経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
カヤック横浜オフィス訪問
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 5月23日(木)の夕方。
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 昨年出来たばかりの横浜駅東口の横浜三井ビルディングにやって来た。
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 学生10名を連れて「面白法人カヤック」さまの横浜オフィス訪問だ。
 以前からお付き合いのあった林さん(barimiちゃん)からのお誘いを頂いてのイベント。w
 鎌倉のオフィスは行ったことがあるが、この新しい横浜オフィスは初めて。
 まずはオフィス見学と会社説明。このフロアに200名もいるのだそうだ。
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 インターンとアルバイトの説明もしてもらう。
 意外と横浜にはデザイン系の学校が無いので、人材調達も苦労されるとのこと。
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 オフィスからの眺めは抜群!
 日本より深センや上海みたいな光景だね。w
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 学生が持っていったポートフォリオの講評会スタート!
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 10名が持って行ったポートフォリオを1時間に渡ってゲームやデザインのリーダークラスの方々が懇切丁寧に個別講評をして下さった。
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 学生たちにとっては刺激的な経験だった模様。
 面白かったのは、学生同士が仲間のポートフォリオを初めて見たという。。
 日常と違うことをすると、日常の問題が見えてくるので貴重である。
 カヤックの皆様、長時間に渡りお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。
 
◇関連情報:941::blog 行ってきた!シリーズ
posted by アサノ | 00:19 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
夏休みの体験デッサン

 今年も夏休みの体験入学で高校生のデッサン教室講師をした。
 全員まったくの初心者だったので、遠近法の講義とデッサン演習。
 最近ワークショップづいているので、ここでも最初に理論、続いて実習の流れ。w
 いつもながら初々しい若者に教えるのは楽しい。
 我らの錆びついた心と違って、ちょっとしたことでも一喜一憂しまた感動したり落ち込んだりする。
 それが若者らしくて良い。。

 デッサンアトリエで見かけたCG科の学生が作ったリンゴのイミテーション。
 この部屋は来る度に変なものがあるから好きだ。
 リンゴ1個の着色にしても、これだけ個人の観察力の差が出る。
 しかし人は「絵具の使い方が上手い。」としか評価しないのだろうな。。
posted by アサノ | 00:12 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
湘南高等学校Webサイトリニューアル 経過報告
 7月10日に湘南高校で最後の打ち合わせ。
 2年生Web科の女の子2名にお願いしているWebサイトのリニューアル作業も、そろそろ大詰め。
 女子学生一人で行って来て、校長先生・副校長先生と打ち合わせとは恐れ入る。w
 学生も以前に比べるとコミュニケーション能力が高くなったと思う。
 一部の学生は学外者と会う機会が飛躍的に増えているのは確かである。

◇高校Webサイト・ベストプラクティス公式ブログ:http://infod.exblog.jp/
◇石橋さんのブログ:http://imnmcn.blog.shinobi.jp/
posted by アサノ | 00:03 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
2011年度 卒業研究発表会 代表者口頭発表
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 1月27日(金)、平成23年度卒業研究発表会代表者口頭発表の日。
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 おお、凄い人数のオーディエンスだ。
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 全員スーツというのがプレッシャーを煽るな〜。
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 グラフィックの子たちの「モーション・インフォグラフィック」。
 なんと「ダイナミック・インフォグラフ」より優れているという発表。(笑)
 千葉工大の原田泰先生のところ行ってプレゼンしておいで。
 http://infogra.me/contents/2011/12/harada1.html
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 Web科は4種類の研究をまとめて報告。ちょっと総花的だな。。
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 質疑応答ではずすオカくん。(笑)
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 ゲームの学生は全然動じず。流石3年生だ!
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 来賓の方々が採点。デザイン大賞を選出する。
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 来賓の方々の総評。ありがとうございます。
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 う〜ん。結果が気になる。。

◇関連情報:1年生のブログ(よく見て書いてあるw)

追記:
 結果は、ゲームゼミが本デザイン大賞が出来て10数年目にして初めて大賞受賞!
 凄い3Dゲームとか作っている時はとれず、Androidにシフトした途端に獲れたのは時代でしょうか。

