9月02日(日)、質的調査合宿の2日目。
おはようございます
昨夜は合宿メンバーと京都の夜を楽しみ過ぎて、睡眠が3時間という非常事態。w
東京校から来ている女子2名と「豊かな生活」の参与観察のために三条白川までやって来た。
来た場所は、老舗料亭「和久傳」さんの若手社員による社内ベンチャー「丹」さん。
最高の野菜を中心とした朝食を、わずか10名程度のお客様に供するお店だ。
話を聴いたら、まったく採算が採れていないそうだ。w
夕食は貸し切りの時しかやっていないので、昼食で客単価を上げているのだろうか。
なにしろ入れ替え制で、一度に10名程度のキャパなので、社内のベンチャーとしての位置づけなのだろう。
以前書いた私のブログ「丹(三条白川)」。
多分和久傳さんでも、料亭を使う顧客の「利用シーンの変化」を読み取るために、こういう若手社員による社内ベンチャーを行っているのだろう。
なぜここに来たかというと、セミナーのカリキュラムの中だけで満足しないで、隙間時間を使ってでも実験観察を行ってみないと気持ちが悪いと思う「態度」の涵養が大切だということを教えたかったからだ。
今回も「豊かな生活」を定義できないチームがいたようだ。
豊かな生活は自分が体験して「そうか!これもか。」と思う「感情移入し問題を自分ごとで理解する」態度が必要なのである。
昨夜の二次会で連れて行った麩屋町のBar「OIL」もその一つとして体験してもらったつもりなのだが。。
大急ぎで三条京阪から京阪電車で大阪に向かい。
2日目の課題「質的調査の分析」を行う。
分析には調査の質が問題になる。
また質の高い調査データでも、読み取る人の能力によって結果が変わる。
同じレントゲン写真やMRIを見ても、ドクターの能力によって見立てが違うし治療方法も変わってくるのと同じ。
調査の結果を分析する時に、「モノを見ないでヒトを見る」というのは鉄則なのだが。
困っている人を見る「問題解決」的な調査ではないので、分析する人の能力(知識の収納庫)が問われる。
ここで大切になってくるのはモノとコトという二項対立の思考ではなく。
コト(社会システム)には、製品や建築・都市(モノ)を価値提供のための構成要素として捉えることである。
私が今回フィールドワークして分かったことは、「豊かな生活」というのは、その構成要素としてのモノが結構大切なんだなということだ。
でもヒト(コト)の行為が主だけどね。
◇受講者のブログ
・森田先生:Xデザイン学校大阪分校BC 第5回質的調査の分析に参加
・河田さん:Xデザイン学校 5回目 質的調査の分析の振り返り
・段床さん:Xデザイン学校第5回[質的調査の分析
・河本さん:Xデザイン学校(第4回、第5回質的調査)
・森浦さん:Xデザイン学校第5回 質的調査の分析
・高橋社長:Xデザイン学校2018 #05 質的調査合宿 day2
・中川さん:Xデザイン学校大阪分校 第5回「質的調査の分析」
◇インターン学生のブログ
・美香ちゃん:Xデザイン学校大阪分校#05質的調査の分析
・れんしろう:Xデザイン学校大阪分校 第5回 「質的調査の分析」
・イヨキ:第5回質的調査の分析
◇2018年Xデザイン学校大阪分校ベーシックコース・アーカイブ
03月23日(土):#00 UX/サービスデザインの今とみらいを考える
05月26日(土):#01 ブートキャンプ
06月23日(土):#02 オブザベーション
07月21日(土):#03 ビジネスインタビュー
09月01日(土):#04 質的調査と記述(京都合宿)
09月02日(日):#05 質的調査の分析(大阪会場)
10月06日(土):#06 ユーザー情報の可視化
11月03日(土):#07 ストーリーテリング
12月01日(土):#08 ペーパープロトタイピング
01月12日(土):#09 アクティングアウトと発表