WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回)ユーザ評価
2010.06.15 Tuesday
今月のテーマは「ユーザ評価」。ユーザ評価の手法を講義した後に、ユーザビリティテスト(プロトコル分析)のワークショップ。
かなりハードなスケジュールです。
通常このくらいの時間で行うユーザビリティテストのワークショップは、主催者側でテストのビデオを事前に撮っておいて発話の書き起こしだけやってもらうのが多いのですが。
今回は、実戦編として全ての工程を体験してもらいます。
最初は、課題のサイトを触り倒して「そのサイトの機能を最も表すタスク」を考える。
タスクが出来たら、答えとして「インタラクション・シナリオ」も作って持っておく。
被験者には声を出してタスクを読んでもらい、滑舌を良くしてテストに参加してもらう。
テストスタート。隣に座ったモデレーターは、夢中になって黙り込む被験者に発話を促す。
「これでいいでしょうか?」と聞いてくる被験者もいるので、モデレーターは「自分で考えてください。」と軽くいなす必要がある。
そのため、真面目な男性よりもタカビーな美人の方が適正が高い。ウソ
テスト終了後にインタビューをすることを忘れずに。サイト全体の印象や気がついたことなどが聞きだせる。
主催者が後ろにもモニターを置いてくれたので、ラボみたいに評価できた。
テストが終わったら書き起こし。最近は皆iPhoneを持っているので時間経過を測るのがスムーズ。
書き起こしが始まると、皆さん段々とプロトコル分析の魅力に気がついてくる。ねっ!面白いでしょ他人の心の中が見えるようで。
大きなモニターがあると良いですね。
行動データと発話データをまとめる。
行動データにはエラーが、発話データには改善案のヒントが隠されている。
超特急でNE比分析。行動データを合算すると、グラフが右肩上がりになるから注意。(笑)
ステップ毎に時間を区切ろう。
なるほど、なるほど。
時間の関係からエキスパート1名、ノービス2名のテストだったが、どのチームも結構明確な差が出たようだ。
今回の参加者は約50名。その中で、以前業務でユーザテストをしたことがある方は2〜3名。
10チームあったので、各チーム3分間のプレゼン。
これで結構サイトの問題が分かる。参加者もビックリ!
かなり詳細な資料を作ってくれたチームも。もったいないので、本当のサイト管理者に見せてあげたい。
参加者の皆さま、スタッフの皆さま、ハードなスケジュールで大変だったと思います。ありがとうございました。
次回は「ペルソナ/シナリオ法」です。乞うご期待!
◇関連情報:
・ra66it blog(凄く丁寧に書いてあります)
・HCD (人間中心設計) セミナー3回目。ユーザー評価は目的とタスクが肝です
・スタッフ学生のブログ(成長中)
◇アーカイブ:
■8月21日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第5回)
ペーパープロトタイピング
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1602
■7月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第4回)
ペルソナ/シナリオ法
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1553
■6月12日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回)
ユーザビリティテスト
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1519
■5月8日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第2回)
フィールドワークとフォトカードソート
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1481
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1482
■4月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解 in名古屋(第1回)
講義とオブザベーション
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1455