経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
フィールドワーク (夜の新宿編)

 懇親会後「新大久保は初めて。」という先生が多かったので、急遽大のおとな8名(内女性1名)で新大久保→新宿ツアーをすることに。真夏のようなべとべとの暑さの中を出発!

 まずは、新大久保の職安通りを見学。ここは完全にリトル・コリア。どう考えても日本よりはソウルの東大門にでもいるみたい。

 職安通りから歌舞伎町に入り、ホストクラブ街から中国マフィアの巣窟風林会館あたりをうろつく。しかし、少しでも気を許すとすぐ1〜2名行方不明になってしまうので、そのつど立ち止まって探す・・・。俺はツアー客相手の現地ガイドか。おおそうか、私はこのWSではコーディネーターだった・・・。

 歌舞伎町から一歩入ると、これまた映画の書割りのような朽ち果てたゴールデン街があります。皆好奇心丸出しで写真を撮りまくりおばちゃんにたしなめられる。つうか、ほとんどカメラ小僧化。

 花園神社を経由して、東アジア最大のゲイタウン「2丁目」へ。白人がいっぱい。

 伊勢丹の前を通って、新宿駅で解散。お疲れさまでした。面白かったね〜。
posted by アサノ | 13:03 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
WS懇親会 IN 新大久保

 WSのミーティング終了後、まだ打ち合わせを続ける学生をおいて大人だけで懇親会に出発。

 お店は、日本電子の小山内先生が予約して下さった新大久保駅近くの「韓国家庭料理 梁の家」。私も新大久保に来ると、よく寄るお店です。

 金曜日の夜とはいえ、お客さんが引きも切らない大繁盛店です。新大久保界隈の韓国料理屋さんは、あまりにネイティブでいまひとつ口に合わないところもあるのですが、ここは美味しい!日本人の女性客グループが多いのでも証明されますね。

 写真の鍋は「ブルナックチョンゴル」タコとプルコギの鍋です。プルコギが入っているから少し甘めで、ロシアのボルシチ食べてるみたい。うどんも入っていました。

 それでも締めには残ったお汁に定番「辛ラーメン」を入れてもらって食べました。この店なんでも美味しいです、また行きたい。

 酔っ払って、お互いに携帯電話を自慢しあう大人たち。ばかですね〜。

☆韓国家庭料理 梁の家(ヤンのいえ)

住所:新宿区百人町1-10-5
電話:03-5386-4680
営業:平日:11:30〜14:30/17:00〜24:00 日曜・祭日:15:00〜24:00
URL: http://www.yangnoie.com/
posted by アサノ | 11:51 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
ワークショップ・キックオフミーティング

 昨夜は、専門学校3校で行う「情報デザイン・ワークショップ」のキックオフミーティングが東京大久保の日本電子専門学校で行われました。

 私もコーディネーターとして参加しておりまして。講師には、武蔵工業大学の小池先生や(株)リコーの島村さんをお願いしています。またミーティングには協賛企業さんもお見えになって、WSのテーマについて議論をしました。

 WSの参加者は、専門学校3校から教員、学生が40名参加する予定です。小池先生も島村さんも、私も最大で30名ぐらいでしかこういう講座をやっていないので、未体験ゾーンですね。

 この日集まった各校の幹事学生さん達は、やる気まんまんのようですからきっと成功するでしょう。楽しみです。
posted by アサノ | 08:33 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
次世代の携帯電話をデザインしよう 2回目

 ワークショップ2日目は、前回書いた635法のシートをハサミでばらして、KJ法に使います。

 1年生ははじめての体験なので、結構面白そうにやってますね。

 KJ法がまとまったら、今度はターゲットユーザを特定します。

 宿題で集めていたカタログや雑誌を切り抜いて、ポジションマップを作成。

 出来たら、プレゼンテーションをするわけですが・・・。

 残念ながら本日の報告はここまで。私は自分のワークショップの打ち合わせで、日本電子さんに学生と行ってきますね。
posted by アサノ | 13:53 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
市ヶ谷にて
 昨日夕方市ヶ谷に行き、本学と資本提携のあるソフトウェア会社アーク情報システム社で打合せ。この会社「CD革命」というヒット商品があり、レボギャルという女子販売促進部隊がいてアキバ系では有名らしい・・・。

