学校2019 ベーシックコース・アーカイブ

 05月25日(土):#01ブートキャンプ

 06月22日(土):#02ビジネスインタビュー

 07月27日(土):#03エスノグラフィ

 08月24日(土):#04質的調査の価値分析

 09月21日(土):#05ユーザーインタビュー

 10月26日(土):#06ペルソナ作成

 11月30日(土):#07構造化シナリオ

 12月21日(土):#08プロトタイピング

 01月25日(土):#09ユーザー評価法

 02月22日(土):#10発表と講評

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Xデザイン学校2019年ビギナーコース#02 ビジネスインタビュー

 9月20日(金)、今年もビギナーコースが始まった。

 初回は概論でひたすら座学だったが、2回目からはワークに入る。

 Xデザイン学校の各コースは、企業さんから課題を頂いて、その問題発見を通じてメソッドを学ぶ訳です。

 

 UXやデザイン思考は、まず企業目線ではなく「ユーザーに共感する」と言ってユーザー調査をします。

 しかし、それはスマホが現れる前の20年近く前の考え方だ。

 現代はイノベーションにより企業も大変化を遂げており、またユーザーもスマホの登場で激変して不確かな存在になって来ている。

 業種によっては、双方が皆最先端な訳ではなく、極端に非対称な場合もある。
 そういう場合には、まず企業側が「これからどうありたいのか?」を明らかにしなくてはならない。
 そこが決まらないと、どの辺りのユーザにアプローチして良いかも分からない。
 今回は、企業さんのインタビューを通じて、彼らが自分達では気が付いていない、あるいはうすうす分かっているのだが言語化できていない「強み」と「弱み」を洗い出す。
 そして、次回は各チームから「貴社はこうあるべきだ」というビジネスモデルを提案します。
 課題を出す企業とそれを考える受講者の実力がはっきり分かるので、初回の講座にはぴったりなのである。

 

◇受講者のブログ

第2回

・松本さん:02.ビジネスインタビュー(Xデザイン学校ビギナーコース)

第1回

・松本さん:01.UX概論(Xデザイン学校ビギナーコース)

・松村さん:Xデザイン学校(ビギナーコース)へ入学しました

・杉江さん:Xデザイン学校 2019年度ビギナーコース#01UX概論

・奥山さん:Xデザイン学校 振り返り-第01回

・亀田さん:Xデザイン学校 01:UX概論[9/6]

 

◇Xデザイン学校2019ビギナーコース・アーカイブ

09月06日(金):#01UX概論

09月20日(金):#02ビジネスインタビュー

 

◇Xデザイン学校2018ビギナーコース・アーカイブ

09月27日(木):#01回 UX概論

10月10日(水):#02回 質的調査ビジネスインタビュー

10月25日(木):#03回 質的調査ビジネスインタビュー

11月08日(木):#04回 質的調査ユーザーインタビュー

11月22日(木):#05回 質的調査ユーザーインタビュー

12月07日(金):#06回 ペルソナ/シナリオ法

12月20日(木):#07回 ペルソナ/シナリオ法

01月18日(金):#08回 構造化シナリオ法

02月01日(金):#09回 構造化シナリオ法

02月15日(金):#10回 発表会と講評

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Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース#06ストーリーテリング

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 9月14日(土)は、折り返し点を過ぎた6回目。

 ある意味、今回の研修の山場である構造化シナリオ法を教える回です。

 まあ、皆が苦しむのは織り込み済みなので、別段そのことを書かなくても良いので、ポイントを2つ。

 

  一つは、ここまでやってきたユーザーインタビューやペルソナのおかげで、だいぶユーザーに寄り添って来たようです。

 それはそれで良いのですが、この段階で企業側のゴールやアセットの分析が疎かになり。

 その会社が持っているはずのアセット(良くも悪くも)を全く使わない、ユーザーが喜ぶ新規事業を考えているチームが多い。

 スタートアップなら、そこから始めるので身軽ですが、既存のメーカーは既に多くのアセットを抱えているので、それを有効活用するビジネスが欲しい。てか、無いと死ぬ。w

 今、パナソニックが福岡で実証実験している「トライアル quick」などはすごく良い例で。

 なぜかと言うと、今後負のアセット化して行くだろう少し前の主力商品の部隊、テレビ・録画機・スマホ・カメラ・ホームテレフォンらの技術と生産設備を使って、次世代の無人店舗用システムのプラットフォームを目指しているからなのです。

