10月26日(土)、今回は前月のインタビューを元にペルソナを作るフェーズだ。
作って来て貰った行動シナリオを元に上位下位関係分析を行う。
上位下位関係分析は慣れが必要であるが、インタビュー時には見えて来なかったユーザーの本質的な欲求を焙り出す効果がある。
是非何度も繰り返し使い慣れて自分のものにして欲しい。
しかし、なぜかラダーアップしないチームが続出。
原因は分かっていて、要するに前の段階のインタビューが上手くいっていないのだ。
インタビューが上手くいかない理由は大きく分けて2つある。
1)聞き方(話術)が下手。これは慣れれば上手くなる。w
2)聴いているポイントがずれていて、分析すべきデータになっていない。
この2)が問題なのだ。
我々はカメラ会社のゲームチェンジを行うためにインタビューをしているはず。
そうならカメラの話を聴いてもしょうがない、ユーザーはどのように利用シーンが変わってカメラを使わなくなったのかを聞かないといけない。
それなのに、如何にカメラを使うのかを聴いている。
それでは既存のプロダクトの改善改良にしかならない。
私ならまずカメラはバサッと捨てる。w
そして出来上がったペルソナが10年前でも通用する人物像ならアウトだ。
ユーザーインタビューは、大勢のユーザーがいつの間にか「利用シーン」を変化させていることを見つけることが目的。
個人の特殊な行動に着目しすぎないことが大切です。
もし上手くいっていないと思ったら、その行動シナリオは捨てて。
新しいインタビューイに、今までとは違った内容のインタビューをやり直してみると良い。
上位下位関係分析を含めても、今までの手探り状態の半分の時間で出来る。
その方がすっきりラダーアップして、本当にユーザーが欲するものが見えてくるはず。
私は30代の前半に「私がやり直せば、前のものより必ず良くなる」という信念を持つことにした。した。w
それまでは、やり直しても前より良くなるか分からないし時間もかかると思うことが多かったのだが。
何度でもやり直すことを自分に課した、今から考えてみるとそれがプロトタイピングの考え方の目覚めだったのだと思う。
熟慮するより、早く失敗してやり直すが現代のクオリティである。
◇受講者のブログ
・数野さん:Xデザイン学校ベーシックコース #6
・明間さん:質的分析のアーキテクチャ
・花井さん:ベーシックコース#6 ペルソナ作成(10/26)
・永田さん:第6回 ペルソナ作成
・橋本さん:ベーシックコース #06 ペルソナ作成
◇Xデザイン学校2019 ベーシックコース・アーカイブ
05月25日(土):#01ブートキャンプ
06月22日(土):#02ビジネスインタビュー
07月27日(土):#03エスノグラフィ
08月24日(土):#04質的調査の価値分析
09月21日(土):#05ユーザーインタビュー
10月26日(土):#06ペルソナ作成
11月30日(土):#07構造化シナリオ
12月21日(土):#08プロトタイピング
01月25日(土):#09ユーザー評価法
02月22日(土):#10発表と講評