経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
休日の学校
 本日は、学校にいました。

 J検標準テキストの原稿が9月いっぱいで締め切りでしたので、ずっと書いてました。今回は、執筆だけではなく、監修もしているのでのんびりできません。

 情報デザインが認知されるまでは、踏ん張らなくては。しかし、学生のいない学校は、本当に集中できるな〜。
 帰りに、駅で息子と待ち合わせて、焼肉を食べました。たまには、男の晩餐もいいものです。

 ゼミの卒業生のブログ見つけました。
 就職して最初は忙しさのあまり更新できませんが、だんだん情報を発信したくなるんだよな。
 Webディレクターを目指す女の子なので、応援してます。
posted by アサノ | 22:19 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
合宿グルメ
 ゼミ合宿の食事は貧しい・・・。人間は経験からしか物事を考えることが出来ないというが、本当にそう思う。

 元々予算が乏しいために、食事のつかない宿舎に泊まることがほとんどです。しかし、学生達は、「旅先で美味いものを食べる。」とか「その土地らしいものを食べる。」という経験はほとんど持っていません。そしてその気も無い。

 高校時代までの修学旅行ぐらいしか旅の経験が無いのだから、それもしょうがないとは思います。だけどなにも地方まで行ってハンバーガーショップやファミレスに入ることは無いと思うのですが。

 その中で、まあまあ許せたのは「うどん」。関西というか中国四国地方のうどんは美味しい。以前二回ほど讃岐にうどん食いツアーに行ったことがありますが、これはいけました。

 今回は倉敷駅の近くにある、「ぶっかけ亭本舗ふるいち」。現地じゃこれがファーストフードなのだろうが、我らにとっては「地元の味」でした。安いしね。

 私は都合三食食べましたよ。
posted by アサノ | 08:26 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
学会発表

 無事学会発表を終えてまいりました。今回の会場は「倉敷アイビースクエア」と言って、昔の紡績工場跡をホテルに改造したスッゴク素敵な所です。

 ヒューマンインタフェースの対話発表は、毎度のことながらエキサイティングで楽しい雰囲気です。今回も、久しぶりに会う方々から的確かつ心優しいご指摘をいただき、今後の課題を沢山持ち帰ってきました。

 写真の室蘭工業大学の須藤先生も、昨年の学会以来お互いの研究を見せ合っている方です。

 こうやって、お互いの研究の進み具合を見せ合う人が年々増えて行くのも学会活動の良いところですね。
posted by アサノ | 12:22 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
やはり関西はホルモンか

 京都四条河原町から河原町通りと木屋町通りの間にある路地を五条に向かって下って行くと、小さなホルモン焼き屋があります。

 今回のゼミ合宿で行ったのでは無いのですが、ここのホルモンは美味い!僕は焼肉はそんなに好きではないのですが、この店の内臓ものは新鮮でいくらでも食べれます。「テッチャン」「赤ミノ」それに「チゲ」も頼もう。

 京都なら先斗町にできた「六傳屋」がお薦め。坦々麺とおばんざいの店で、安いし美味い。最近は京都で「あれ、この店いいな。」と思うと大抵「際コーポレーション」の店だ。商売上手すぎだよね。

 ちなみに、僕はここの「トマト坦々麺」が好き。
posted by アサノ | 06:45 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
関西ゼミ合宿速報

 ゼミ合宿がスタートしました。第一弾は、大阪駅前の大阪総合デザイン専門学校にて、情報デザインに関する授業事例や学会発表の事前プレゼンをしました。学生達も最初は緊張していましたが、同校の先生方の暖かい対応で学会の事前演習としてはまずまずの滑り出しとなりました。

 その後、京都に移動して日本で有数のインタフェースデザインの事務所「ソフトディバイス」さんで事務所見学とやはり事前発表。

 学会発表の内容については、プロらしい厳しい指摘をビシビシいただき、素晴らしい勉強になりました。

 また若い所員が20人近くいる事務所の中は、緊張感とゼミのような学びあう雰囲気に満ちており、珍しいぐらいの仕事環境です。こんな事務所で働けるのは幸せですね。守秘義務のある仕事が多いため、写真で紹介できないのが残念です。 
posted by アサノ | 06:17 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
インターン学生からのメール
> ○○です
> 今、家に着きました。
> 帰りの電車でボーっと考えて思ったのですが、
> 私は忙しくしていたほうが、良いのかもしれません。
> とても生きているって気がします。
> 今日は結構疲れたと思うのですが、
> あまり疲れたって感じないです。
> 今の仕事もとっても疲れるのですが、
> それが楽しいと思っていたりもします。
> いつもの私なら、明日は家で休みたいって思うはずですが、
> 体験イベントのお手伝いやバスケが楽しみだったりします。
> なんだか不思議です。
> 日曜日は地元でお祭があります。
> 花火もあるので、それを見て元気をつけて、来週も頑張ります。

 かっわい〜ですね。
 先日神奈川県庁に連れて行った学生からです。

 こういうメールを貰うと、本当にアサインして良かったなーと思ってしまいます。
posted by アサノ | 13:47 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
論文回覧
 本日は、学生募集の体験イベントで出勤しています。

