学会に行くということは「自分の学び」であり、毎度目を開かれることがある。今回は、駆け足のため23日(土)の午前中の口頭発表しか見られなかったが、みんなの発表を聞きながらマッスで感じるものがあった。
発表終了後、通路で愛知産業大の
佐々木先生と立ち話したのだが。
佐「新しいカリキュラムが出来たから送りますよ。」
私「ああ、学科が再編になったのでしたっけ。」
佐「いや〜、学科名が変ったんだけど、内容を見直したんです。最近の学生は、なんでもコンピュータに向かえばデザインできちゃうんで、経験をしない。そこのところを強化しました。」
私「そうなんですよ、昔は手にとって見れるものをデザインしてましたから、当たり前のように観察する習慣があったのですがね・・・。それが今は一番大切ですよね。」
というようなやりとりがあり、発表全体から発せられていたメッセージも結局は「観察しよう」なのですよね。東北工業大の
両角先生も「ノコギリで木を挽いたことが無いデザイナーは、ノコギリのデザインをしてはいけない。」という話をなさってましたね。
今学校でデザイン系学生の「デザインリテラシー」を作るプロジェクトに関わっています。私は保育の学生に「図画工作」を教えながら、アカデミックなデザイン教育とは逆のアプローチで「気づき」のメカニズムを研究しているのですが・・・。何となく新しい時代のデザインリテラシーって分かってきた気がする。
やはり学会に行くと勉強になる。
ちなみに、学生のリフレクションは。
○デザイン学会
前回とは違い、口頭発表を聞くことができました。
特にペルソナについての話題が多く、今後どのような点について考慮しながら活用していくかを考えさせられました。
元々ペルソナを知らなければこうして勉強できなかったと思うと、去年からの研究でとても得をしていたんだなと感じました。
発表については結局今回も1度も最後まで説明できず、成長していない自分が情けなかったです。
しかし、因子分析については、どのような結果をポスター等に提示すればいいかをご指導を頂けました。
因子分析は私以外、特に今後使用していくであろう1年生に、どのような点を説明すればいいのか、そもそもSPSSをどのように使用するのか等、まとめておくべき事が思っていたより多い事に気付かされました。
○全体を通して
まず、初日に自宅を出た時点でポスターを忘れた事が最大の失敗でした。
予備だったとはいえ、こんな事は2度としたくないと思いました。
前回とは色々な事情が違うとはいえ、何より精神的に余裕をもてた事が良かったです。
おかげで食事を楽しんだり、きちんと睡眠をとれたり、今回の合宿そのものを充実して過ごす事が出来ました。
by 熊野
<学会>
前日まとめた甲斐もあって、なんとか伝えたいことは伝えられたと思いました。
最近ずっと自分1人で考えていることが多かったので、人から話を聞くことで抜け道を見つけられた気がします。
また、SPSSでの解析については校内では他のゼミどころか私も分からない部分が多く、熊野さんに頼りっぱなしで相談にも乗れないので、外の人からどのようなデータを出せばいいのかアドバイスをいただけたことが大きい収穫だったと思います。
<打ち上げ>
おいしい料理をたくさん食べることができて嬉しかったです。
<その他>
この日の朝もバス移動に手間取り、結局タクシー移動となりました。
ばたばたしたまま1年生と別れることになってしまい申し訳なかったです。
このあと移動に困ることはなかったのは、移動手段を全てタクシーに統一したからだと思います。
次回からも予算に余裕があればそうしたいです。
【前回からの進歩と次回に向けて】
今回は、前回合宿の反省を活かして「なるべく土地のものを食べよう」というのが個人的な目標だったのですが、全ての食事を静岡のおでん、浜松のうなぎ、その土地の店や喫茶店などで食べることができたので、目標は達成できたと思っています。
また、今回の旅でお金の管理をしていたのですが、次回からは細かい内容を素早く記録できるメモを持っていこうと思います。
次回HIS学会は新宿でなので今回ほど大変にはならないと思いますが、
今回の経験を活かし、より効率よく行動したいです。
みなさん、お疲れさまでした。
by 小出
日本デザイン学会について
まず感じたのが、自分たちの持ってきた研究がとても恵まれた環境にあるということです。
先生もおっしゃっていましたが、「こういうのを作りました」「こういうのはどうすか」といった内容のものが多々あり、企画を実現し比較、分析することが出来る設備の力は偉大だな、と思いました。
午前の口頭発表では、ペルソナ/シナリオ法の提案もあり、すでにその手法を活用している自分たちの研究が、どれだけ意義のあるのかを改めて実感しました。
まとめ
3日間はめまぐるしく、あっという間でした。
しかし振り返ればさまざまな経験があり、自分が成長する良いきっかけになったと思います。
ゼミ合宿に参加することが出来て本当に良かったです。
by 長谷川