経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
情報デザイン・ワークショップ 初日
 本日より、情報デザイン・ワークショップ開催です。

 会場の「日本工学院蒲田校」に9時集合したら、携帯に「10時に文科省生涯学習政策局の方がみえますと連絡があり、急遽学校に戻る。まったくもって、体が二つ欲しい〜。

 午後になり戻ってきて合流。リコーの島村さんが講師です。

 各チームは、教員1名と各校の学生4名の混成部隊。

課題:

 挙げられた三つのテーマから一つを選び、それにふさわしい電子機器・システムのアイデアを提案してください。

 人間中心設計プロセスに従って、ユーザーの利用状況から要求分析をし、アイデアからモックアップやプロトタイプを制作し、ユーザ評価を行い、最終的なデザインを発表すること。

テーマ:
1)移動のためのデザイン
通学・旅・遊園地などの移動時の行為
2)学ぶためのデザイン
学校・家・街・図書館など学ぶ時の行動
3)誘導するためのデザイン
標識・ヘルプ・サインなど情報を探す時の行為

対象機器:
定めず


ワークシートに従って進める。ペルソナも決めます。

 最後は各チームでプレゼン。

 皆真剣な眼差し。

 本日のプログラム終了後は、お菓子とジュースで懇親会。他己紹介で盛り上がりました。

 明日は、新横浜の本校で開催です。
posted by アサノ | 22:53 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
メディアフォーラム

 9時半より、U学園のホールでメディアフォーラム参加。スピーカーとして「新しいデザインスクールの取り組み」の話をした。情報デザインまで話を繋げたかったが、あえなく時間切れ。

 M井先生は「コアコンピタンス」のお話。声が大きい。

 フォーラム終了後慌てて新幹線で帰る。新大阪駅で、杵屋のカレーうどんをかき込む。ちなみに同じ大阪の「美々卯」の社長は東大の建築出身で、吉兆で修行しうどん屋になったそうだ。学校でやった勉強って、それで何年食えるのだろう・・・。

 新横浜到着後、間髪を入れず日経BP社の取材。ペルソナを学校のカリキュラム開発からプロモーションにまで活用した例を話し、写真を撮られた。よれよれで帰ってきた姿だったので、少し悔しい・・・。
posted by アサノ | 21:16 | 日記 | comments(2) | trackbacks(0) |
新梅田食道街

 ホテルで朝食を食べずに、昨夜T先生に教えてもらったディープな大阪「新梅田食道街」へ行く。場所はJR大阪駅のすぐ横にある。

 月曜の朝からビールを飲んでいる人がいる。とろろご飯と味噌汁、漬物で300円。それにおかずは何を取っても350円。けっして安いわけではないが、大阪らしい風情はある。朝酒のおっちゃんも風景の一部。
posted by アサノ | 21:02 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
7月29日 大阪に移動

 明け方5時頃から11時チェックアウトまで仕事をして、ケイズハウスを後にする。

 悠然と2時間ぐらい新聞を読んでいるフランス人を見て、つくづく自分は働き蜂だと思った・・・(涙)

 先斗町「六傳屋」でブランチ?赤坦々麺(トマト)とおばん菜6種。

 酔っていると美味いが、際コーポレーションの食べ物は、素面の身には味濃すぎ。

 阪急電車で大阪梅田に移動。早々に場外馬券売り場近くのホテルに入り、仕事をしようとしたら・・・・。なななんと、インターネットはありませんだと。

 夜は、フォーラム主催者さまによるお食事会。その後大阪のM井先生に日曜日で廃墟のようになった北新地高級クラブ街を案内していただく。

 夜は、こんなに寝た事ないというぐらい熟睡した。いかにコンピュータやインターネットが我らの生活や体を蝕んでいるのか分かった気がする。

 僕の不眠はパソコンの電磁波が原因だったりして・・・。
posted by アサノ | 19:04 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
京都町屋飲み歩き

 烏丸高辻の「創作料理とおすし 希味」。看板も無く、知らない人は入れない。いかにも京都なお店。

 「はもしゃぶ」3000円のコースで、びっくりするぐらい沢山の料理が出る。味は普通・・。

 仏光寺にある支店「びすとろ希味」のそっけない入り口。やはり京都・・・。

 最近は、良さげな飲み屋は木屋町より烏丸近辺に多い。

 もう一つの新しい夜遊びエリア「京都市役所裏」のスペイン料理屋さんのバル「エル・フォゴン

 ハモン・セラーノをつまみに、スパークリングワインとサングリアを1杯づつ飲む。それで1500円程度、チャージ無し。

 最近京都では、こういったタパスという小皿料理でワインを飲ませる店が増えたという。東京にも欲しいね。知っているのは、横浜関内フジモリのバールぐらいだ。

 最後は、先斗町と木屋町を結ぶ13番路地にあるおBARに。

 ワインバー「sayura」。こんな汚い路地に・・・。という場所にある、素敵なお店。だれにも教えたくない、隠れ家というのはこういう店を言うのだろう。

 美しい女性オーナー兼バーテンダーと二人きりで、カルバドスを飲みながら京都の夜は更けるのであった。
posted by アサノ | 06:49 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
京都の定宿

