経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
東京工科大学・メディアコンテンツ展

 横浜関内のバンクアート横浜で東京工科大が卒業制作展をやっているというので、仕事の合間に駆け足で行ってきました。横浜の訳知りの人は「バンカート」と発音するのだそうです。ちょっと日本離れした景色ですね。

 東京工科大学メディア学部は1学年450人ぐらい学生さんがいて、その中の有志40名ぐらいが出品しているそうです。久しぶりに会った高橋里奈さんが教えてくれました。

 作品については、きちんと説明を聞く暇が無かったので、ノーコメント。楽しそうにやっているな、というのが印象です。

 明日はAXISに、多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース作品展 2008「informa desegno できごとのかたち」を娘と見に行きます。私は卒業研究展よりも、こういう1〜3年生の授業成果展みたいな方が好きなんだよな。
posted by アサノ | 16:40 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
今週は開店休業
 今週は、卒業進級審査や次年度カリキュラム、設備導入計画などなど校務が目白押しで、死にそうなぐらい忙しい。それに輪をかけて、昨日は神奈川県専修学校各種学校設置者校長研修会というのもあり。もういっぱいいっぱいです。

 世間の人は「学校の先生はお休みが多くていいですね。」とよくおっしゃいますが、実は学生がいない時のほうが忙しい。水面下の活動というのでしょうか・・・。

 という訳で、今週は情報デザインぽい話はほとんど無し。6月の日本デザイン学会に出す概要集論文をぼちぼち校務の合間を探して書いてます。昨年リコーの島村さんらとやった「情報デザインワークショップ」の事例報告をしようと思っているのですが、かえって何かの研究と違って切り口が見つけ難い。いつもより手こずってます。
posted by アサノ | 08:15 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
ゴス展

 横浜市芸術文化振興財団の花形さんと、ミーティング。ロンドンのアートを学んでいる中学生や高校生を受け入れるプログラムについてです。

 そこで話したこと。能楽堂なんかを見せるよりは、今横浜美術館でやっている「ゴス展」に連れて行って、その後コスプレして秋葉原に行ったほうがジャパンクールが理解できると言いました。

 横浜にこだわるなら、ベイブリッジを見せるより、日産のデザインセンターに連れて行って、GT-Rでも見せたほうが今の日本が分かるのでは。

 もう一度、日本的なもの(フジヤマ芸者にあらず)を考え直してみよう。今、日本中のメーカー全てが渇望していることですよ。
posted by アサノ | 21:28 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
一夜明けて
 この週末は、卒業研究を見歩いて「もうお腹いっぱい。」って感じですが。昨日武蔵工大小池研の卒研発表会を見てきて、奥歯にものが挟まったような感覚が残っており、どうも気持ちが悪かった。やはり私は頭が悪いのだろうか・・・。

 千葉工大などは分かり易くて、「こういう問題に対して、デザインという手法でソリューションしました、実装しました。」という感じなのですが。小池研の場合は問題は明らかですけれど、アウトプットが分かり難いというか、無いに等しいものもある。「で、何をデザインしたの?」と聞いてしまったものもある。

 当日はあまり大声では言わなかったかったのですが、どうも気になっていて・・・。一晩寝て考えてました、ちょうど昨日横浜清陵高校の五十嵐先生も来られていて熱心に見学されていたことを思い出して少し考えが変りました。

 五十嵐先生は高校の「教科情報」に情報デザインをどう持ち込むのか一生懸命考えられている方です。その視点から見ると、小池研の活動は「デザイナーだけではない万人」に役に立つ研究なのではないだろうか?その人間が置かれた環境の中で活動を通じて広義な意味でのデザインをすることを目指しているのかしら。

 そう思って見ると、昨日「物足りない」と書いた平野さんの講演も納得が行く。「スーパー素人のため」というのがキーワードなのでしょう。この研究展を総体的に理解しないと、個々の取り組みの意味が見えてこないのである。 

 よ〜く考えると、小池研は通常のデザイン科ではできない(広報的・経営的にも)大きな取り組みをしていることが分かる。それをやってしまう小池先生も凄いし、学生も凄い。だって学生って作品を作りたがるものだから。

 やはり恐るべし小池研。これですっきりしました。
posted by アサノ | 08:32 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
武蔵工業大学小池研の卒業研究展を見に行く