 あまりに会社のWebサイトがダサいのでなんとかしようと言うので相談にのりに行く。わりとどこで話をしていても感じるのはシステム系の人って「我々はデザインに疎いから、ページのデザインをなんとか・・・。」みたいなことを必ず言う。

 今の時代は、TOPページがかっこいいから見に来るユーザなんていないので、まず対象となるユーザが如何に検索して引っかかってくれて、サイト内で欲しい情報にストレス無くたどり着けるかを設計することが一番大切だと思う。まあ、どうせならダサいページデザインよりは、多少はまともな方が企業のブランディングとしては良いとは思うが・・・。この会社のサイトに来るペルソナは、デザインの良し悪しは気にしないだろうなぁ〜。

 そこで、何人かの学生と、若手社員を組ませてPJにして。Webを作りながら将来的にはシステムのUIをUCD設計プロセスを使って出来る人材を育てようと提案しました。最近では、システムのUIもWebベースだしFLASHが実装されてきたから、WebとシステムUI共に作法の垣根が無くなってきましたよね。その割りには、どこのソフト屋さんでも人材が育っていないようです。まあ、身内のことですから、多少乱暴な冒険をしても許されるか・・・。

 その後、J検の委員会に出る。ほぼ今年度前期の作問が終りホッとしました。委員会のメンバーと市ヶ谷「餃子の明明」でお疲れさま。その後小腹が空いたので駅裏の「立ち食いそば瓢箪」に行ったら、もう閉まってた。やむなく帰る。
posted by アサノ | 07:36 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
情報は等価交換
 最近私の周りで情報デザインがブームなのか「教えてください」とか「勉強したいです」という人がやたらと増えました。

 でもね〜、教えて教えてだけではマナー違反だと思う。何かを聞くなら、その情報に見合った情報なりコストなり、あるいは楽しい気持ちと交換しなくてはいけないのではないかな。ハードボイルド小説に出てくる「情報屋」だって、報酬によって出すもののクオリティを変えるじゃないですか。ひどい人になると、教わった話や書籍を元に授業やっちゃう教師までいる。

 こういうブログを書いているのは、基本的にはディスクローズされている情報を私というフィルターを通して再構築しているだけなのですが。その裏には長い間かけて築いてきたノウハウや人脈がある。そこにズブズブ入ってくる人の多いこと。

 だけどね、人間自分で経験していない事を教わっても、ほとんど理解できないと思うのです。まずやってから聞きにきなよと言いたい。やって上手くいかなかった事例でも良いのです。

 ぐだぐだ愚痴みたいな話になってしまいましたが、最近とみに思うので一度書いておきたかった。なぜそう思ったかというと、その正反対の事例があったからなのです。昨日ミツエーリンクスの棚橋さんと矢野さんが我が研究室にお見えになりました。

 お会いするのは二度目なのですが、お二人とも魅力的な方で、最初からアイドリング無しで話が盛り上がり、果てはその後入っていたミーティングをすっぽかして居酒屋にまでお誘いして話を続けてしまった。

 ユーザビリティを実践と検証の試行錯誤を繰り返して、自社ならではの体系を作っている方の話は重い。そして、掛け値なしに面白い。「そうそう、そうだよね。」という話ばかりだ。私は文章が下手なので、その時の状況は棚橋さんのブログをご参照ください。

DESIGN IT! w/LOVE
ユーザビリティは面白い!:横浜デジタルアーツ浅野先生のゼミを訪問

 こういう出会いって私もインスパイアされることが多いし、彼らも今まで知らなかった技術の組み合わせや、市場を知ることができる。これこそWin To Winな情報交換ですよね。