◇2012年卒業研究発表会 ポスターセッション
◇2012年卒業研究発表会 代表者口頭発表 

◇2011年卒業研究発表会 ポスターセッション
◇2011年卒業研究発表会 代表者口頭発表
posted by アサノ | 00:19 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
横須賀 三笠ビル商店街シャッターアート制作中

 この寒い日が続く中、総合デザイン科の1年生達が横須賀の商店街のシャッターをペイントしている。
 指導している先生には「体験で終わるのでは無く、何を学んだかはっきり分かるようにしてください。」とお願いしてある。

 こういう仕事で勘違いし易いのは、クライアントである商店街協会の理事長さんやペイントした店舗の店長さんが「いいね!」と言ったから良いと思ってしまう事。
 この店の前を毎日通る一般市民が「楽しい」とか「明るくなった」とか長い間を通して喜んでくれると、初めて理事長さんや店長さんが「描いてもらって良かった。」と思えるのだ。
 そのちょっと複雑なUXがソーシャルなデザインの難しいところ。

 累積的UXの問題でもあり、特にユーザーの継続的な長期観察が大切なのだ。
 なので、グラグリッドさんに監修してもらっているのです。

◇関連情報
三笠ビル商店街シャッターアートプロジェクト:公式ブログ
グラグリッド コトデザイン 2.0 :街の生態を観察する

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 本日の一品セブンイレブンで買った「あずき&生クリームのどら焼き」。
 これは、私としてはかなりツボだと思う。

posted by アサノ | 00:08 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
卒業研究発表の舞台裏
 1月27日(金)代表者口頭発表の朝。
 昨夜、若干アドバイスをしたWebゼミのメンバーが、指導の宮下先生と打ち合わせ中。
 徹夜明けなのか、みなさん蒼い顔が痛々しい。ww
 おお、昨夜のブレストの痕跡が生々しい。
 あまり無責任なアドバイスはするものじゃないなと反省中。
 まあ、今年の彼らは例年にも増していろいろな体験をしているので、それを経験化して如何に生々しく話せるかがポイントだな。
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 本日の一品セブンイレブン「よもぎ香る草だんご(150円)」。
 いつもシュークリームじゃカロリー高いだろうと、和菓子を買ってみました。
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 1月24日に関東限定で発売されたばかりらしい。
 これ、もちもちしていてアンコも甘くなく正解だったかも。
 我が家近くの和菓子屋さんの「草だんご」より美味い。

posted by アサノ | 00:21 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
2012年 卒業研究発表会 ポスターセッション
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 1月26日(木)今年の卒研発表会ポスターセッションが行われました。
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 村田先生の開会の挨拶でスタート!
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 2階ホールは学生でいっぱい。
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 今年は作品が少なく、研究のポスターのみが多く少し不満。。
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 グラフィックが5階で別途展覧会を開いているので、作品と研究が分離してしまったのか。
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 Web科の展示もポスターのみだったので、急きょPCを持ってこさせる。
 せめて大きなディスプレイぐらい持ってきなさい。
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 明日の代表者口頭発表のネタはこれですか。
 今年はゼミを持っていないので、心労は無いがちょっと物足りない。ww
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 今年の傾向はスマートフォン、特にAndroidのアプリが多いこと。
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 確かに流行りのデバイスではあるが、それに引きずられてはいかん。
 デバイスありきでは無い、研究の成果が聞きたいな。
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 池田くんと村山くん、ほらほら女の子が説明聞きたがってるよ。
 君たちが入る会社の人もこのブログ見てるから。ww
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 下級生にはレポートが課されているために、眼差しが真剣だ。
 明日は、理事長先生や来賓の皆さまを前に、各ゼミの代表者口頭発表。
 がんばれ〜!