 皆のビジネス情報にはそれ無いんだよね〜。w

 それって言うのは、その企業の「未来に向けてあるべき姿」。経営会議で最初に書いてあるやつ。w

 二つ目は、皆さんが書くアクティビティシナリオ(ユーザーの行動)は、モノを書くのが下手だということを割り引いても、かなりまずい。w

 それはなぜかと言うと、人の振る舞い(Behavior)を見る目が粗いのだ。

 そのせいで、人の行動を書いているのに、まるでロボットのような効率的な操作手順のような文章になってしまっている。

 要するに「雑味」が無いのだ。

 実は人は同じような行動をしているようで、実はそれぞれ違うものだ。

 私はワインを飲むときも、ウィスキーを飲むときも、ビールを飲むときも、コーヒーを飲むときも、何でもよい訳ではない。

 例えば小説家なら「煙草を吸った」と書かないで「禁煙をしようといつも思っているのだが、やっと見つけて買えたナチュラルアメリカンスピリット ライトの封を切った。そうだこの香りには逆らえない。」と書くだろう。それがシナリオ(脚本)でありナラティブ(物語り)なのだ。

 ここの違いが分からないと、UXとかを生業にするのは難しい。

 私が懇親会でチェーンの居酒屋に行くのを嫌うのは、その研ぎ澄まされた雑味を感じるセンサーを鈍らせる場所には積極的に行きたくないからなのです。グルメだからじゃないのよ。w

 

 ということで、皆さん書くのに苦労したのでは無くて、物事を見る目が粗いんです。ww

 

◇受講者のブログ

・石原さん:Xデザイン学校第6回:ストーリーテリング

・若林さん:連続講義が繋がる瞬間

・平井さん:第6 回 ストーリーテリング 09月14日(土)

・藤川さん:Xデザイン学校大阪分校2019ベーシックコース #06 ストーリーテリング

・美香ちゃん:19.9.14 Xデザイン学校大阪分校#06ストーリーテリング

・山縣先生:雑味の妙とシンプルの力強さ。Xデザイン学校大阪分校第6回:ストーリーテリング

・小川さん:Xデザイン学校2019ベーシックコース6回目

・松井さん:x-design 第6回目:ビジネスとユーザを繋げる

 

◇2019年Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース・アーカイブ

03月02日(土):#00 ビジネスとこれからのデザイン

04月13日(土):#01 ブートキャンプ

05月11日(土):#02 オブザベーション

06月08日(土):#03 ビジネスインタビュー

07月13日(土):#04 ユーザー情報の可視化

08月03日(日):#05 ペルソナ/シナリオ法

09月14日(土):#06 ストーリーテリング

10月12日(土):#07 ペーパープロトタイピング

11月09日(土):#08 質的調査の分析

12月07日(土):#09 体験プロトタイピング

01月11日(土):#10 オズの魔法使いと成果発表

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弾丸で台北出張 Xデザイン学校台北分校#01 UX概論

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 8月31日(土)から9月02日(月)の週末に、弾丸で台北に出張してきた。

 初日は、京都から関空経由で台北桃園空港へ。

 永康街のいつものホテルに泊まり、2日目の朝MRTの昆陽站へ到着。

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 台湾の朝は、老人がいっぱい。

 こうやって外に出るのはいいね。

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 今回は先日購入したCANONのPowerShot G5 X Mark IIを持ってきた。

 初陣である。w

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 「南港遠東智慧科学学園區」という場所はここか?

 京都からなんとか一人でここまで来た。w

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 その中の「Space Cymking」というスペース。

 かなりの放置プレイに耐えれる日本人が私です。ww

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 台北101がよく見えます。

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 今回はXデザイン学校台北分校の初回講義に来ました。

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 前日まで苦労して中国語訳にして貰ったスライドが約160枚。w

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 なんと!朝09:30から18:00までぶっとうしの講義と見にワークショップです。

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 ミニワークショップを通して感じたのは、皆さん非常に優秀で。

 常に「どうあるべきか?」が一番最初にあること。

 これは凄い!

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 台北分校事務局の林事務所代表林 承毅氏。

 後ろにいるのは、UX専門のスーパー翻訳者の湯(タン)さん。

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 台北分校の受講生の皆さん。

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 最後は「We are X ‼」

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 かわいこちゃんともツーショット。ww

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 終了後、中山の「高記」で打ち上げ。

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 おつかれさま〜!

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 林事務所は、林さん以外は全員女性です。

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 高記名物「上海鐵鍋生煎包(鉄鍋焼肉まん)」

 やっとまともなもの食べた気がする。

 明日は朝から日本に帰って、翌日から仕事です。はあはあ

 

posted by アサノ | 07:30 | Xデザイン研究所 | comments(0) | trackbacks(0) |
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