WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第5回)
2010.08.26 Thursday
今回はペーパープロトタイピングを学びます。
最初はいつものように1時間ほど講義。
5回目ともなると、内容もかなり高度になってきて難しいと思う。(モンキーワークス古庄さん撮影)
講義後は、前回までやってきた既存サイトのリニューアルのペーパープロトを作ってもらう。
流石社会人なので、前々回のユーザ評価で見つかった問題点や、前回で決まったペルソナを満足させるためのデザインを考え、プロトタイプに落として行く。
スケジュールはこんな感じ。
約1時間半程度で完成。
出来たペーパープロトをストーリーボーディング式に、壁にステップ順に貼る。
本来はステップ毎にユーザーの振る舞いを絵コンテやアクティングアウトを撮影したプリントを貼るのだが、今回はアクティビティシナリオを書くのみ。
その下に、ペーパープロトというインタラクションシナリオがある訳だ。
ワイワイがやがや。
FLASHやjavascriptで動く部分は、各自工夫して表現する。これでいいのだ。
アクティビティシナリオは切り口上で書かないこと。
カードソートのカードもそうだが、出来るだけ状況が目に浮かぶように書くのがよろしい。
続いて、壁に貼ったプロトタイプを使ってユーザビリティテストを行う。
順番にアクティビティシナリオを読んで、そのタスクに従い発話しながらプロトタイピングを行う。
ペーパープロトで紙芝居式に発話思考法をやると言う書籍もあるが。
私はこのやり方の方が、周りからもよく見えるし、評価が行い易いと思う。
昨年発表された為我井(千葉工大→京セラ)らの「壁を活用したヒューリスティック評価」にも通ずるところがあると思われる。
ユーザ評価が終わったら、各グループはリニューアルのコンセプトをまとめる。
続いてシャッフルディスカッションを3分間2セット実施。
まず3分間自分達のコンセプトややろうとしていることをプレゼン。
次は他チームから来た人が3分間アドバイスと質問を行う。これを2セット。
そこで出てきたアドバイスや、自ら気がついた事柄をポストイットに書いて、そのステップに貼り付ける。
これでメンバー全員が、問題点や解決案を共有化することが出来る。
おお、ポストイットだらけだ。
最後にチームでリフレクションをして、最終のプレゼン資料作成に入る。この時点で17時
プレゼンスタート。以前行ったユーザ評価のNE比なども持ち出して説明をする。
前回は模造紙だったペルソナもデータ化されている。
このチームは、先ほどのペーパープロトタイピングの結果も反映してプレゼン。
おお、ご苦労さま。
本当に短時間でしたが、皆さん上手くまとめて無事終了。
5ヶ月間に渡っての講習会でしたが、皆さん本当にお疲れさまでした。
私自身もとても勉強になりました。
そして恒例の懇親会。参加率なんと98%
今回も2次会は矢場町の台湾料理「味仙」です。
しかし、あれだけ台湾でいろいろ食べて来たが、味仙は美味い!
今回私は「台湾ラーメン」ではなく、季節限定の「涼麺」。
名古屋って冷やし中華にマヨネーズがつくんだよね・・・。
いやいや、皆さんお疲れさまでした。
またお会いできると良いですね。てか、中級編もやるとか・・・。タラリ
◇関連情報:
・WEBサイト制作者のための HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋(プロトタイピング)
・HCD (人間中心設計) セミナー最終回。プロトタイピングのこと
◇アーカイブ:
■8月21日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第5回)
ペーパープロトタイピング
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1602
■7月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第4回)
ペルソナ/シナリオ法
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1553
■6月12日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回)
ユーザビリティテスト
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1519
■5月8日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第2回)
フィールドワークとフォトカードソート
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1481
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1482
■4月17日(土)
WEBサイト制作者のためのHCDの理解 in名古屋(第1回)
講義とオブザベーション
http://asanoken.jugem.jp/?eid=1455