◇2012年卒業研究発表会 ポスターセッション
◇2012年卒業研究発表会 代表者口頭発表 

◇2011年卒業研究発表会 ポスターセッション
◇2011年卒業研究発表会 代表者口頭発表
posted by アサノ | 00:15 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
何をするかではなく、何を考えるかのデザイン
 年度末になると「へ〜!こんなにやってたんだ。」と思うぐらい、各ゼミで外部とのプロジェクトが動いている。
 また、ゼミだけでは無く1年生や自主的な活動も含めると、以前とは比べものにならないぐらいの数が行われているのにビックリする。

 これも「体験的な学習」への取り組みの成果かとは思えるのだが。若干、喉の奥に刺さった小骨のように気になることもある。
 それは何かというと、指導している教員や取り組んでいる学生が異口同音に言うのは「外部の人間とコミュニケーションをとりながら、制作することの困難さを体験する。」ということだ。
 以前は、学生がノイローゼになりそうになって頑張っていたのだが、最近は相手が全くの素人で何でもスルーのプロジェクトも多い。
 となると、一体何を学ぶために多くの時間を割いてプロジェクトを行っているのだろうか。
 そういうことを思っていた時に、上平先生がTwitterで同じ大学の望月先生のブログを紹介されていた。ちなみに望月先生は若手気鋭の教育工学の先生です。

http://www.mochi-lab.net/2012/01/06/01-3/  より抜粋
 情報という教科の場合、多くの熟練した先生方は、一足早く「教え込み型」から「学習支援者型」への脱皮を図っているという印象も受けました。自分が言葉で伝えて教え込むよりも、何かの活動を体験させて、あるいは実習や実験をさせて、そこに気がつくことを生徒たち自身に考えさせるというやり方を一生懸命考えていらっしゃる。

 でも本当に大切なのは、活動の体験や実習・実験の手続きではなく、その後に行われる教師の働きかけです(もちろん、発問というカタチだったり、ワークシートへの記入だったりといろいろな形態はあるが、生徒自身が考えるというやり方が普通でしょう)。しかし、多くの発表では活動のカタチに焦点があたって説明がされているように思われました。

 生徒が主体的に取り組む学習活動自体は、否定されるべきことではないのですが、でも、そこで教師がやっていることは、本質的には”何をするか”のデザインではなく、”何を考えるのか”のデザインであるべきです。そこで子どもたちがどのような思考を働かせて、どのように学びを深めるかをデザインすることこそが教師の仕事として重要で、そのためにどのような働きかけを教師がしているのかということこそが、こうした場で共有するべきtipsとして大切なのではないかな、と思いました。


 私はあまり頭が良くないので、人が言い表してくれると「そうそう、そういうことだよ!」と思うことが多々あるが、これもそういうこと。
 学習とは「何をするか」ではなく「何を考えるか」をデザインしなくてはいけないのだ。
 死に物狂いで頑張った結果が「達成感」だけじゃ、教育の敗北だよね。
 ついつい「何をするか」に陥りそうになる自分にも自戒を込めて。
 最初の学習設計(デザイン)と、事後のタメが大切なんだよね、考える為の間が。

◇随分前に自分でもこんなこと書いてました:親学問の不在
posted by アサノ | 00:06 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
研究と勉強の違い
 年末年始の休みも終わり、体もゆっくり休めたし、少し気になることを書こう。

 年末にいろいろな学科の卒業研究のプレ発表を聴いて、総評で話したことをもう少し細かく。
 私は卒研を担当していないので、ちょっと辛辣に。ww
 「卒業研究」をしているのに、研究になっていなくて勉強になっている学生が多いことか。
 ある部分、教員側の指導の問題でもあるのだが。

 研究:今まで正解がなかったことを、 過去の知見と自ら構築した理論、科学的検証実験を通じて明らかにすること。アウトプット
 勉強:過去に「これは正しい」と決着がついていることを学び深めること。インプット

 過激に言えば、研究は今まで無かったものを形にして見せることなのだ。(例:ガンの特効薬)
 とは言え、研究のレベルにおいて研究者にならない一般学生が取り組むのは「白黒をつける」ことぐらいなのだろう。(例:△△な状況では、今までよく使われてきた××法より◇◇法の方が有効だ)
 では、なぜ一般的な学生にも研究という苦しい高いハードルを課すのだろうか。学生に聞いたら、相当辛いらしい。

