経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
代講でデッサンを見る

 体調不良で担当の先生が欠勤したため、1年生のデッサンの授業を代講するはめに。経営会議と学園祭で疲労困憊なのに、体が持たないっす。

 デザイン学校のデッサンの授業を見たのは久しぶりですが・・・。なんだか皆つまらなさそうというか、眉間にしわ寄せて描いてました。

 その割りには、構図がまずかったり、調子が飛んでたりしても、気にせず描き進めてます。

 ・・・、絵を描くというオペレーションに囚われ過ぎて、表現になってないんじゃないの?リンゴを林檎らしく描く技術を身につける練習ですか?

 そっくりに描くなんて、コンピュータがやってくれるんだから、自分の世界を表現する「頑固さ」というか「これ以下は嫌だ!」という感覚を研ぎ澄まそうよ。折角デッサンを習う機会があるのだから、勿体ないぜ。
posted by アサノ | 12:20 | その他の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
後期第5回 モビール作り

 学園祭お疲れさまでした。記憶が薄れないうちに「リフレクション」。必ず習慣づけましょう。

 今回の課題は「クリスマスのモビール」を2週間かけて作ります。まずは、教材に従ってアイディアスケッチから。

 画用紙を切って、中にテグスを貼り付けます。

 色を着けたり、色画用紙で装飾するのは、来週。

 来週は、竹ひごに吊るす作業が残っています。
posted by アサノ | 08:34 | 保育の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
スピードを上げたいなら速度を上げるんじゃなくてスタートを早めること
 DESIGN IT! w/LOVEの棚橋さんのブログに「スピードを上げたいなら速度を上げるんじゃなくてスタートを早めること」というエントリーがありました。題名までパクってすいません。

 どうしてこの人、僕が頭の中でモヤモヤしていることを、スパッと書いてしまうのだろう。まったく、おっしゃることごもっともでございます。

 そろそろ11月の声を聞く頃になると、進級制作や卒業研究の進捗状況が気になり始めます。それが全然進んでないんですよ。最後にピッチを上げればいいと思ってる。そういうことは、学生だけではなく、大人もそう・・・。

 この前観た洋画のDVDで、超能力者が人に触った瞬間に、その人の過去に何があったか見えてしまうというのがありました。ちょっと関係無さそうですが、いつまでも仕事に手をつけないでいると平気ですが、1枚ドキュメントを起こしてみると、慣れた人間ならその仕事の工程とゴールが瞬間的に見えてくるはずです。そうなると、のんびりしていられなくて、事前に打つべき手を考えはじめる。

 まず1枚書いてみよう。

 そうそう、学生時代スキー部のコーチに、「いくら一生懸命滑ってもタイムはなかなか良くならないけど、スタートとゴールを工夫すれば簡単に1秒ちじまる。」と聞いたことがありました。真理だね。
posted by アサノ | 09:20 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
第4回 情報デザイン
 今回は、「コンテキスト・オブ・ユース(ユーザの利用状況)」の把握をやりました。

1)「知るためのデザイン」を考える。
・身の回りにある、電子機器の使い方を知る、デジタルマニュアルの可能性を探る。
・携帯電話・デジカメ・HDレコーダー・デジタルテレビ・DVカメラ・カーナビ等
・使いにくいものを使いやすくするのか、更に高機能を使えるようにナビゲートするのか、考えてみよう。

 「シャッフル・ディスカッション」他のグループのメンバーに自分達のプランを説明しアドバイスをもらう。自分たちで良いと思っていることでも、第三者に話してみると、不合理があることに気がつく。

 「コンテキスチュアル・インクワイアリー(文脈的質問)」ユーザというものは、通常使っているものに慣れてしまい、その使いにくさや不具合を感じなくなっています。それをユーザに聞いても、ユーザ自体が気づかなくなっている可能性があるのです。

 本日の学習は「平気だと思っていたことは、よく話してみると実はそうではなかった」ということを知ることです。
posted by アサノ | 14:32 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
保育の学園祭

 本日午前中は、保育の学園祭に行く。新しい校舎だから、気持ちが良い。

 造形の授業で作った「おままごとセット」も展示してあります。

 子ども達が、喜んで遊んでくれました。2歳児ぐらいに人気があったそうです。




 学園祭が終了すると、階下にある保育園にプレゼントされます。いつまで壊れずにもつだろうか。来年2年生になったら木で作ろうかな。

 保育の学校のポスター展示。手描きもいいものです。

 お疲れさまでした。イベントがあると、人間が成長しますね。
posted by アサノ | 16:28 | 保育の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
学園祭始まる

 本日より学園祭が始まりました。ブログの更新が滞っていたのは、昨日学園の経営会議があり、その資料を作っていたためです。前回、理事長に「君は論理的思考力が弱いね。」と言われてしまい・・・。頑張ってドキュメント作成に注力してたわけ(笑)

