経験デザインと食のエスノグラフィーを語る私的なブログ
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半構造化インタビューと非構造化インタビュー

 先日山崎先生とメールのやりとりをしたのと、現在うちのゼミ生がインタビュー計画で頓挫しているので、ちょっとメモ。

 インタビューの形式は、下記のような方法がある。

■構造化インタビュー:よく行われる一問一答式の質問票(アンケート)調査に近い手法。
■半構造化インタビュー:事前に大まかな質問事項を決めておき、回答者の答えによってさらに詳細にたずねて行く簡易な質的調査法。長時間のインタビューが行えない場合などに効果的。
■非構造化インタビュー:いつもここで書いている質的調査方法。質問内容を特に定めず、回答者が意識していない考えを引き出すのが目的。会場で行うデプス(深層)インタビューや、現場で実際に対象物を使用してもらいながら行うエスノグラフィックインタビューがある。
■グループインタビュー:6〜8名程度のグループに対して、質問票に記入してもらいながら、会話から得られる意見も収集する技法。パーソナルインタビュー(個人)よりも、集団としての消費者行動などの把握に適している。
フォーカスグループインタビュー:一つのテーマに対して、6〜8名程度のグループで討論してもらう質的調査法。グループであることから、安心感や連鎖反応が起こりやすく、インタビュアーから直接質問されないため自発的なコメントを取りやすい。

事例:
 たとえば、歯医者さんで歯に被せる素材の説明を受けるとき。
◇「保険の適応ですと○千円。適応外の良い素材を使うと△万円です。どうしますか?」
 これは構造化インタビュー。
◇「5年後どういう状態でいたいですか?」
 「そうですよね、まだ30代ですからしっかりした素材にしましょうよ。ローンもありますから。」
 こういうのは半構造化インタビューです。
◇「おばあちゃん、お孫さんいくつですか。」
 「ああ、その子がお嫁に行くまで元気でいたいですよね。」
 「最近よくものを噛んで食べてますか。」
 「健康には歯がしっかりしてなくちゃね。」
 「そうそう、ローンとかもあるから、相談しましょ。」
 これは非構造化インタビュー。

 このように他の患者さんが待っているようなシチュエーションでは、あまり長い非構造化インタビューはできません。調査の現場でも、その状況に合った手法が必要となります。要は、状況に合った調査方法を選びなさいということと、一つの調査から出たデータだけでなく、トライアンギュレーションを心がけることが大切。

posted by アサノ | 00:59 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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