 それは、今の社会が引かれたレールの上をなぞる仕事がどんどん減り、常に創造性を求められるからである。
 勉強ではその創造性創出の問題発見・問題解決の考え方や方法を得ることが出来ない。
 目の前に無いものを形にする考え方や方法を会得するには研究という試練を通り抜けなければならないのだ。
 プロジェクト型学習が創造性創出に効果があるという考え方もあるが、それとて最終的な報告は研究形式だし、更にプロジェクトのテーマ設定が重要である。

 卒業研究で学生が最も悩むものに「卒業研究のテーマ」がある。テーマを決めるのに半年かかる学生もいる。
 ただ、悩む学生のほとんどが「勉強のテーマ」を探している場合が多い。
 本来は研究室や指導教官のコア・コンピタンスとその知見の蓄積があり、研究室内でのその学生の立ち位置があれば、技術動向や思想動向からおのずと決まりそうなものなのだが。
 パンクしそうになる学生のほとんどが、ありとあらゆる分野の巨大な(過去に自分とは何も関係の無かった)テーマを選択するからなのである。
 この辺りは、教員が頻繁に指導していれば回避出来ると思う。

 たぶん学生生活最後になるであろう関門「卒業研究」とは、まずは「問いを立てる」「問題を解決する方法を創る」「考えた事を論理的に人に納得させる」という今後の人生において最も重要な事を学ぶ場なのである。
 
困った卒業研究発表ベスト3

1)作品を作った話(問いが無い)
2)検証実験が1件のみ(帰納法で言うところの「早すぎる一般化」)
3)先行研究の引用が無い(研究室に知見の蓄積が無い)
番外)既存のアプリケーションや商品の話(もう勉強の域も超えているw)

 本番まであと20日間。頑張ろう! 
 
◇研究とは何か分からなかったこれを見よ:アサリがあっさり死んだわけ 豊島区立池袋第3小学校4年大澤暁人くん
posted by アサノ | 00:14 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
3才児の行動観察
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 今期、プロダクトデザイナーの木全賢さんに授業を持ってもらっている。
 子どもの玩具をデザインする講座で、学生達は3才児をペルソナにして制作しているらしいのだが。。
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 一度も子どもを見ずにデザインしていると聞いて「これはマズイ!」と、せめて代表者だけ連れて保育園に行動観察にやって来た。
 最初にインフォームドコンセントとして、園長先生や保育士さんに「学術目的であり、映写会1回で消去」することを約束する。
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 3才児といってもイメージが湧かないであろうから、まず4〜5才児を見せて比較させる。
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 5才児ともなると、来年には小学生になるのでかなり活発だ。
 その後、園長先生にインタビュー。大人の知見も重要。
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 続いて3才児のお散歩に同行することに。
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 学生からすると「子ども」という記号でしか考えれないのかもしれないが、1才違うだけで雲泥の差がある。
 早生まれと遅生まれの違いですら、はなはだしいのよ。
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 教育が行き届いているのか、整然と行進するね。
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 公園にやってきました。
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 保育士さんの言うことをよく聞く。
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 ちょうどお猿が道具を発見した段階か。
 子どもに「遊び」と「仕事」や「生活」の区別は無い。
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 木に登るのが楽しいのではなく、先生に降ろしてもらうために登る。w
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 木から染み出る樹液を発見。
 「蜜だ、蜜だ。」と大騒ぎ。
 やっぱり言うと思った「先生舐めてみて。」w
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 これは「カレーを作っている」ところだそうです。
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 こちらもお料理中。
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 約1時間半の観察から、学校に戻るぞ。
 「みんな、ありがとね〜。」
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 「バイバーィ!」「バイバーィ!」と追ってこられるという感動体験。
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 「ジィジィ、バイバーィ!」「ジィジーィ、バイバーィ!」
 「なぬ?」

posted by アサノ | 00:05 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
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