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ユーザが大切?
 今年の春に「Webゼミを見てくれ。」と言われて、腰掛程度のつもりで引き受けたのですが。そこでビックリしたのが・・・。学生達が皆「ユーザの為に」「ユーザのことを考えて」しか言わないことと、作ったWebが全てステロタイプのつまらないものであったことです。許せ学生達、今の君たちはもう違うからね。  
 誰にそう習ったのかは知らないが、ユーザの事を言う割には「ユーザのニーズ探索」の手法をまるで知らないのです。ただ自分でユーザを大切に思っているだけ。それってユーザじゃなくて自分だって。(笑)

 HCD(人間中心設計)プロセスの中には、上図のように各プロセス毎に様々なユーザ調査やユーザ評価の手法があります。なぜこうまでしつこくユーザを調べるのでしょうか?

 その答えは簡単、とことん自分の作りたいものを作る時に人間はユーザのことは考えないし、ユーザに聞いたところで新しいアイディアを教えてくれる訳でもありません。
 だから開発工程に強制的にユーザを参加させる「ユーザ参加型デザイン」という考え方が生まれたのです。そんなに人間は器用じゃないし、頭も良くありません。

 上の図は、以前うちのゼミ生が「第5回クリエイティブフェスタ横浜」で横浜開港150周年特別賞: ホームページ部門を取った時の「横浜山手図鑑」というFLASHのサイトです。
 よくFLASHのサイトはアクセシビリティやユーザビリティが悪いと言われますが、この作品は下図のようなユーザビリティに特化したHTMLのサイトを平行して作りユーザ評価を繰り返しながら制作しています。

 たぶん今の学生でしたら「ユーザのこと」を考えて最初からこういうHTMLのサイトを作ってしまうでしょう。そこには自分が「こういうものを創りたい!」というクリエイティブな意思が欠落しているのかもしれません。

 まずは自分やクライアントの創りたいものがあり、そのシステムとユーザのインタラクションを最適化するためにHCDプロセスがあるのではないでしょうか。それもちょっと言い過ぎかもしれませんが、「ユーザのニーズ」と言うのはそんなに簡単に考えているだけで分かるものではないと思います。
 当然IDEOレベルになれば、ユーザのニーズからイノベーションも可能でしょうが。なんせこちらはまだはたちそこそこの学生ですから。



 そういえばデザインセンスの無い人ほど「ユーザ」にうるさい。それに対してデザインセンスの良いデザイナーはユーザのことはあまり考えません。どちらが良い悪いではなくDNAが違うのでしょうかね。だからこそ、強制的にHCDの手法を取り入れるべきだと思います。

関連情報:
◇DESIGN IT! w/LOVE 自分がいいと思うモノをつくれ!
◇増井俊之の「界面潮流」 第25回 ユーザは使いよう
posted by アサノ | 00:15 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
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