 折角の学園祭なのですが、台風20号の影響で雨の土日になりそうです。

 学術出展はこのようなポスター発表形式です。これは3年生がHISで発表した横浜市役所Webサイトのユーザ調査とペルソナの提案。

 ゼミのOB・OGも来訪。鋭い突込みが・・・。

 模擬店の食べ物も美味しい・・・。
posted by アサノ | 13:56 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
後期第4回 ほぼ完成

 今週は、学園祭展示用「おままごとセット」の4回目。学園祭で展示した後は、階下の保育園で使ってもらう予定です。

 学園祭も週末27日(土)・28日(日)と迫り、今回が最後の制作となりました。

 すったもんだの末、各チームなんとか完成に近づいてきましたよ。

ハーバードリードは「子どもに絵を描かせたり、ものを作らせたりすることは、野獣性をなくしていくことである。」と言ったそうですが。保育の学校での「工作」はまさにその「制作を通じた人間教育」なのであります。

 入学時には「落ち着きが無かった子」「やる気が感じられない子」いろいろいましたが、今はそれぞれの関わり方で必死に完成に向けて頑張っています。

 それを眺めているだけで「先生業をやってて良かったな〜。」と思うのでした。

 次回は、学園祭の展示風景をお見せします。
posted by アサノ | 10:03 | 保育の授業 | comments(0) | trackbacks(0) |
第3回 情報デザイン

 第3回目は「身近な機器やソフトウェアの使いにくさ」を考え、その理由と改善案を考えるというものです。まずは、「ブレーンストーミング」で対象を絞り込みます。

 続いて「635法」を使って、「使いにくい理由」と「改善案」を出して行きます。

 その時点で、学生達に質問「ブレストと635法と、どちらが使いやすく効果的と思う?」と聞いてみました。

 「635法と思う人?」
 「ハーイ!」

 おお、大多数が「635法」支持ですね。

 次は、635法のシートをハサミでカード状に切って「KJ法」で分析します。

 最後は「プレゼン」。自分達の考えを公開し評価を得ることが「学び」や「気づき」につながります。

 学生達のレポートも面白いですよ、トラックバックを見てください。
posted by アサノ | 09:30 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
閾値(しきいち)
 これは情報デザイン用語では無いかもしれませんが、知っておいた方がいいでしょう。

(1)生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。
 臭わなければなんでもないが、閾値を越えれば悪臭、というギリギリの線。

(2)一般に反応その他の現象を起こさせるために加えなければならない最小のエネルギーの値。

 これが大切で、ある商品の広告を年中少しだけダラダラ流していても、ちっとも憶えられないが。同じ内容を短期間に集中して流せば認知される。ということ。


 コツコツもいいけど、ある時「閾値」まで集中して頑張る事も大切だよ。
posted by アサノ | 11:24 | 情報デザイン 用語集 | comments(2) | trackbacks(0) |
外化(がいか)
認知科学用語

 自分の考えを他者に説明するために文章を書いたり、図を作ったりして理解の過程を見えるようにすること。これによってメタ認知が促進される。とりあえず「脳から出してみる」こと。

脳科学者茂木健一郎氏曰く
 やっぱり、メタ認知というか、気づきというか。これはアインシュタインが残した言葉ですけれど、「人間の価値はその人がどれくらい自分自身から解放されているかによって決まる」ということを言ってまして。

 これは要するに、生まれたばかりの子どもというのは、自我に没入しているというか、自分の世界なわけですよね。徐々に他者から自分を客観的に見るという視点が出てくるわけですけれど、それにわれわれが言うメタ認知というのが、一番前頭葉を使うわけですよ。

 たとえば自分がやるべき仕事はなにである、とかね。自分にとって、自分が見えている世界がどうだ、というだけじゃなくて、それが、他の人から見てどうなのかとか、他の国から見てどうなのか、他の文化から見てどうなのかということを常に問いかけるというのが、ぼくは一番、前頭葉を創造的な意味で使う行為なんだろうと思うんですよね。


 学生はまだこれが出来ない人が多い。大人でもついつい、外化を通じた「ふりかえり」や「気づき」のチャンスを逃しているものです。

 僕が自分にブログを毎日書くことを強いているのも、この「外化」の要素が強い。先日カミヒラ先生も書いてくださいましたが、私の授業では、必ず学生にブログを立ち上げさせ、何でも書かせます。

情報デザイン(レポート)
http://ameblo.jp/b-design/entry-10051237543.html

情報デザイン・ワークショップ(リフレクション)
http://idws.exblog.jp/6601301/

 自分の行動を一度書いて眺めてみるのは、自分の成長に繋がります。自分のブログの一番のユーザって、自分だと思う。
posted by アサノ | 04:31 | 情報デザイン 用語集 | comments(2) | trackbacks(1) |
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