 IID世田谷ものづくり学校で行われた、武蔵工業大学小池研の卒業研究展を見に行ってきました。

 廃校になった小学校を有効活用した施設です。

 おお、小学校のトイレだ。

 とても良いスペースです。ホッとする感じ。

 今これだけの完成度で研究展をできる学校、学部、学科、研究室がいくつあるのだろうか。小池研のスタートはたしかうちと同じだから、開設して10年目だと思う。素晴らしい成果だと思います。

 椅子に座ってゆっくり論文が読めるのもいいですね。

 別室では3年生が発表。次世代が育っているのを見せるのもこのゼミの上手さですね。ネットショップで、自分のクロゼットのデータベースと合わせて試着できるシステムの提案がありコメントしました。この提案でいう人間が自分で考えて気づくのは「内省的」な行為。しかし人に見せて褒められたり薦められて気づく「外向的」な行為もあります。最後は彼氏に「お、いいね。」とか、店員さんに「お似合いです。」というトドメが必要なのでは。たしか中央大学の庄司裕子先生が「意思決定のプロセス」の研究で書かれてました。

 最後が講演会。ユーザがオペレーションで苦労せずもっとクリエイティブな部分にジョブを集中させたいという思想は確かに同意です。だけど、それを実現するための手法が、経験則に基づいたエィヤ〜!みたいな感じで、ちょっと期待したわりに物足りなかったな。学生さんたちは喜んでましたけど。

 続く:2月25日一夜明けて
posted by アサノ | 18:36 | 情報デザイン 授業事例 | comments(4) | trackbacks(1) |
千葉工業大学卒業研究・制作展

 原宿のソフトバンク表参道でやっていた、「多摩美プロダクトデザインとソフトバンクモバイルとの産学共同研究」を見た。期待して行ったのだが、説明する学生もおらず・・・。「イマイチだな〜。」と思って、電車の中で最後にアンケートを書いて貰った小冊子を見たら、やっと何のプロジェクトだか分かった。変だよね「アンケートに答えたら、小冊子を取ってください。」と書いてあるのに、アンケートには「どの作品が良かったですか?」だもの。小冊子見ないと、どの作品が何をやりたいのかまったく分からない。

 そろそろプロダクトデザインにも情報をデザインする専門家の先生が必要なのでは・・・。

 その後、津田沼に移動して、千葉工業大学の「デザイン科卒業研究・制作展」を見る。山崎先生にお会いして、研究室でおしゃべり。「デザインには身体的経験が大切だから、等身大のモックアップにこだわる。」という話は、激しく同意である。来年度は、もっとゴリゴリ実物大ペーパーモックアップを作らせよう。

 山崎研の作品展示。一人一人テーマは違うが、同じプロセスで作ったという。ペルソナ使ってますね。

 研究室唯一の女子学生にプレゼンしてもらう。

 他のゼミ生の作品。4年生ながら、タンジブルユーザインタフェースの実装までやっているのに感心。同行したゲーム屋さんは痛く感心を示す。このままアーケードゲームに応用できそうですね。

 最後に感想、千葉工業大学デザイン科は、まだまだ発展途上。少しづつ作品のクオリティが上がってくれば、プロダクトと情報デザインが混在している環境の学校は珍しので良い人材が育ちそうです。特に、来る前に多摩美のプロダクトを見てそう思いました。

 僭越ですが、後は先生、学生共に外に出ることかな。山崎研は別ですよ。
posted by アサノ | 17:36 | 情報デザイン 授業事例 | comments(3) | trackbacks(0) |
明日の予定
 今の時期は面白そうな作品展や卒業研究展が目白押しだ。なんとか時間をやりくりして見て回ろうと思う。

 明日は午後から、原宿のソフトバンク表参道でやってる、「多摩美プロダクトデザインとソフトバンクモバイルとの産学共同研究」を見る。安次冨先生の指導かな。プロダクトと言っても「人とモノの相互作用」を研究しているなんて、かなり情報デザインしてますね。

 SoftBank & Tama Art University Joint Project "WA"
 2008年2月15日(金)〜22日(金)10:00〜22:00
 ソフトバンク表参道

