経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
モバイル機器のユーザインタフェース評価

 本日は、都内某所である外資系メーカーのモバイル機器のインタフェース評価と評価方法の指導をしてきました。評価実験はうちの研究室の学生たちが、やってくれました。学生達も、世界デビューですね。

 もう世界中のメーカーが、ユーザインタフェースを求めています。だけど、それを出来る企業も組織も人材もまるで絶対量が足りていません。

 情報デザインを学ぶ諸君、今こそ頑張ろう!

 今日のお昼は、品川の「麺達七人衆 品達」というラーメンテーマパークで食べました。一番並んでいた店に入ったのですが、流石!久しぶりに美味しいラーメンを食べた気がします。満足満足
posted by アサノ | 21:32 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
学園祭グルメ

 学園祭期間中は、学食が営業していないので、やむなく学生の模擬店で食事をすることになる。

 しかし、なぜか「お好み焼き」「ホットケーキ」「韓国チヂミ」と小麦粉ものが多く、やたら胸焼けがします。

 ということなので、今日は近所のドトールで「照焼チキンべーグルサンド」を買ってきました。それを見つけた営業のK君が「挑戦的ですね。」と言っておった・・・。
posted by アサノ | 11:52 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
学園祭

 神戸から帰って来たと思ったら、本日より土日で学園祭です。高校生や企業の方も大勢いらしていただいて、大盛況です。

 本ゼミでは、先日完成した「横浜山手図鑑」というWebサイトを、検索型のHTML版とダイナミックインフォメーショングラフィックを応用したFLASH版を比較対照しながら展示しています。

 まるで同じコンテンツなのですが、表現方法によって如何に用途が変るかという研究です。以降はユーザ評価を繰り返して、来年の学会で発表します。



 と言いつつ、学生は交代で研究室に戻って、月曜日に企業に提出する別件のユーザ評価レポートを書いています。こういうのを八面六臂の活躍というのでしょうか・・・。
posted by アサノ | 15:07 | 日記 | comments(1) | trackbacks(0) |
情報教育指導者研修会

 今日は神戸に出張してきました。情報教育指導者研修会といって、大学・専門学校・高校の情報系教員の研修会です。その講師として、情報デザイン教育の実践について話しをしてきました。

 50名以上の先生方が集まって、大変盛況な研修会でしたよ。ここで分かったのは、現在高校で行われている教科「情報」が4年目を向かえ曲がり角に来ているということです。

 大学受験に関係ない科目として、単なるアプリケーション教育に陥りつつあります。今こそ「情報デザイン」の知の共有化教育が大切なのでしょう。

 講師としていらしていた「かずくん先生」ともお会いしましたよ。
posted by アサノ | 22:38 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
ヒューリスティック評価
 ヒューリスティック評価とは「経験則」という意味で、ユーザビリティエンジニアが、経験則に照らし合わせてインタフェースを評価し、ユーザビリティ問題を明らかにする評価手法です。被験者を必要としないので、短期間かつローコストで実施できます。

 しかし、広く浅く問題点を探すことができる反面、操作手順の奥深い所にある問題を見つけるのには不向きのため、仔細に問題の抽出を行うことのできる「認知的ウォークスルー法」と併用するのが望ましいと考えられています。

 現在、あるメーカーさんからデジタル機器のUI評価を頼まれています。「ヒューリスティックでやってくれ。」と言われているのですが、内部的な評価ならば簡便にできるので良いのですが。なまじきちんとした頼まれ方をすると、前述のように広く浅くしか問題が見れないために、報告書が書きにくいのです。

 むしろ、しっかりプロトコル分析でもやらせてくれた方が、いままでのフォーマットどうりに書けるので助かります。

 今、ヒューリスティック評価のまとめ方で悩んでます。
 ヒューリスティック評価法としては「ニールセンのユーザビリティ10原則」が有名です。

1.システム状態の視認性を高める
2.実環境に合ったシステムを構築する
3.ユーザにコントロールの主導権と自由度を与える
4.一貫性と標準化を保持する
5.エラーの発生を事前に防止する
6.記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
7.柔軟性と効率性を持たせる
8.最小限で美しいデザインを施す
9.ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
10.ヘルプとマニュアルを用意する

 これをベースに考えるしかないかな・・・。
posted by アサノ | 15:43 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
色のSNS
 現在、NECモバイリングさんと一緒に研究を始めたカラーをテーマにしたSNSが、本日オープンしました。

