経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
臺灣國立雲林科技大学で集中講義 3日目 分析とサービスデザイン

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 10月02日最終日。

 大学に籠って、分析とサービスの提案を行います。

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 パターンランゲージとかやったけど、学部3年生ぐらいだとかなり難しいらしい。

 各チームには院生が1名ずついるので、彼らがリーダーシップを発揮している。

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 私に質問来た学生が、隣にいる通訳の湯小姐をガン見しておる。私を見なさい。ww

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 雲林縣(ユンリンシエン)のアセットは台湾有数の農業地帯であること。

 それを背景にした、大豆→醤油製造、落花生→精油業、サトウキビ→精糖業などなどの産業により富裕層が生まれ、老街というバロック様式の建築群と巨大な宗教施設廟が県内に沢山建てられたこと。

 西螺鎮の醤油問屋とバロック建築の老街(ラオジェ)。

 西螺媽老大媽廟

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 それに対して、学生達が定義した雲林縣の負のアセットは。

 負のアセット:以前はイノベーションを起こし収益の中心であったが、時代と共に収益の中心が変わり負の遺産化したモノコト。

 1)農業県であるが故の、高低差の無い平凡な平地しかない退屈な景色。

 2)かつて農家の労働力の中心であった老人達

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 そしてフィールドワークからのインサイト。

 斗六(ドウリュウ)の朝市で野菜を売る老婆。

 これだけの野菜を売って生活が成り立つのだろうか?

 農家の労働力は、こんな年寄りしかいないのか?

 という問い。

 現実は農業はB2Cではなく、B2Bなのだ。

 農協のような卸業にトラックで輸送する。

 それは若い者たちの仕事だ、そして充分な収益がある。

 しかし高齢者は、残った野菜を持って朝市に行き、買い物客と話すのが楽しいのだ。

 表面的に見ていると分からないことがある。

 朝市の野菜を売る老婆は、雲林縣のエコシステムの氷山の一角でしかない。

 それを見つけた学生は鋭い。

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 講評会。

 先生方がたくさん来て、まるで私の聴聞会のようだ。w

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 他学科のオーディエンスも後ろにズラリ。

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 学生たちの提案は。

 老人を活性化させる取り組み。

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 平らな県内を利用した、自転車で回る旅の提案。

 雲林縣は、ひとつひとつの街は小さいが。

 それを繋いで自転車で旅をするのは楽しい。しかも平らで坂道がほぼ無い。

 確かに私も今年の春にスクーターで雲林縣を旅したが、他の台湾の土地には無い良さが沢山ありました。

 荷物や雨の日はタクシーやトラックで自転車や人も運ぶ。

 それぞれの街や途中の休憩所には、その地域の老人たちが農家民宿や地元の料理の店を出して貰うアイディア。

 サービスデザインは、それに関わる人が全て幸せになるエコシステムを創ること。

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 台湾では「環島」と言って、自転車で台湾島を一周する「現代の巡礼路」が流行っている。

 しかし、初心者や高齢者には、一挙に台湾島一周1000劼鯀り切るのは難しい。

 そういう人は、雲林に新幹線(高鐵)で来て、100劼ら200500劼筏離を伸ばしながらトレーニングをすればよい。

 自転車はレンタル出来るし、荷物はタクシーやトラックが運ぶ。

 そういうリゾートはまだ無い。

 とても素晴らしいサービスである。

 そのエコシステムに関わる人が皆幸せになる。

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 学生はプレゼンが上手い。

 このまま、ジャイアントに企画を持ち込みたい。

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 無事3日間のWS終了!

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 学生達とも仲良くなりました。

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 最後は写真タイム。w

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 これだけは、日本人も台湾人も同じらしい。w

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 最後はスタッフと中国大陸からの留学生たちと火鍋で打ち上げ。

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 いやはや、3日間お疲れさまでした。

 特に通訳の湯小姐は、お疲れさまでした。

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 私もいろいろ勉強させていただきました。

 國立雲林科技大学の皆さん、ありがとう!