 旅は最高か最低が面白いという。京都のような王城の地はお金さえ持っていればいくらでも面白いことがあるのだが。私のような貧乏人では太刀打ちできるすべも無い。

 以前泊まっていた宿は、まったくの町屋でおじいさんとおばあさんが二人でやっておられ、1日一組しか客を泊めないところでした。行くと親戚の家にでも行ったように、二階に布団が敷いてあるだけ。食事は「何が食べたい?」と聞かれ「○○」と答えると「△△ですが、よろしく。」と電話をかけて一見では入れないような店を紹介してくれた。朝ごはんは、おばあさんが作ったものを、おじいさんと一緒に食べる。食べながら「東京もんは、ええかっこしいや。」と説教されたこともあった。

 おじいさんが亡くなったので、自然消滅的に廃業されたのですが、本当に親戚の家みたいだった。それで確か1泊朝食付きで3000円か4000円ぐらいだったと思う。商売というよりは、老後の楽しみだったのでしょうね。

 最近宿は眠れてLANがあれば良という私が京都の定宿にしているのは、七条河原町近くの「ケイズハウス京都」さんです。いわゆるバッグパッカー向けのゲストハウスというやつ。下手なビジネスホテルに泊まるぐらいなら、ここは大変清潔で居心地が良い。

 本日泊まっている部屋は、ダブルベッドにテレビとLANが付く最高級の部屋で素泊まり4200円なり。トイレとシャワーは共同ですが、大変清潔です。

 お客さんは8割以上が外国人で、皆さんお行儀が良く騒がないし、酔っ払いもいない。食事は近所のコンビ二やお弁当屋さんあるいはキッチンで自炊となりますが、私は外に出てしまうので困りません。たまには、外人さんと自動販売機のビールで交流会をすることもあります。

 もう一つの定宿は、四条河原町近くの「エイコンハウス」。ここもゲストハウスですが、女性専用の宿。上の写真右側の家で、まったくの普通の家。

 なぜ女性専用宿が定宿かというと。小さな宿なので、ゼミ合宿があると学生達と貸切にするのです。予算が乏しいということもあるのですが、高校の修学旅行でもホテルのツインに泊まるという学生達に、何か違った旅の体験をさせたいと思いお願いしてはじめました。関西方面で学会ある時などは必ずお世話になります。

 オーナーの山下さんは、まだまうら若き30才台の女性です。旅の経験とこの仕事を通じたコミュニケーション能力で学生に何か影響を与えてくれないかと願っているのです。ちなみに1泊素泊まり3000円。

 合宿ではない時でも、京都に来ると立ち寄り山下さんと30分ぐらいおしゃべりをします。ここも京都の親戚の家みたいなものです。先方は、ただの酔っ払いのおっちゃんぐらいにしか思っていないようですが・・・。

 今年8月に台湾に行く話しをしたら、台湾在住のお友達を紹介してくれることになりました。やったー!来た甲斐がありましたね。
posted by アサノ | 05:15 | 旅好き | comments(0) | trackbacks(0) |
かうためのデザイン展2007行ってきました

 武蔵工業大学小池研究室3年生の課題展「かうためのデザイン展2007」を見に行ってきました。

 出張途中でしたので、まだ設営中にお邪魔してしまいました。準備が出来た学生さんから五月雨式に説明を受ける。ありがとう♪

 6月上旬の「インフォメーショングラフィクス展2007」が終了してから取り組んだとは思えないクオリティでした。うちの3年生も頑張らねば。

 比べては失礼なのかもしれませんが、小池研とうちとの情報デザインへのアプローチの違いが良く分かる課題でした。

小池研:自分の体験をベースとしたデザイン(未来への提案)
浅野研:ユーザの体験をベースとしたデザイン(実装に重きをおく)

 院生もいて研究機関としての役割と、産業界への即戦力の供給というスタンスの違いはありますが。今日は勉強になったな。

 特に小林君、君の研究は私にすばらしいインスパイアを与えてくれましたよ。感謝
posted by アサノ | 16:51 | 情報デザイン | comments(2) | trackbacks(0) |
ヘパリーゼ・ドリンク

 最近忙しいのか、ヘロヘロだ。一昨日の箱根でも、他の人たちが部屋で歓談中に、一人ベッド寝込んでしまった。Mixiでも「酒飲みのルールに反する」とご指摘を受け(泣)

