ドキュメントデザイン
2006.11.30 Thursday
ここ2日間ほど、学生が私のところに何度も企画書を持ってきては突き帰されている。私は結構書類にはうるさく、なかなかOKを出さない。
中味も当然大切なのですが、所詮は学生の考えることですから、そこそこのものです。ですが、書き方が悪いのはいけません、一生の損です。
学生が書くと、自分が知っていることを、書類を読む人も知っているという前提で書きます。その書類が、まったく概要を知らない人間が読んで決済されるなどということは考えてもいません。
これは、明らかに企画という知の可視化「情報デザイン」ですよね。
先日「ユニバーサルデザイン」の話で書いた、元ソニーヒューマンインタフェースラボ統括部長の堀川美智子さんの前身は、たしかクリエイティブ本部ドキュメントデザインセンターテクニカルライティング部課長だったと思います。
ドキュメントデザインセンターとは「取扱い説明書」を作るところなのですが、これこそ操作という情報の可視化「情報デザイン」が活かされていないと、消費者は困ってしまいます。ヒューマンインタフェースラボの統括者に、ドキュメントで鍛えられた人を配したのは慧眼ですね。
情報デザインのスタートは、だれにでも理解できる文章からです。頑張れ学生!