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認知的ウォークスルー法
 ユーザビリテイ評価手法でインスペクション法の一種。分析者自身がユーザの認知的な行動軌跡を推定して問題点を抽出する方法。仕様書の段階から行えるために、ヒューリスティック評価同様にコストパフォーマンスが高い。

 特に開発プロセスの前半でも機器の操作仕様が与えられればその問題点を抽出できる方法のひとつであり。ユーザのインタフェース行動に重点を置き、ユーザが自分の目的を達成するためにどのような行動をとり、その結果予測しなかったエラーをどのような場合犯すかを想像する方法。

 方法としては、ユーザの認知的行動をチェックシート式に記述して行くやりかた。ユーザが目的を達するための操作ステップ(通常10〜15)を想定する。次いで、各操作ステップ毎に分析シートに基づいてブレーンストーミングを行いながら、認知的プロセスをたどり問題点を抽出して行く。

 ヒューリスティック評価との相違は、ヒューリスティックが広く浅く問題点を探るのに対して、認知的ウォークスルー法は、操作の仔細な部分を見るためかなり奥深い問題点を発見することができる。

 欠点としては、タスクに従って評価するために、その設定を誤ると問題の見落としがおきる場合がある。

 うちのゼミでは、よく認知的ウォークスルー法を使う。まずその理由としては、メーカーの研究室ではないので、評価実験をするものが多種多様に及ぶからである。

 その機器やサービスに習熟している訳ではないし、初めてさわるものも少なくないので、まずは黙って使ってみようということになるのです。

 最終的にプロトコル分析をすることになっていても、操作ステップが異常に多かったり、いったいどの辺りに問題点があるのかめどをつけなくてはならない場合に行うことが多い。

 特に私の研究室ならではの理由として、ロギングツールの操作パネルを作成するにあたって、あらかじめ想定される問題箇所を洗い出す必要があるのだが。若い学生ばかりなのでヒューリスティックのような経験を要する方法がとれないという事情もある。

 以前やたら操作ステップの沢山ある(10段階以上)機器のテストをした時に、苦肉の策でやってみたら学生の学習方法としては非常に効果があった。


 上図のような手順で評価を行う。


 タスクを各操作ステップに分類し、それぞれの段階で起こりうる問題点をブレーンストーミングで導き出して行く。

 最終的に上図のような評価シートに落とし込むのだが、チェック項目は評価物によって若干カスタマイズする。そこで認知科学的な問題の抽出をする訳です。「マッピングに問題あり」とかね。

 また、3−凡例のところは、「継続的障害=ラスティングバリア」といった、学習しても効果が現れない構造的な欠陥といった評価をする場合もある。

DESIGN IT! w/LOVE
認知的ウォークスルー法
http://gitanez.seesaa.net/article/49214725.html

 棚橋さん曰く「ウォークスルー」とは芝居の立ち稽古のことだそうです。てっきり、操作ステップを横断的に歩くイメージだったのですが・・・。

 それなら、今度やるワークショップの「アクティングアウト」と同じ意味ですね。今度きちんと書きます。

 はこだて未来大寺沢先生:アクティングアウト


追加:2007年9月4日

ヒューマンインタフェース2007
UCD活動の事例(日本IBM)
posted by アサノ | 15:56 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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