 月曜日からは、岡山県倉敷市でヒューマンインタフェース学会があり、学生と研究発表に行く予定です。その準備であたふたしているのですが、一向に進みません。取りあえず「こんな発表をしてきます。」という意味で論文を部内で回覧しました。

 そうしたら、読んでいた若い職員が「先生、これって印刷されて本になるんですよねぇ。」と聞いてきたので「そうだよ。」と昨年の分厚い論文集を見せてやりました。

 「むむ、こいつ俺を尊敬の目で見てるな。可愛い奴め。」と思って話していたら・・・。

 「誤字がありますよ。」だって(泣)

 PDFにして電子投稿で送っちゃったから、もう間に合わないよな〜。

ヒューマンインタフェースシンポジウム2006岡山
http://www.his.gr.jp/his2006/
posted by アサノ | 13:16 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
経験メモリー
 糸井重里と脳科学者池谷裕二の対談「海馬 脳は疲れない」を読みました。

 脳の機能は二つしか無く「情報を保存する」と「情報を処理する」だそうだ。その中でも「保存する」方が大切とのこと、記憶が無ければ処理もありえないからだ。
 単なる暗記(意味記憶)は「暗記メモリー」と呼び、自転車の乗り方や難問を解決する筋道など自分で試してみなければ分からないノウハウのような記憶(方法記憶)を「経験メモリー」と呼ぶそうです。

 この「経験メモリー」は、野球のバッターの打ち方やアイディアの生み出し方のように文字では伝えにくく、実際にトライした人には深く記憶として残るものだという。

 更に、Aを憶えた後にBを憶えると、Aを憶えたことを思い出してやるので、方法を記憶しやすくなる。そのうえAとBふたつを知るだけではなく、Aから見たB、Bから見たAというように脳内で四つの関係が出来てしまう。「二の二乗」である。一の次は二、二の次は四、四の次は八、八の次は十六・・・・二の十乗は1024となってしまう訳です。

 一つのことに10年間打ち込めばものになるというけれど、「経験メモリー」を増やして行くと、次第に爆発的に能力が発展するという話が面白かった。

 非常勤の先生で「パソコン知識ジグソーパズル論」というのを唱える人がいました。最初はピースをどこにおいていいか分からないけれど、埋まり出すと加速度的に完成に近づくでしょう、パソコン知識も同じようなんですよという話です。似ていますね。

 我がゼミ生に「死のロード」や沢山のプレゼン、インターンを科すのも、経験メモリーを増やさせるためなのです。
posted by アサノ | 14:33 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
死のロード

 本ゼミの23年生は、今週月曜日に前期末試験が終り、火曜日にクリエイティブフェスタ横浜に作品を出品したばかりです。

 しかし、次の日曜日から試験休みを利用してゼミ合宿があり、大阪の専門学校と岡山の専門学校を訪問し「情報デザイン」授業の事例発表をします。京都では、インタフェース系のデザイン事務所を訪問する予定も入っています。

 そして最後は、岡山県倉敷市で行われるヒューマンインタフェース学会で、研究発表。この過酷な2週間を「死のロード」と呼ばずになんと呼ぶのでしょうか。

 しかも、先生はJ検テキスト「情報デザイン」の脱稿が翌週月曜日に迫り、全然親身に指導する余裕がありません。

 その上、追い打ちをかけるように「帰ってきたら、携帯電話のユーザインタフェース調査をして下さい。」と、メーカーさんから連絡がありました。

 恐ろしくて、学生には伝えられません・・・。
posted by アサノ | 12:18 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
アクティングアウト
 心理学では、思いを言葉にすることを「カミング・アウト(coming out)=言語化」といい、想いを言葉に出来きずに行動に表すことを「アクティング・アウト(acting out)=行動化」と呼びます。

 ただし、情報デザインでこの言葉を使う場合は、問題行動のことではなく、ユーザ評価の一技術として使います。

 多摩美術大学情報デザイン学科の須永先生や武蔵工業大学の小池研では「アクティングアウト」と呼んでいますが、はこだて未来大学の寺沢先生のところでは「パントマイムメソッド」、富士ゼロックス株式会社ヒューマンインターフェイスデザイン開発部は「スキット」と呼んでいるそうなので、この呼称が一般的ではないということは初めに言っておきます。

 ある製品を開発する場合に、そのプロトタイプを使って開発者が寸劇を行います。その製品が使われると想定されるシーンにおいて、ユーザに扮した者がタスクに従って操作を演じて「気づき」を得るのです。

 操作の不自然さやあいまいさが浮き彫りになり、演者を観察しているスタッフからもコメントや指摘を受けることができます。

 家電製品の開発などに使われる技術ですが、今回クリエイティブフェスタ横浜に出品したWeb作品にも応用すれば良かったと悔やんでいます。

 ターゲット・ユーザが決まっており、その使用する環境も特定できる場合には、とても有効なユーザ評価方法だと思います。今回は、そのケースだったのですが、開発期間の関係で評価を曖昧にしたため、いまひとつ出来が良くありませんでした。

 ユーザコンテクストの理解こそが、良い作品へのアプローチなのですが・・・。
 後期に行う授業「インタフェース概論」で取り入れてみようと考えています。

追記:2007年8月1日
情報デザインワークショップ 2日目
http://blog.asanoken.com/?eid=635973
posted by アサノ | 13:57 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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