第8回情報デザインフォーラム 前編 観察とデザイン
2011.09.28 Wednesday
9月23日(金)秋分の日、津田沼にある千葉工業大学でひらかれた第8回情報デザインフォーラムに参加してきた。
当日は、山崎研と原田研の「Smile Experience オープンラボ2011」も開かれているというので、ダブルで楽しみましょう。
着くなり修士の研究発表を聴く。
他校の学生の発表を聴くのはとても為になる。
また、院生も外部の人間に発表することで計り知れないインプットがあるはず。
作品展示もある。
昨年ミラノ・サローネに出品した作品も展示。
15時より第8回情報デザインフォーラム第1部「観察とデザイン」がスタート。パワポ間違ってるし。w
・「ラピッドエスノグラフィーの実践」櫛勝彦(京都工芸繊維大学)
・「観察からのアプローチの実践」安藤昌也(千葉工業大学)
・「シャープにおけるUIデザインへのアプローチ」倉持淳子(シャープ)
・「ゼロックスにおける観察の事例」戸崎幹夫(富士ゼロックス)
・「観察手法と分析手法へのアプローチ」山崎和彦(千葉工業大学)
京都工繊大の櫛先生は、我々はエスノグラフィー(民族誌学)の研究者では無いのだから、そこまでコテコテにやらずに、デザイナーとしての質的調査があるというお話。
お姉さま方のアイドル、UX王子こと安藤先生のお話は、いつも分かり易い。
今回は参与観察だけではなく、インタビューも内面を知るのに重要という話。なるほど!
特に「描画療法」は私が保育園の子ども達と話す時に使う手だし、「利用年表共作法」は学生と話す時にアローダイアグラムに書き込みながら話す時に使っているなぁ。
シャープの倉持さん。シャープの事例発表。
バリアの話は、私も論文で引用させてもらったことがある。たしか「学習効果と阻害要因ー慣れれば大丈夫は本当か?ー」だったかな。
富士ゼロックスの戸崎さん。
我々が今使っているプロセスや手法は、ほとんどの物が2000年頃に富士ゼロックスさんで実践されていたものです。
こちらも論文に引用させてもらったり、実際のワークショップで活用させてもらっている知見。
これもテーブルがマルチタッチディスプレイになっているプロトタイプ。オズの魔法使いの好例。
最後は千葉工大の山崎先生。
最近いろいろな観察法を試しているらしい。
シャドーイングは、先ほどの修士研究発表で稲葉くんの研究を聴いていたので良く分かりました。
これはそのうち試してみたい。
今回も盛況で、最初の募集人数は60名だったが、千葉工大生を入れると100名を優に超えていたようです。
おお、壁にはこのセッションを全てM2の石田くんがリアルタイム・ドキュメンテーションしていた。。
◇後編(パネル発表とディスカッション)に続く。→
◇関連情報
・第8回情報デザインフォーラム
・第8回情報デザインフォーラムまとめ
・Maverick In Enterprise
・隣り合わせの灰と青春