 以前上平先生も書いていたのですが「情報は出したところに集まってくる法則」というのが真理だと思う。

 情報は等価交換が基本なのです。
posted by アサノ | 05:43 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
デザインの輪郭 深澤直人

 工業デザイナー深澤直人氏のエッセイ。論客深澤直人の、エッセンスが読めて面白い。先日の「オブザベーション(ゼリー編)」のネタ本でもあります。

 深澤直人といえば、常にアフォーダンスがついてまわるが、この本はもう少し肩の力が抜けていてよろしい。仕事の隙間にパラパラめくると「う〜ん、なるほど。」と思うことが書いてある。

 書評になってないが、そういう本です。
posted by アサノ | 04:27 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
第12回 2点透視図法を学ぶ

 今週の保育の授業は、先週の1点透視図法に引き続き、2点透視図法を理解してティッシュペーパーの箱を描きました。

 つまらないと言うかと思ったら、意外と一生懸命描いていました。

 彼らがデザイン系の学生と違うのは、作品制作のプロセスをマニュアル化することです。気づきの少ない子は、行動ステップが少なく、優れた子は細かく刻んで行きます。

 こういうところは情報デザインのオブザベーションと同じで、勘の良い子は「ここの絵の具は薄めが良い。」とか「ここはハサミを入れるときに切り過ぎないこと。」とか、エラーをしないアドバイスまで書く。

 良い保育者になるのは「気づき」のある人間になるしかない。それさえあれば、図画工作なんて本を読めばいくらでもネタはあるのです。

 今回の施設案内は、地下3階にある体育館。ここを使っている隣のリハビリテーション専門学校のバスケットボール部チームは、全国専門学校大会で優勝するような強豪校です。
posted by アサノ | 19:23 | 保育の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
オブザベーション(ゼリー編)
 早速なにか観察してみようと思ったら、ちょうどお中元でもらったゼリーがあったので、深澤直人ばりにオブザベーションしてみました。

 まずゼミ生に食べてもらい観察します。

 食べるところを3人分観察したら、次は全員で経験をします。

 次に「ゼリーを食べる」行動のステップを書き表します。少ない子で8段階、3年生は慣れていて17段階。

 どのステップに問題があったかを分析して、それを改善したデザイン案を考えます。食べると手が汚れるとか、開けた蓋をどこに置くかなどなど・・・。

 最後に発表。90分の授業で、簡単に経験できて面白かった。後期の1年生の授業で使ってみようか。うちのゼミ生はこういうの慣れているから、あまり感動が無かったようでした。

後記:
 でもね、やってみるまでは「大したことないだろうな。」と思っていたけど。やってみると、ビックリするぐらいいろいろなことが分かる。騙されたと思って、一度やってみるべし。
posted by アサノ | 11:03 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
学会リフレクション
 学会に行くということは「自分の学び」であり、毎度目を開かれることがある。今回は、駆け足のため23日(土)の午前中の口頭発表しか見られなかったが、みんなの発表を聞きながらマッスで感じるものがあった。

 発表終了後、通路で愛知産業大の佐々木先生と立ち話したのだが。

佐「新しいカリキュラムが出来たから送りますよ。」
私「ああ、学科が再編になったのでしたっけ。」
佐「いや〜、学科名が変ったんだけど、内容を見直したんです。最近の学生は、なんでもコンピュータに向かえばデザインできちゃうんで、経験をしない。そこのところを強化しました。」

私「そうなんですよ、昔は手にとって見れるものをデザインしてましたから、当たり前のように観察する習慣があったのですがね・・・。それが今は一番大切ですよね。」

 というようなやりとりがあり、発表全体から発せられていたメッセージも結局は「観察しよう」なのですよね。東北工業大の両角先生も「ノコギリで木を挽いたことが無いデザイナーは、ノコギリのデザインをしてはいけない。」という話をなさってましたね。

