経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
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DMM.com金沢社内研修#05 ペーパープロトタイピング
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 11月08日(土)、金沢にてDMM.comさんの社内研修。
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 3回連続のペルソナ?シナリオ法→構造化シナリオ法→そして最終回ペーパープロトタイピング。
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 前回書いた構造化シナリオを使ってペーパープロトタイピングを行うのが今回のテーマ。
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 まずはインタラクションシナリオからUXフローを書き出し。
 前回のうちに描いていたチームも、更に精緻化。
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 まずは大まかに構造設計。
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 続いて、アクティビティシナリオからストーリーボードを作成する。
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 そのストーリーボードを元に、その活動に同期したワイヤーフレームを作成する。
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 こんなお感じね。
 この研修はデザイナーが多いので、クオリティは高い。w
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 こういう感じで、ユーザーの体験を描いたストーリーボードを上段に、下段にその体験に同期したUI操作のワイヤーフレームを描く。
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 それを操作ステップ順に並べる。
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 壁に貼り出し。
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 他のチームからペルソナに近い人をリクルートして来て、ウォークスルー評価を行う。
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 被験者は「思考発話」しながら、ストーリーボードを読んで、ワイヤーフレームを操作する。
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 この会社のオフィスは設備が整っているので、ワークがめちゃめちゃやり易い。
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 前回書いたシナリオも貼ってある。
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 被験者が迷った行動をしたり、その原因を発話するのを記録する。
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 後ろで皆で観察中。
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 おお、そんなに問題があるのか。。
 がっくり。w
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 ムービーを撮っておくのは良いね。
 特にタブレットだと、すぐ全員で確認出来るのでお薦めだ。
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 このストリーボードとワイヤーフレームを組み合わせてウォークスルー(立ち稽古)評価をすることを、ひっくるめて「ストーリーボーディング」と呼んでいる。
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 結果として「問題行動」「発話」「改善のヒント」などのポストイットがべたべた貼られることになる。
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 意外とクオリティの高いストーリーボーディングほど、いろいろなことが見つかるようだ。
 何でも粒度が高いというのは大切なんだな。
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 最終的に、そのポストイットの前で問題点や改善案のブレストを行う。
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 改善案が出たら、どんどん赤いペンで書き込んで。
 場合によったら、ワイヤーフレームを描き直して取り替えてしまう。
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 こんな感じで貼って下さい。
 次の被験者に認知的な負荷がかかるかというと、経験上気にならないそうだ。
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 特にプレゼンをするほどでも無く、自分の悪い所は一目瞭然なので、これでおしまい。w
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 懇親会は怪しげな「丸二商店」。
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 お疲れさまでした。
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 ここからは懇親会の話では無く、本題に。
 企業の教育の話を書こう。
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 企業教育とは学校教育より難しいものである。
 現在の教育の最前線は、少子化の学校教育から、企業の中堅社員の再教育にステージが移って来ている。
 教育にはショーンの言うところの「シングルループラーニング」と「ダブルループラーニング」がある。
 学校教育は、一歩下がった普遍的な理論を学び考える力をつけるところに意味を持つシングルループラーニングの要素が強い。
 企業内教育は、日々移り変わる社会の状況に合わせて変化する必要がある。特に昨今はそれが凄まじいスピードで来ている。ダブルループラーニングの世界である。
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 それを企業教育をやる人達は、どうもいろいろな人の話を聴くと「教えれば分かる」「習えば分かる」と思っている節があるようだ。
 簿記やExcelを習うようなシングルループラーニングの世界に近い感覚だ。
 ある人は「UXってプラグインだと思われている。」と言っていた。w
 私の体験からすると、新しい「知識や技術」は知っても意味が無い。それを実務に活かせる「態度」が必要になるものだ。
 それが身につくには、非常に個人差があるということを知っているだろうか。
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 それはなぜかと言うと。人は「知っていることしか分からない」のである。
 個人毎の成熟度の問題がある。要するに、企業内教育には外的要因が日々変わることと、個人によって受け取る質が違うというダブルの要素があるのだ。
 これは教える側の資質や経験が問われるところである。
 特に、それぞれの受講者によって理解の差が激しい場合や、必ず訪れるブレイクスルーの潮目を読むには経験がいる。
 社内や社外の勉強会が仲よし会で終わってしまい、企業のベネフィットに寄与しないのはそのせいである。

 今回の研修で面白いキーワードを2つ聞いた。
 一つはMくんから聞いた「企業研修って漢方薬みたいなものだ。」ということだ。
 そうなんだ、結局「すぐ業務に役に立つことを教えてくれ。」という企業には新し考えは根付かない。
 もう一つは、Nさんが言っていた「最近2か月ぐらいだよね、ポストイットとかどんどん使い出したのは。」だ。
 この事業所に6月に来てからちょうど半年経ったが、やっと漢方薬が効いて来てじわじわと手法や知識ではない、自分の考えを外化したり、集まってサッとブレストする「態度」が涵養されてきたのだと思う。
 この会社は、とても良い企業研修をしていると思う。

◇DMM.com 2014年度東京社内研修アーカイブ
11月11日#11:ストーリーボーディング

◇DMM.com 金沢社内研修アーカイブ
2013年09月22日:ユーザー評価
2014年10月04日:#04構造化シナリオ法
2014年12月06日:#06ユーザー評価
posted by アサノ | 06:08 | 企業研修(守秘義務アリ) | comments(0) | trackbacks(0) |
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