経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
報告会

 本日夕方からNECモバイリングさまと、進行中のインターシップの中間報告会でした。こちらはうちのゼミ生でも、2年生が主力の部隊で、ズラーッと女の子が並びました。

「女の子ばかりで、いいですね〜先生。」
「いや〜、男の子の方がいいですよ。」
「分かります・・・。」

 という会話があり。しっかり者の女の子達は、スラスラと業務報告を終えたのでした。
posted by アサノ | 18:35 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
ワークショップ
 昨年度からJ検の情報デザイン試験が始まりました。全国の専門学校でこの4月から情報デザインの授業が始まるという話を以前書いたことがあります。

 ただそこで問題になってきたのが、そんなに情報デザインを教える事のできる先生がいるのか?ということです。

 以前「合同発表会」をやった学校の先生方や学生さん達が、情報デザインのワークショップをやって勉強しようという機運が高まってきました。

 現在のところ予定では、以下のスケジュールで何らかの製品やシステムの開発工程をシミュレーションして、そのプロセス毎の情報デザインの手法を学ぼうというものです。

6月29日(金):日本電子専門学校7号館7階教室(新大久保)
7月31日(火):大森プロストシティ
8月 1日(木):横浜デジタルアーツ専門学校(新横浜)
  秋     :日本工学院 八王子校
  冬     :日本工学院 蒲田校    

 まだ始まったばかりで、手探りのところもありますが、是非成功させて他の学校の授業に活かせればと考えています。

 尚、大学の情報デザイン系学科、研究室の学生さんのボランティア大歓迎です。インターンシップとして取り組むのも良いのではないでしょうか。

 私も、経過を次年度の日本デザイン学会で報告しようかな。
posted by アサノ | 15:24 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
ユーザ中心設計
 ユーザー中心設計(User Centered Design=UCD)あるいは人間中心設計(Human Centered Design=HCD)とは、ドナルド・A・ノーマン(Donald A. Norman)が1986年に著書の「USER CENTERED SYSTEM DESIGN」で提唱した思想。ユーザ像が比較的具体的な場合は、ユーザ中心設計というらしい。ほぼ同義語である。

 製品やサービスを開発する際に、設計者の思い込み、技術誇示や製作期間の短縮など開発側のシーズで行うことを「開発志向」と呼び、それに対して、ユーザ側の視点に立ち使い勝手の良いものを作ろうという考え方を「ユーザ中心設計」と呼びます。

 例えば、開発者がユーザをイメージしやすいように、「ペルソナ」と呼ぶ仔細な仮想ユーザ像を作り、その達成したいゴールに向けての流れを文章にする「シナリオ」を作成する。また、観察ユーザビリティテストと呼ばれる評価を、開発工程の中で幾度も繰り返して、使い勝手良い製品やサービスを作り上げて行く方法が取られる。

 ユーザ中心設計という考え方が登場した背景には、コンピュータおよびコンピュータ搭載機器の高性能・多機能化、Webサイトの使用目的の多様化があり、「複雑なものをより簡単に使いたい」というニーズが高まりがある。人間中心設計のプロセスを定めた「ISO 13407」が登場すると、このコンセプトはソフトウェア開発やWeb制作など、各方面から注目を集めるようになった。@ITより引用)

 ISO 13407では、人間中心設計プロセスの指針として次の4つのステップを繰り返し開発に用いるように定めています。

・利用状況の把握と明示
・ユーザと組織の要求事項の明示
・設計による解決案の作成
・要求事項に対する設計の評価

 先日「授業をおとなしく聞かないのは、学生が悪い。」ということを言われた先生がいました。
 私は「寝たり私語をするのは、授業がつまらないからじゃないのですか。」と考えを申し上げました。

「このDVDレコーダーで上手く録画できないのは、ユーザが悪い。」
「いや、ユーザが使いやすいように、DVDレコーダーのインタフェースを見直しましょう。」というのと同じではないのかな。

 本当に学生に理解してもらおうと思うなら、聞かせる努力をしなくてはならないのではないでしょうか。これってまさにユーザ中心設計の考え方ですよね。
posted by アサノ | 09:33 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
第8回 前期中間試験(保育)

 今回の保育の授業は、8回目なので前期の中間試験をやります。内容は、制作過程の理解度・作品制作(完成度・段取りなど)・授業態度(私語なしなど)を総合的に量ります。

 いつもは賑やかな教室も、緊張感が漂いますね。作品制作は、いままで習った技法を使って「自分の手」を描きます。こんなに集中して描くのは生まれて初めてだ!