 

◇臺灣國立雲林科技大学で集中講義

2019年09月29日:前日入り

2019年09月30日:1日目 UX概論

2019年10月01日:2日目 フィールドワーク

2019年10月02日:3日目 分析とサービスデザイン

 

 

posted by アサノ | 07:30 | 2019年10月 国立雲林科技大学 | comments(0) | trackbacks(0) |
臺灣國立雲林科技大学で集中講義 2日目 フィールドワーク

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 10月02日(火)、今日はフィールドワークの日。

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 朝から斗六の太平老街で学生たちと待ち合わせ。

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 朝ごはんを食べてる。。

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 さあ!グループ毎にフィールドワークに出発だ。

 世界中どこも同じで、女の子に指図される男子。。w

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 シャドーイングを教えた。

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 ぞろぞろ固まって歩くな。

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 いつの間にか人の振る舞いからモノに興味が移ってる。w

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 なんと!建築系の学科もフィールドワークに来ていた。

 彼らはエスノグラフィではなくて定量的なフィールドサーベイだね。

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 なんだか学生が沢山いる。ww

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 ここで私は学生と別れて、移民局へ。

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 その後、斗六の街に戻って市内に散っていた先生方と食事。

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 どうも雲林縣の田舎料理らしい。

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 午後になって大学に戻ると、学生たちが写真を選んでいた。

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 台湾では最近イングリッシュネームより日本名をつける方がかっこいいらしい。w

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 この辺りで時間を食ってしまった。

 それが後に響くとも知らずに。w

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 初めてのKAカードに苦戦しながら。

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 すごいノート。w

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 価値マップの作成。

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 初めてのことを1日でここまで出来るとは。。

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 私の説明が良いのではなくて、たぶん通訳の湯さんがすごいんだと思います。

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 この子はマレーシアからの留学生。

 ダントツにセンスもいいし、発表もうまい。

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 この子は少し日本語をしゃべる「雪」ちゃん。w

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 グループは大体学部の3年生だが、研究生がリーダー役で必ず1名は入っている。

 結局、17時頃終わるはずが、20時を過ぎてしまった。

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 帰りに研究生と一人火鍋屋さんに来た。

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 女性はスーパー通訳の湯(タン)さん。

 彼女は私の身代わりで、これから誰もいない大学構内の招待所に帰ります。w

 明日はパターン化とサービスデザインだ。

 早く帰って寝よう。

 

◇臺灣國立雲林科技大学で集中講義

2019年09月29日:前日入り

2019年09月30日:1日目 UX概論

2019年10月01日:2日目 フィールドワーク

2019年10月02日:3日目 分析とサービスデザイン

 

 

posted by アサノ | 07:35 | 2019年10月 国立雲林科技大学 | comments(0) | trackbacks(0) |
臺灣國立雲林科技大学で集中講義 1日目 UX概論

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 9月30日(月)、タクシーで10分ぐらいで大学にやってきました。

 台湾の大学はキャンパスが広い。

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 設計学院というのがデザイン学部。

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 今回の講義は「工業設計系(インダストリアルデザイン科)」の学部生と院生。

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 私のポスターが出来ている。w

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 今日は終日講義。

 これは、かなりきつい。w

 中国大陸の先生や学生も聴講に来ていました。

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 台湾のデザイン系の大学は、今までは従来の工業デザインを教えて来たために、市場の要請であるデザイン思考やUXデザインの教員がいないのである。

 國立臺灣大学や國立成功大学、國立臺灣科技大学など何校かはかなりレベルの高い研究や実践をしているが、地方の大学は日本と比べてもかなり遅れている。

 特に台湾は少子高齢化が日本のように急激に進んでいるので、地方大学は生き残りをかけて新しい道を模索しているのだ。

 地方大学とはいえ、國立雲林科技大学は台湾の国立系科技(工業)大学ではトップランクではある。

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 講義が終わって、夜は一人で斗六の街へ夕食に出てきた。

 私は海外に行くと、その街に同化するために床屋に行き髪を切る。

 着て来た服を捨てて、現地で買った服に着替える場合もある。

 そうすると、異邦人から準メンバーとして認められた存在に近づくのだ。

 ある意味「ルールの発見」である。

 今日の床屋は100TWD(約300円)だった。ww

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 髪を切った後、フードコートの「雲林渓美食廣場」に来た。

