ワークショップにおけるコツの研究(14)プラグマティック・ペルソナ
2014.08.29 Friday
最近、ペルソナを作る時に以前より簡単に作るようになってきた。
樽本さんらアジャイル開発で言うところの「プラグマティック・ペルソナ」とか「プロト・ペルソナ」である。
ポイントとしては。
・基本情報(簡単なプロフィール)
・利用状況(ユーザー特有のコンテキスト)(なぜ他のものを選ばずにそれを使うか)
・ゴール(それを使うことで得られるUX)
である。
そのための「半構造化インタビュー」の質問項目もこれに沿って行えば良い。
特にワークショップの時は、インタビューや観察があまり丁寧に出来ていないことが多いので、無理にヘビーなものを作る必要は無い。
プロフィールに凝ると、WSが妙に盛り上がるがあまり意味が無いことが多い。
むしろ回が進むにつれて育って行くぐらいの方が良いであろう。
大切なのは、開発のスタート時に「対象のユーザー」を特定することだ。
ワークショップの場合は、調査をそこそこにしてユーザーを特定するために「仮説ペルソナ」を簡易に作る場合が多い。
これは、参加者がペルソナ法を「そんなものか」と誤解する可能性があるので気をつけたい。
本当に大切なのは「ペルソナ/シナリオ法」のシナリオ部分である。
ペルソナを作ることも大切であるが、更に重要なのは開発の全工程で使うエネルギーが必要なことだ。
作っただけで安心して、ユーザー評価になると全然関係ない被験者を連れて来たりするチームがよくあるので気をつけようね。w
◇ワークショップのコツ、アーカイブ
第01回:三種の神器
2)WSの実施
第05回:シャーペン禁止
第08回:壁に向かってブレストしよう
第09回:模造紙の貼り方
第11回:コンセプトが混迷したら
第12回:キャズムを越えろ!
第13回:学びのコストの勘違い
3)WSで使う手法
第14回:プラグマティック・ペルソナ