 このブログを見ている人は、少しでもデザインに興味がある人でしょうから、是非メンバーになってくださいね。

Colorful*CAFECLIP(カラフルカフェクリップ)
URL:http://colorful.cafeclip.jp/ (PC/携帯同様)
posted by アサノ | 14:10 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
プロトコル分析
 プロトコル分析とは、もっとも一般的に行われているユーザビリティテストの一つです。テストユーザが製品を使用する様子をビデオに撮るなど観察して、彼らの言動を認知科学的に分析します。

 ユーザが製品を利用して課題を行なっているときに、自分の頭に浮かんだことを全てリアルタイムに発話して報告してもらうことを発話思考法といいます。

 これらの発話や行動を記録したものをプロトコルデータといい。そのデータを分析して、ユーザが間違った箇所や混乱した箇所、さらにどういう原因でそうなったかを分析し整理する方法をプロトコル分析といいます

 本研究室には、プロトコル分析をやるための、マジックミラーで仕切られたテストラボがあります。ここで創ったコンテンツをテストして、使い易いかどうかを定量評価します。すぐそういうテストが出来る施設があるのも、我が研究室の強みですね。

 今日は、企業さんから頼まれたデジタル機器のユーザインタフェースのテストをしています。
posted by アサノ | 18:57 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
KJ法

 文化人類学者川喜田二郎氏が考案した創造性開発または問題解決の技法。川喜田氏の頭文字をとって「KJ法」と名付けられた。

 アイデアや意見を小さなカードに書き込み、小グループから中グループ、大グループへと組み立て、その作業の中からヒントやひらめきを生み出していこうとするもの。

 課題のスタート時や、インターンシップの企画書を書くときに取り入れています。最初は面倒くさそうですが、慣れると少人数でもパッとやって問題点などを抽出できています。

 私の研究室では、模造紙に貼るのではなく、コルクボードとカラープッシュピンを使って簡略化したやり方をしています。簡単なブレストをする時でも、考えをまとめやすく意外と便利ですよ。
posted by アサノ | 08:31 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
NECモバイリングさんと共同研究

 先日、NECさんと携帯電話の件でお話をしていましたら。別件で、NECグループ(NECはカンパニー制)のNECモバイリングさんから「SNSの集客メカニズムに関する研究」を一緒にやろうと声をかけていただきました。

 15日にキックオフのミーティングを行い、昨日16日より本格的にスタート致しました。私は、仕事柄いろいろな企業さんとお付き合いがあります。その中で、企業風土というのはまちまちで、業績抜群でものんびりした社風のメーカーさんもあれば、儲かってなさそうなのに、やたらキビキビしている中小企業さんもあります。

 しかし、今まで見たなかでも今回の会社さんのスピード感は凄い。もの凄い勢いでタスクを決めて行く姿に、のんびり構えていた学生は目が白黒しておりました。流石、日本の携帯ビジネス最前線の会社ですね。

 今回の共同研究は、とても難しそうですが、新しい文化を学校に持ち込んでくれる予感が致します。
posted by アサノ | 09:34 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
チェックリスト法
 今授業でブレーンストーミングをやっています。最近では、どこの学校でもブレストやKJ法は教えるようになってきました。

 今回解説するのは、そこからもう一歩踏み込んでものを考えるための技法です。

 ブレストの発案者アレックス・F・オズボーン(Alex F. Asborn)が考えた、発想の展開方法に「チェックリスト法」というものがあります。

 一つのアイディアを、偏った見方、考え方から自動的に着眼点を変えるやり方です。9つのチェックリストからなり、それに照らし合わせて考えて行きます。

1) ほかに使い道はないか (Put to other uses)
2) ほかからアイディアが借りられないか (Adapt)
3) 変えてみたらどうか (Modify)
4) 大きくしてみたらどうか (Magnify )
5) 小さくしてみたらどうか (Minify )
6) ほかのものでは代用できないか (Substitute )
7) 入れ替えてみたらどうか (Rearrange)
8) 逆にしてみたらどうか (Reverse )
9) 組み合わせてみたらどうか (Combine)

一度試してみましょう。
どちらかというとハードウェアの開発向きの発想法と思われます。
しかし、自動的に偏った見方をするというのは、ソフトの開発にも応用できますね。
企業の中では頭が凝り固まって解決できないが、学生にやらせて自動的に見方をかえるというのは良い方法です。

その時に、企業の古い価値観を押し付けないのがルールかな。

日本創造学会
発散技法−強制連想法
http://css.jaist.ac.jp/jcs/gihou13.html
posted by アサノ | 10:55 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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