経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
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○○でよろしかったでしょうか?

 最近プレゼンをさせると「・・・というかたちになっております。」というのを連発する学生がいる。
 またある会合で受付の若い教員に「○○学園の△△さまでよろしかったでしょうか?」と聞かれたこともある。コンビニや居酒屋でよく聞く言い回しだ。
 10年ぐらい前までは、北海道や東北の飲み屋とかでよく聞かされたフレーズだが、その頃は「う〜ん、地方に来た感じがしてよろしい。」と思っていた。
 しかし最近のように身の回りでやたら変な日本語を使われると、なんだかのど元がむず痒いような違和感があって気持ちが悪い。
 更に私の周りには電話でかしこまりましたと言うところを「わっかりました!」と言ったり「はいはい」のような二度返事をルール違反だと知らずに連発したりする若手社会人も多い。

 以前学生に「そういうのバイト敬語って言って、正しい日本語じゃないの知ってる?」と聞いたところ。
 その中の一人が「今まで家庭や学校で敬語というものを習ったことがなく、バイト先で先輩が使っているのでそれが正しいのかと思って使っていた。」そうだ。


 話は変わって、茨城県や群馬県というのは言葉が汚いといいます。(両県民のみなさんごめんなさい)
 なぜかと言うと、それらの地域は江戸時代「関八州」と言って将軍家の直轄地だったために、年に一回「関八州見廻り」という役人が来るだけで、村の中には名主さんと百姓ぐらいしか階級差が無く、江戸のような様々な身分の人間が住んでいる都市部と比較して敬語が発達しなかったためだと言われています。

 「都会人」「田舎者」という区分けも、出身地ということではなく、自分の周りの人間との距離感をいかに計ってそれぞれに対して違う対応が出来るかだと言われています。要するに「高コンテキスト社会」か「低コンテキスト社会」かの違いですね。
 バイト敬語の広がりも、現代の若者が「地元仲間」と「クラス仲間」ぐらいの生活領域で暮らしているために、正しい敬語や人との距離の取り方が未成熟になりつつあるからだと思う。
 決して敬語や丁寧語は学校や家庭で習うものではなく、自分で広い社会に飛び出して行って身に着けるものだと思います。
 

posted by アサノ | 00:50 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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