 答案の最後に書いてもらった「授業満足度アンケート」のコメントで、以下のようなものが沢山ありました。

 私は絵を描くのがとても苦手なので、初めは造形の授業は嫌だなと思っていました。でも、授業をやってみると、絵はやっぱり下手ですが、楽しみながら作るようになりました。これからは、色彩に少しこだわりたいと思ってます。

 子供の目線で楽しめて、いろいろな学習ができるこの時間が大好きです!先生が少しこわいんですけれど、先生に「すごいね〜。」などとほめられると素直にうれしかったりします。

 毎週この授業を楽しみにしていまう。今日は何を作るのかな?というワクワクで、保育園、幼稚園に通っていたころを思い出します。


 こういうことを言ってもらえると、やりがいありますね。
posted by アサノ | 08:28 | 保育の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
ペルソナデザインドットネット

 以前このブログで紹介した「ペルソナ戦略」がご縁で、ペルソナデザインコンソーシアムの方々が研究室においでになりました。

 「ペルソナはもっと使える。」という話から「もっと日本で普及させなくては。」というお話まで聞かせていただきました。

 我々が使っている事例なども、今後の普及のためには是非ご提供させていただければと思っております。うちの研究室のように、地方自治体、企業、学校、資格試験と多方面に渡ってペルソナを活用している機関もないでしょうから。広く浅くですが・・・。

 今までペルソナを使っていて、意外とすんなりうちの研究室に馴染んだ原因が、お話させていただいて気づきました。

「ペルソナはセグメンテーションと深く関係がある。」「けれども、日本の企業はセグメンテーションの考え方が少ない。」というお話でした。

 たしかにセグメンテーションというものは、アメリカのような多人種・多宗教・多言語の国家だとスムーズな概念かもしれませんが。日本人は単一民族だし、価値観も同じでセグメントは曖昧だものね。セグメントできっちりとユーザを切らないで「多目的は無目的」のようなユーザ設定をしてしまうのでしょう。

 ところがうちの研究室は、プロトコル分析をやる時に必ず三つのセグメントからテストユーザを考えるので、導入が比較的スムーズだったのだと思います。言われて気がつきました。私自身もデザイナーにしては、コトラーを勉強していたということもあります。

 情報デザインの「ユーザ理解」とペルソナの「ユーザ表現」は親和性が高いという事が分かりました。日々勉強ですね。

 尚、本日いらっしゃいましたコンソーシアム理事の上平豊久氏は、大阪の印刷会社株式会社大伸社取締役副社長を務められています(というより本業)。こういった志の高い元気な経営者にお会いできるのも、情報デザインを学んでいて良かったなと思えることです。

 おおそうだ、月曜日は「カンブリア宮殿」の日だ。早く帰らなくては。  

ペルソナデザインドットネット
http://www.personadesign.net/
posted by アサノ | 18:02 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
全公立展

 横浜みなとみらい地区で行われた「全公立展」に行ってきました。全公立展とは、神奈川県の全公立高校167校が中学生に「私の学校はこんなですよ」とアピールするイベントです。

 本学もブース出展しており、ものすごい数の中学生とお手伝いの高校生で引きも切らない状態でした。午前10時にはパンフレット類は全て無くなってしまいました。

 神奈川県はレベルの高い県立高校が多いので、高校受験は中学生には重要な問題です。だから、みんな真剣に見に来るのだね。

 それに引き換え東京は、中高一貫の私学が多いので、中学受験が過熱してます。

 どちらが健全なんだか分からないけど、子供達は大変だね。
posted by アサノ | 21:35 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
デザインの生態学 新しいデザインの教科書

 本日は午前中歯医者にて2年越しの治療。長年使っていた銀の被せものが磨り減って上面が平らになりフリクションで歯軋りが出来ないらしい。歯軋りが出来ないと、噛む力の逃げ場が無くなり、もの凄い力が歯茎にかかるのだそうだ。