 もうこれに頼るしかないか・・・。ヘパリーゼ

 このくらい劇的に効いた薬は無い。私が薦めた人全員が取り入れたものは「ペルソナ」とこの「ヘパリーゼ」ぐらいというキラーコンテンツだ。

 これさえ飲んでおけば、一晩中お酒を飲んでも酔わない。翌日も二日酔いにならない。肝臓の機能を高めるらしいのだが、こんな効いていいのかというぐらい効く。劇薬とか入ってないだろうな。

 つうか、仕事だけして飲まなきゃいいのだが・・・。
posted by アサノ | 08:27 | 日記 | comments(1) | trackbacks(0) |
箱根にて
 専修学校教育振興会J検作問委員会の合宿が箱根であり。昨夜業務終了後から、新幹線に乗り行ってきました。

 研修会があるのですが、もっぱらお風呂とお食事を堪能。久しぶりに露天風呂に入り、緑の香に包まれて気持ちが良かったな〜。

 朝食後速攻で帰ろうとしたのですが。出がけに大阪のT先生から論争をふっかけられ、1時間近く足止めを食ってしまった。


 新しいデザインリテラシーを作るにはどうするかという話。これは情報デザイン教育に関わりがあり、とても重要だと思います。

 ちなみに明日から関西に行くのですが、午前中一番にに武蔵工業大学小池研の「かうためのデザイン展 2007」を見てから行こうと思います。
posted by アサノ | 20:00 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
認知的ウォークスルー法
 ユーザビリテイ評価手法でインスペクション法の一種。分析者自身がユーザの認知的な行動軌跡を推定して問題点を抽出する方法。仕様書の段階から行えるために、ヒューリスティック評価同様にコストパフォーマンスが高い。

 特に開発プロセスの前半でも機器の操作仕様が与えられればその問題点を抽出できる方法のひとつであり。ユーザのインタフェース行動に重点を置き、ユーザが自分の目的を達成するためにどのような行動をとり、その結果予測しなかったエラーをどのような場合犯すかを想像する方法。

 方法としては、ユーザの認知的行動をチェックシート式に記述して行くやりかた。ユーザが目的を達するための操作ステップ(通常10〜15)を想定する。次いで、各操作ステップ毎に分析シートに基づいてブレーンストーミングを行いながら、認知的プロセスをたどり問題点を抽出して行く。

 ヒューリスティック評価との相違は、ヒューリスティックが広く浅く問題点を探るのに対して、認知的ウォークスルー法は、操作の仔細な部分を見るためかなり奥深い問題点を発見することができる。

 欠点としては、タスクに従って評価するために、その設定を誤ると問題の見落としがおきる場合がある。

 うちのゼミでは、よく認知的ウォークスルー法を使う。まずその理由としては、メーカーの研究室ではないので、評価実験をするものが多種多様に及ぶからである。

 その機器やサービスに習熟している訳ではないし、初めてさわるものも少なくないので、まずは黙って使ってみようということになるのです。

 最終的にプロトコル分析をすることになっていても、操作ステップが異常に多かったり、いったいどの辺りに問題点があるのかめどをつけなくてはならない場合に行うことが多い。

 特に私の研究室ならではの理由として、ロギングツールの操作パネルを作成するにあたって、あらかじめ想定される問題箇所を洗い出す必要があるのだが。若い学生ばかりなのでヒューリスティックのような経験を要する方法がとれないという事情もある。

 以前やたら操作ステップの沢山ある(10段階以上)機器のテストをした時に、苦肉の策でやってみたら学生の学習方法としては非常に効果があった。


 上図のような手順で評価を行う。


 タスクを各操作ステップに分類し、それぞれの段階で起こりうる問題点をブレーンストーミングで導き出して行く。

 最終的に上図のような評価シートに落とし込むのだが、チェック項目は評価物によって若干カスタマイズする。そこで認知科学的な問題の抽出をする訳です。「マッピングに問題あり」とかね。

 また、3−凡例のところは、「継続的障害=ラスティングバリア」といった、学習しても効果が現れない構造的な欠陥といった評価をする場合もある。

DESIGN IT! w/LOVE
認知的ウォークスルー法
http://gitanez.seesaa.net/article/49214725.html

 棚橋さん曰く「ウォークスルー」とは芝居の立ち稽古のことだそうです。てっきり、操作ステップを横断的に歩くイメージだったのですが・・・。

 それなら、今度やるワークショップの「アクティングアウト」と同じ意味ですね。今度きちんと書きます。

 はこだて未来大寺沢先生:アクティングアウト


追加:2007年9月4日

ヒューマンインタフェース2007
UCD活動の事例(日本IBM)
posted by アサノ | 15:56 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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