大人の修学旅行としての靖国神社
2009.11.23 Monday
私達はワークショップの講師をやるのが好きだ。
毎回なんだかんだと言いながら、忙しい合間を縫って手弁当で参加している。
それだけのことをしても、楽しくて好きだと言うことになる。当然「学び」と言う意味では参加者以上の収穫があるのも確か。
今回のワークショップの舞台は九段の「靖国神社」だった。東京なのに意外と来たことの無い人の多い、ある意味特殊な聖域だ。
そういう中に、ある日突然ずぶずぶ入り込んでしまうのも調査型ワークショップの面白さでもある。
「遊就館」は、戦史博物館であり、過去の日本が戦って来た戦争を肯定するための施設でもある。
この夏に中国長春でみた満州国皇帝溥儀の「偽満洲皇宮博物院新宮殿」に似ている。旧日帝建築ですね。左奥には法政大学の高層ビルが。
展示している「零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)」。私はすぐ「52型」と分かった!昔の少年は、今の子がポケモンを全て言えるのと同じぐらい、兵器には詳しいのだ。
講師陣がなにやら池をのぞく。
馬鹿でかい鯉がうようよ。落ちたら食われそう。
そうか、今週は七五三なんだよね。
午前中の雨も上がり、大村益次郎氏も上野の山がよく見えるでしょう。
お昼ごはんを食べようと、靖国神社前にある定食屋さんに入る。
頼んで出てきたものを見てびっくり!鶏の唐揚丼とさぬきうどんのセット780円だが、あまりの大きさに全員残す・・・。1ピースが握りこぶしぐらいある。鶏にそんな部位あるか?
千鳥ヶ淵の銘版を読む。小島さんのブログから引用
九段坂の由来や、坂の下が下町で、上が山手というこの坂が江戸における結界であったこと、坂を上ったこの高台の常夜灯(今は日本武道館への入り口の右側に立っています)が、江戸湾で漁をする漁師の目印だったというほど、海が近かったことは坪内祐三の「靖国」に詳しい。延焼を防ぐための花街の隣の空地だったところに招魂の社を建て、人を集めるために競馬やサーカスまで見せ物の催した広場であったことを知るにつけ、江戸から明治への時空をまたいだこの地が、今とは全く異なる意味を持った空間であったということをこの本から認識した。
やっぱり「大人の修学旅行」は楽しい。
今度は地方遠征したいな〜。どなたかアゴアシ付きで呼んでくださいませんか。ミニワークショップやセミナーの出前承ります。