 そこで7本も、緩衝機能がある土台とセラミックの被せものと取り替えているのです。ウン十万円もするらしいので、私学共済から借金せねば(汗)

 午後から高校生の体験入学で出勤。私が教える訳ではなく、時々教室を回って高校生に「うまい!」とか「才能あるね!」という合いの手を入れるのが仕事です。普段ヘラヘラしていないので、私が褒めるとリアルな感じがして好評らしい。

 月曜日にペルソナデザインドットネットさんが来るというので、もう一度「ペルソナ戦略」を読んでおこうかと思ったら。本棚に買ってからまだ手をつけていない本がありました。

 東京書籍刊「デザインの生態学 新しいデザインの教科書」です。建築家→後藤武・生態心理学者→佐々木正人・プロダクトデザイナー→深澤直人の3人の共著です。

 アフォーダンスについて考えている時に買ったのですが、ここのところ慌しくて手に取る暇が無かった。「新しい教科書」というネーミングに引かれて買ったのですが・・・。

 本の構成が3人の対話と個々の論文からなっており、教科書として使うには難しいけど、形や色といった表層的なデザインをしてきた人は読むと良いと思う。だけど入門編ではないので、万人に薦められる本ではない。知識のベースが無いと、理解できないこともあるなぁ。脇注の用語解説はためになる。

 中級から上級編かな・・・。私ももう少しきちんと読みます。
posted by アサノ | 16:02 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
地方自治体Web
 J検のN野先生のご紹介で、静岡のWeb会社グローバルデザイン株式会社の社長さまが、本研究室をご来訪くださいました。

 地方自治体のWebサイトを沢山手がけられているとのことで、今取り組んでいる横浜市のWebもご意見をいただければ良かったのですが。本日はまだデータが整理できていなかったので、残念ながら評価ラボをご見学いただくのみでした。

 毎月新横浜には来られるということなので、またいつでもおいでいただければと思います。ゆるいネットワークこそ、新しいビジネスチャンスを作る元ですから。

 そおいえば、来週月曜日はペルソナデザインドットネットさんが、来られるとか。本研究室は来客が絶えません。学生が大人慣れするはずだ。


グローバルデザイン株式会社
http://www.glode.co.jp/
posted by アサノ | 15:14 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
(速報)インフォメーショングラフィクス展2007
 小池先生のところで恒例のインフォメーション・グラフィックス展が行われます。美大系ではないのに「よくぞここまで!」と感嘆すること請け合いのグラフィックス展示です。うちのゼミ生も必ず見てくるように。

日時:
6月2日(土)12:00〜19:00
6月3日(日)10:00〜17:00
(武蔵工業大学の第11回MI-TECH横浜祭の期間中)

場所:
武蔵工業大学環境情報学部  
3号館4F グループワークルーム

主催:小池情報デザイン研究室

内容:
小池研究室3年生による、事件、事故。社会問題などをの情報を表現したグラフィクスの展示
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特別講演会
日時:6月3日(日)13:00〜14:00
テーマ:
「朝日新聞社のインフォメーショングラフィクスの取り組みについて」
講師:石倉豊司 氏
 (朝日新聞東京本社 編集局アートディレクター)
場所:グループワークルーム(展示会場)

入場無料

今年でインフォメーショングラフィクス展も6年目になりました。学生たちも張り切って展示の準備をしています。

6年目のサプライズは、インフォメーショングラフィクスの中心地である新聞社のデザイナーの方による、新聞社でのインフォメーショングラフィクスのデザインの取り組みや、デザインプロセスについての講演です。このお話は、他所ではなかなか聞けないと思います。是非いらしてください。

交通アクセス
posted by アサノ | 14:43 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
企業スポンサー

 昨日は、NECモバイリングさんがスポンサーになって、FLASHアニメーションの学内コンテストが行われました。

 約50名の中から10名優秀者を選んで賞状と賞品が貰えるのですから、学生にとっては良いモチベーションになります。

 また企業さんにとっても、僅かなコストで良いコンテンツを選べて手に入るのですから、これもお得です。

 こういう関係をWin to Winというのでしょうか。僕も上手いビジネスモデルを考えたな。もう少し発展させたビジネスを考えようかな。
posted by アサノ | 04:34 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
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