ワークショップにおけるコツの研究(4)グループは内輪で組まない
2013.01.12 Saturday
グループは出来るだけ、普段接触の無い人間同士で組ませた方が緊張感があって良い。
知り合い同士だと、WSの経験が無ければ無いほど内輪受けのアウトプットを目指す傾向がある。
以前もある企業で行った研修で、全員同じ部署だったため普段一緒に業務を行っているメンバーでペルソナを作ってもらった。
そこで出て来たのは、まったくインタビューとは関係の無い、WSに参加していない同じ部署の人物そのままであった。
笑いながらそれを出してきたチームは、楽しかったかもしれないが、勉強にはならなかっただろう。
地域のコミュニティーのWSの場合は、適度に勤め先や職種、WSの経験値などでシャッフル出来るので良いのだが。
企業の研修であれば、出来る限り他部署、他業種の人間でチームを組んでもらう。
それが難しい場合は、1グループに1、2名のWS慣れした学生を配すると緊張感が生まれる。
また、新しい形のインターンシップとしても学生にもメリットがある。
写真は、企業研修でうちの学生の池田くん(右端)がチームをリードしているところ。
※追記:1st Holdings Inc.の太田文明さんがfacebookにいいこと書いていたので転載。
これは本当にそう。
異なる知見をぶつけあってエッジの効いた議論になること、そして相手のことを "わからない" という状況でいかに "わかる" か、 "わからせる" か、というダイアログが活発に発生することがとても大事。なんたって、発想と創造のための営みなんだから。
単に情報を交換したり整理したり合議にもってったりするならワークショップである必要もなくて、ホワイトボード使ってみんなで会議(20世紀型)をすればよし。
◇ワークショップのコツ、アーカイブ
第01回:三種の神器
2)WS実施
第05回:シャーペン禁止
第08回:壁に向かってブレストしよう
第09回:模造紙の貼り方
第11回:コンセプトが混迷したら