今授業でブレーンストーミングをやっています。最近では、どこの学校でもブレストやKJ法は教えるようになってきました。
今回解説するのは、そこからもう一歩踏み込んでものを考えるための技法です。
ブレストの発案者アレックス・F・オズボーン(Alex F. Asborn)が考えた、発想の展開方法に「チェックリスト法」というものがあります。
一つのアイディアを、偏った見方、考え方から自動的に着眼点を変えるやり方です。9つのチェックリストからなり、それに照らし合わせて考えて行きます。
1) ほかに使い道はないか (Put to other uses)
2) ほかからアイディアが借りられないか (Adapt)
3) 変えてみたらどうか (Modify)
4) 大きくしてみたらどうか (Magnify )
5) 小さくしてみたらどうか (Minify )
6) ほかのものでは代用できないか (Substitute )
7) 入れ替えてみたらどうか (Rearrange)
8) 逆にしてみたらどうか (Reverse )
9) 組み合わせてみたらどうか (Combine)
一度試してみましょう。
どちらかというとハードウェアの開発向きの発想法と思われます。
しかし、自動的に偏った見方をするというのは、ソフトの開発にも応用できますね。
企業の中では頭が凝り固まって解決できないが、学生にやらせて自動的に見方をかえるというのは良い方法です。
その時に、企業の古い価値観を押し付けないのがルールかな。
日本創造学会
発散技法−強制連想法
http://css.jaist.ac.jp/jcs/gihou13.html