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 19時頃だが、だいぶお店が閉まっていた。

 空いていた牛肉麺屋さんに入る。

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 滷牛肉はもう終わったというので、適当に見繕ってビールを飲む。

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 牛肉麺でしめて、今夜は早々にホテルに戻って寝る。

 明日はフィールドワークだ。

 

◇臺灣國立雲林科技大学で集中講義

2019年09月29日:前日入り

2019年09月30日:1日目 UX概論

2019年10月01日:2日目フィールドワーク

2019年10月02日:3日目分析とサービスデザイン

 

 

posted by アサノ | 07:38 | 2019年10月 国立雲林科技大学 | comments(0) | trackbacks(0) |
臺灣國立雲林科技大学で集中講義 前日入り

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 9月29日(日)、昨日関空から高雄に入り、台南に泊まって、昼過ぎに雲林縣の斗六(ドウリュウ)に着いた。

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 明日月曜日から3日間に渡って臺灣國立雲林科技大学で集中講義の予定だ。

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 最初は学内の招待所という、外来の教員宿泊所があるのだが。

 台湾でも有数の広さを持つ大学の構内じゃ寂しいので、市内のホテルにして貰った。

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 駅前の斗六では一番良いホテルにして下さったようで、大変助かりました。

 しかし、私の代わりに通訳の湯さんが招待所に泊まることになったらしい。w

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 ホテルに荷物を置いたら、早速街のフィールドワークに出てきた。

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 今回の講座は、UXの技法を使ってこの斗六の街をゲームチェンジするという課題を行う予定だ。

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 ただ、講座が始まると大学の先生方が連れて行って下さるのは、外面の斗六でいわゆる観光地になってしまう。

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 日本人が外国人を案内すると、浅草や築地市場に連れて行くようなものだ。

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 そのために、私は必ず現地に前入りして、一切の既成概念を持たずに自分の目で素直に観察を行うことにしている。

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 地方の旧家に事件を解決するように頼まれて、一人でやって来た探偵金田一耕助のようなものだ。

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 フィールドワークは、如何にバイアスをかけずにフラットな視線でものを見れるかだ。

 歩いている人には声をかけづらいが、カフェのオーナーとは雑談がし易い。

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 美味しいエチオピアでした。

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 この辺りは、日本統治時代の警察官宿舎らしい。

 市内にいやに沢山のベトナム料理店があった。

 聞いてみると、農家に嫁いできたベトナム人花嫁が来るのだという。

 いわゆる、ベトナム人コミュニティーが出来ており、現地の台湾人に聞くと恥だという感情を持っている人が多い。

 日本でも一時期、農村にフィリピン人花嫁が多く嫁いだ時期があった。

 台湾人はフィリピン人は好きではなく、ベトナム人でも中国雲南省から移って来た中国系ベトナム人が好きなのだと言う。

 これが、問いが立って調査の焦点化が起きるということ。w

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 夜は、市内の市場に来てみた。

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 とても豊かなんですね。

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 雲林縣は台湾でもトップクラスの農業県である。

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 今日は19000歩も歩いた。

 明日は早朝から大学に行きます。

 

◇臺灣國立雲林科技大学で集中講義

2019年09月29日:前日入り

2019年09月30日:1日目 UX概論

2019年10月01日:2日目 フィールドワーク

2019年10月02日:3日目 分析とサービスデザイン

 

 

posted by アサノ | 07:37 | 2019年10月 国立雲林科技大学 | comments(0) | trackbacks(0) |
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