WEBサイト制作者のためのHCDの理解 in 名古屋 フォトカードソート編
2010.05.11 Tuesday

午後の会場ウィンク愛知に到着。

きれいな会場です。その中で30数名の参加者とスタッフが大混雑。

まずは午後の課題。沢山撮ってきた写真を30枚選びプリントする。

皆さん思い入れのある写真なので、なかなか絞り込めない。

デザイナーさんが多いので写真を撮るのが上手い!私も見とれてしまうが、カード大まで解像度を落としてプリントするので申し訳なし。

エイヤッ!と選んだら、速攻でプリント。プリンタ4台フル回転でした。

A4用紙に6枚の写真をプリント。それを2セット用意する。

プリントしたらチョキチョキ切る。フォトカードソート用のカードが完成。

カードが出来たら、ランダムに番号を振る。2セットあるから、同じ写真は同じ番号ね。
この時点で似たような属性を持つ写真を選んで構造化した番号を振らない。あくまでもランダムに振る。

次のステップ「オープンソート(探索的手法)」。

チーム内から一人選び、写真を構造化してもらう。カードをその属性にソートする時の発話を記録する。
思い入れたっぷりで写真を撮った人は、属性無視で選ばれた30枚のためとても苦労する。

ソートし終わったら、チーム全員でラベリングをする。

発話記録。このチームは発話記録係りを置いたようだが、これだとどのカードをどこにおく時に発話したかが分かりにくい。

次は他のチームから被験者を借りて来て「クローズソート(仮説検証的手法)」。

既に置かれているラベルに、30枚のカードを置いて行く。

自分達が構造化したものが、そのまま被験者に受け入れられるだろうか?

これが記録用紙。被験者3人やってもらう。

終了したら、3人の被験者がどことどこで間違えたか分析する。

自分達の分類が他人にはどう理解されたかリフレクションする。

オープンソートを上段、クローズソートを下段に貼り出す。
下段のモデルは、被験者の中で一番間違えた人のもの。

壁に貼ってから更にリフレクション。伝わらなかった要因は何か?

下段には合っていたものには○、間違っていたものには×が描いてある。

フィールドワークのスタート時のコンセプトから、写真の構造化の話まで。

約8時間のワークショップでしたが、まったく緊張感途切れず。

最後に20分ほど講義。

オープンソート、クローズソートは、樽本徹也さんの「ユーザビリティエンジニアリング」に詳しい。興味のある方は、是非読んでください。

知っている人が多かったら飛ばそうと思っていたが、意外とご存知無かったので。リチャード・ソールワーマンのLATCH「究極の帽子掛け」の話をして終了。
情報は組織化されていないと、ユーザーには分かりにくい。

恒例の懇親会。数名が用事で帰られた以外は、ほとんどの参加者が来てくれた。むしろこちらが目的?
同じ業界にいても、普段はなかなか話すことの出来ない人と交流できるのは良い。

我がオガヤくんは、この後22時の夜行バスで帰るために1次会でおいとま。お疲れさん。次回はもっとアシスタントとして働けよ。お友達も出来たようです。

これも恒例となった「味仙」での2次会。

テーブルの上を見ていただければ分かる、この普通の中華。今回は「バリ(硬焼きそば)」が美味かった。

この「手羽先」は辛くて食えねえ・・・。

締めは、これも恒例となった「T1(台湾)ラーメン」。

私はちょっとフェイントをかけて「アサリそば」にしてみたが、やはり辛い。
結局昨夜の伏見のワインバーに寄って、0時半にホテルに戻った。
ワークショップも長かったが、飲み会も長かった・・・・。
◇関連情報:
・瞬間と永遠.com
・アシスタント学生オガヤのブログ
◇アーカイブ:
■8月21日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第5回)
ペーパープロトタイピング
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1602
■7月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第4回)
ペルソナ/シナリオ法
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1553
■6月12日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回)
ユーザビリティテスト
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1519
■5月8日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第2回)
フィールドワークとフォトカードソート
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1481
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1482
■4月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解 in名古屋(第1回)
講義とオブザベーション
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1455