 その後、津田沼に移動して、「千葉工業大学の卒業研究・制作展」を見に行きます。火曜日に来てくれた山崎和彦先生の学生さん達の作品を見なくては。

【会期】
 2008年2月22日(金)、23日(土)、24日(日)
 10:00から17:00まで(最終日は15:00まで)

【会場】
 千葉工業大学 津田沼キャンパス
 7号館 1階(FWS、ロビー)、4階

 そこでテキィさんと落ち合って、飲みに行く予定。元気がまだ残っていれば、三宿まで戻って「武蔵工業大学小池研の卒業研究展」に行き、見に来ている人を誘って飲みに行こうか


 開催期間:2008年2月22(金)日〜24日(日)
 会場  :IID世田谷ものづくり学校


 我ながら、かなり完璧な計画だな。結局最後は飲みに行くのね・・・。
posted by アサノ | 18:31 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
次世代 UI の研究と開発@リクルート
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO :柏木斉)はリクルートの未来の姿を提案するWEB版ギャラリー『DESIGN SHOWCASE』を2008年3月3日に立ち上げます。この度、そのプレサイトを本日2008年2月12日よりオープン致します。

※『DESIGN SHOWCASE』URL ・・・ http://www.designshowcase.jp/

◆次世代 UI の研究と開発

 「増え続ける情報をユーザーに適切に届けるためには、何が効果的なのか」。その問いの答えをUI(ユーザーインターフェース)に求め、技術だけでは補えない情報の伝達を追求します。同じ情報でも表現を変えれば、ユーザーへの浸透度や定着度は変わります。このプロジェクトは、情報が持っている本来の意味と価値をビジュアライゼーションすることを目的とした、実験的なプロジェクトです。

http://www.recruit.jp/newsrelease/2008/02/hot/TO20080212/



 ちょっと面白そう。ウェブホマイリー経由
posted by アサノ | 16:17 | 情報デザイン | comments(2) | trackbacks(0) |
千葉工大生乱入

 昨日夕方、千葉工業大学の山崎先生と多摩美術大学の吉橋先生に、ゼミ紹介をする約束をしていました。約束の時間になり、ゼミ室のドアが開くと。

「・・・・・」

 なんと学生さんが6〜7名一緒にいました。京セラの渡辺さんも。近所のインターソフトさんに行かれたついでに、大挙していらっしゃったそうです。新横浜ツアーですね。津田沼から遠路ご苦労さまです。

 普段は男っ気が私一人の研究室に、全員男の集団がぎゅうぎゅう詰めになりました。でも、先生が「行くか?」というと千葉から横浜までサッと来るなんて、熱心な学生さん達で感心します。

 うちの学生が発表と評価ラボの説明をした後に、千葉工大はプロダクト専攻の学生さん二人が作品の説明をしてくれました。うちはデジタルのものばかりですから、本格的にモックアップを作ることが出来るのは羨ましいです。うちのゼミ生の発表に「全然うちとやってることが違うな。」と言ってたけど、どんなことが違うのだろう。今週末に千葉工大の学内展があるから、確かめてきましょう。

 学生さん達が帰った後に、武蔵工大の小池先生と専修大学の上平先生が加わって、情報デザイン教育の体系化やレポートとして公開みたいな話をしました。最終的には、情報デザインフォーラムやコンソーシアムみたいな形になればいいですね。

 この話はまだはっきりとしたことではないので、また改めて書きます。次は3月に品川で集まりますが、棚橋さん参加しませんか。
posted by アサノ | 08:15 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
多摩美術大学上野毛デザイン展

 天気の良い週末、近所の多摩美術大学上野毛キャンパスでやっている造形表現学部の卒業制作展を見に行く。

 休日のお散歩気分で行ける、肩肘の張ったところのない展覧会です。

 やはりタマビカミノゲは太田幸夫先生だな〜って感じでした。

 会場をぐるっと廻って「説明しましょうか?」と声をかけてきた学生は残念ながら1名のみ。あとは、展示の準備をしているか、仲間とおしゃべり中。今年見た非美大系の大学の方が、そういう訓練は行き届いていた。

 犬小屋や戦車のある校庭。多摩美の校風は昔から自由だものね。ある意味その伝統は八王子より上野毛の方が色濃く残っている感じがします。学生も80年代っぽいよね。

 隣の上野毛吉華で酸辣湯麺食べて帰りました。
posted by アサノ | 17:23 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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