 今学校でデザイン系学生の「デザインリテラシー」を作るプロジェクトに関わっています。私は保育の学生に「図画工作」を教えながら、アカデミックなデザイン教育とは逆のアプローチで「気づき」のメカニズムを研究しているのですが・・・。何となく新しい時代のデザインリテラシーって分かってきた気がする。

 やはり学会に行くと勉強になる。

 ちなみに、学生のリフレクションは。

○デザイン学会
前回とは違い、口頭発表を聞くことができました。

特にペルソナについての話題が多く、今後どのような点について考慮しながら活用していくかを考えさせられました。

元々ペルソナを知らなければこうして勉強できなかったと思うと、去年からの研究でとても得をしていたんだなと感じました。

発表については結局今回も1度も最後まで説明できず、成長していない自分が情けなかったです。

しかし、因子分析については、どのような結果をポスター等に提示すればいいかをご指導を頂けました。

因子分析は私以外、特に今後使用していくであろう1年生に、どのような点を説明すればいいのか、そもそもSPSSをどのように使用するのか等、まとめておくべき事が思っていたより多い事に気付かされました。

○全体を通して
まず、初日に自宅を出た時点でポスターを忘れた事が最大の失敗でした。
予備だったとはいえ、こんな事は2度としたくないと思いました。

前回とは色々な事情が違うとはいえ、何より精神的に余裕をもてた事が良かったです。
おかげで食事を楽しんだり、きちんと睡眠をとれたり、今回の合宿そのものを充実して過ごす事が出来ました。

by 熊野


<学会>
前日まとめた甲斐もあって、なんとか伝えたいことは伝えられたと思いました。
最近ずっと自分1人で考えていることが多かったので、人から話を聞くことで抜け道を見つけられた気がします。

また、SPSSでの解析については校内では他のゼミどころか私も分からない部分が多く、熊野さんに頼りっぱなしで相談にも乗れないので、外の人からどのようなデータを出せばいいのかアドバイスをいただけたことが大きい収穫だったと思います。

<打ち上げ>
おいしい料理をたくさん食べることができて嬉しかったです。

<その他>
この日の朝もバス移動に手間取り、結局タクシー移動となりました。
ばたばたしたまま1年生と別れることになってしまい申し訳なかったです。
このあと移動に困ることはなかったのは、移動手段を全てタクシーに統一したからだと思います。
次回からも予算に余裕があればそうしたいです。

【前回からの進歩と次回に向けて】
今回は、前回合宿の反省を活かして「なるべく土地のものを食べよう」というのが個人的な目標だったのですが、全ての食事を静岡のおでん、浜松のうなぎ、その土地の店や喫茶店などで食べることができたので、目標は達成できたと思っています。

また、今回の旅でお金の管理をしていたのですが、次回からは細かい内容を素早く記録できるメモを持っていこうと思います。

次回HIS学会は新宿でなので今回ほど大変にはならないと思いますが、
今回の経験を活かし、より効率よく行動したいです。
みなさん、お疲れさまでした。

by 小出


日本デザイン学会について
まず感じたのが、自分たちの持ってきた研究がとても恵まれた環境にあるということです。
先生もおっしゃっていましたが、「こういうのを作りました」「こういうのはどうすか」といった内容のものが多々あり、企画を実現し比較、分析することが出来る設備の力は偉大だな、と思いました。

午前の口頭発表では、ペルソナ/シナリオ法の提案もあり、すでにその手法を活用している自分たちの研究が、どれだけ意義のあるのかを改めて実感しました。

まとめ
3日間はめまぐるしく、あっという間でした。

しかし振り返ればさまざまな経験があり、自分が成長する良いきっかけになったと思います。
ゼミ合宿に参加することが出来て本当に良かったです。

by 長谷川
posted by アサノ | 08:08 | 学会活動 | comments(0) | trackbacks(0) |
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