前回切り張りしたサンタに着彩をしよう。
子どもや専門的な教育を受けていない大人の美術は「手の技を消す」というのが大切だ。
白い紙に鉛筆で描けば、一発で上手い下手が分かる。
それでは慣れていない人間は嫌になる、また発展途上の人間は自分の癖に辟易する。
たとえば木版画のように、原画を反転させて転写しノミで木版を彫るというクッションを設けることで手の技を消し、作品を作ろうと思った意図だけを炙り出す。
児童の美術教育には、作りたいものを純粋に引き出す「ワンクッション」と「手の技を消す」ということに気をつけて取り組みたい。
今回は段ボールという抵抗感の大きい素材が「手の技を消す」のに大いに役立ち、更に画用紙には無い「マチエール(質感・材質的効果)」が存在感を増すことに役だっている。
「サンタさんの服は何色?」と聞くと。
「アカ〜!」と元気に答えるが。
塗っているのは赤いクレヨンばかりではない。
保育士さんは「ああ、そんな色違うでしょ。」と言うが。
子どもは天才である。
24色のクレヨンを持っていたら。
一番塗るのに適した色を選ぶのではなく、他の2〜3色を使ってその色を出すのが良い。
絵具の混色とは違い、彩度が落ちずに深い色味になる。
遠くから見ると赤でも、近くに行くと黄色や朱色や緑まで混ざっている紅葉のようなものだ。
4年前から私を手伝ってくれていた保育士さんが久しぶりに来てくれた。
こういう人が来ると、ホッとする。
緑色のブーツと手袋。
目も緑色。w
サンタの顔に脱脂綿をボンドで着けた。
おひげです。
トナカイさんの周りには雪が降る。
ひややかな目のトナカイ。w
オーソドックスなサンタ。
オーナメント制作中。
カラフルなサンタと家。楽しい雰囲気が伝わってくる。
目がヤバイ、東洋的なサンタ。
ずらりと勢ぞろい。
保育園に飾ります。
◇2013年度こども行動観察ラボ・第2保育園4才児アーカイブ