経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
講習会準備中

 もう今週金曜日に迫った「プロトコル分析講習会」ビデオ撮影会の準備に余念が無い新ゼミ生達。

 本日はソニーのデジカメの評価を行うためのパイロットテストをしています。1年生の時に授業で習っただけだったのですが、急激に習熟してきましたね。
posted by アサノ | 11:51 | 情報デザイン | comments(2) | trackbacks(0) |
卒業研究企画発表会

 卒業年次生が、自分たちの卒業研究の企画を発表します。教員や下級生から意見を聞いて、気づきを得るためです。また下級生たちも「自分たちもこういうことをするのだな。」と知る機会にもなります。

 我が情報デザインゼミのブース。具体的な資料を並べて説明中。合同企業説明会みたいですね。
posted by アサノ | 12:59 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
シャッフルディスカッション
 新1年生の導入セメスター期間が終わりました。「デザインリテラシー」「パソコン演習」「各学科のコア科目」の3つが集中的に行われ、最終的にそれらを融合した「総合課題」になります。

 今年度から新しく始まった取り組みで、私の指導の下で若手の教員が計画・実行しています。特にデザインリテラシーは、情報デザインの教育技法が沢山盛り込まれており、デザインの初動教育として今後もブラッシュアップしながら継続研究して行きたいと思います。

 昨日はその最終日で、総合課題の成果発表会が行われました。1年生達にとっては、初プレゼンになります。緊張しながらも、楽しそうでしたよ。

 プレゼンのやり方は、昨年武蔵工業大学の小池先生に教わった「シャッフルディスカッション」を取り入れました。まず5〜6名のグループに分かれて、自分の成果発表を行います。

 次に、グループのメンバーを入れ替え(シャッフル)、再びプレゼン。自分の考えを、途中から加わってきた人間に話すことで、自分の考えを再確認するとともに、その人からもアドバイスがもらえます。自分達の考えに凝り固まらないようにする技術ですね。しかも何度もメンバーを入れ替えて行います。

 ちょっと笑えるのが、ほぼ全員が「デザインには観察が重要」と発表していることです。新1年生で、いきなりそこにたどり着くはずも無く、多分担当した教員にそう言った方が良いと教わったのでしょう。その証拠に「対象を観察する」「周囲を観察する」と言うばかりで「人の振る舞いを観察する」というダイナミックな発想は無いものね。

 観察とは、じっと対象物を見つめることだと思っているみたい。デッサンだって、エスノグラフィーインタビューもプロトコル分析も、アクセス解析すら全て対象の振る舞いを記述することじゃん。曖昧な振る舞いをいかに可視化するかを教えることが、新しいデザイン教育では大切かと思います。

 新1年生にとって、人のプレゼンにアドバイスをするのはなかなか敷居が高いらしい。「良かった点」と「改善点」というカードを配り、それが回ってきた子はプレゼン内容についてアドバイスしなくてはいけない仕掛けになっています。これが意外に効いて、無理やりやらせるとちゃんとしゃべるんですね。高校時代には自分の意見を人前ではっきり言う経験が少ないので、それを開放してあげることも導入教育のねらいであります。
posted by アサノ | 08:01 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
エスノグラフィー
 「エスノグラフィー(民族誌学)」19世紀人類学から派生した、文化の異なる人々の行動様式解析を目的とする学問。あるフィールドでの人の振る舞いを観察し、定性的データとして記述する手法が用いられる。

 近年HCDプロセスの中の「ユーザ理解」の手法として注目され、取り組みや発表が相次いでいる。

 昨日、千葉工大で行われたHCD-Netサロン「HCDとエスノグラフィー」に行ってきました。丁度我が研究室も「文脈的インタビュー」に入る直前なので、タイムリーな講演会です。

 インターソフトさんやキャノンさんは、やっているのは分かるのですが、博報堂さんまで注目しているのは驚き。IDEOの手法まで研究してました。う〜ん、今年のキーワードは「ペルソナ」から一歩進んで「エスノグラフィー」と「イノベーション」だな。
posted by アサノ | 07:44 | 情報デザイン 用語集 | comments(3) | trackbacks(0) |
文脈的インタビュー計画

 5月中旬より毎週横須賀に通って、市役所Webサイトの市民ユーザのインタビューをすることになりました。毎週木曜日の午後で、約2ヶ月間通います。

 そこで、私はインタビュー計画を練っているところ。以前千葉工大の山崎さんが「学生には、テンプレートとサンプルを渡せば、かなりのことが出来る。」と言っておられましたが、激しく同意。こういうことは、教員側で作って渡して行けば、プロジェクトはストレス無く回ります。

 ペルソナ作りのテンプレートというのは、あって無いようなものですが、デプスインタビューや文脈的インタビュー(コンテキスチュアル・インクワイアリー)のシナリオの書き方とかも書籍には出ていませんね。こういうものも、少しずつ共有できるようにして行きたいと思います。

 本日は、夕方から千葉工大でHCD-Netサロン「HCDとエスノグラフィー」の講演会があります。楽しみですね。
posted by アサノ | 08:15 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
情報デザインフォーラム 開催
情報デザインフォーラムの活動を開始しました。

 このフォーラムでは、「情報デザインの未来を作る」ことを目標に、そのために必要なことを検討して実施するための、ビジョンの提案、検討会の開催、公開イベントの開催、ワークショップの開催、本の出版などの活動を有志によって進めていく予定です。

 この度、第1回情報デザインフォーラムを下記のように企画しましたので、ぜひご参加ください。

日時:
6月4日(水)17:00-20:30 (受付開始は16:45)
場所:
千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩1分)(MAP
7号館1階フレキシブルワークスペース
主催:
情報デザインフォーラム
千葉工業大学ユーザーエクスペリエンスデザイン研究室
定員:
40名(先着順、定員になりましたらしめ切らせていただきます。)
後援:
ナレッジクス(株)
参加費用:
1000円(懇親会費を含む)、ただし学生は無料
内容:
17:00-17:10
情報デザイン・フォーラムとは
17:10-17:30
専門学校の情報デザイン教育事例:浅野智(横浜デジタルアーツ専門学校、次長)
17:30-17:50
企業における情報デザインとは:棚橋弘季((株)イード、チーフコンサルタント)
17:50-18:10
大学の情報デザイン教育事例:上平崇仁(専修大学、准教授)
18:20-18:40
大学の情報デザイン教育事例:小池星多(武蔵工業大学、准教授)
18:40-19:00
情報デザインワークショップの活動:吉橋昭夫(多摩美術大学、准教授)、寺沢秀雄(はこだて未来大学、教授)
19:00-19:20
今後の情報デザイン教育とは:山崎和彦(千葉工業大学、教授)
19:30-20:30
懇親会
お申込み:
お申込みはメールにて受け付けております。
氏名、所属、連絡先メールアドレスをご記入の上、情報デザインフォーラム事務局(infodesign@knowledgex.co.jp)へ送付してください。
なお、メールのタイトルには「情報デザインフォーラム参加申しこみ」とご記入ください。
情報デザインフォーラム事務局
〒140-0001 品川区北品川1-2-7 アドバンス上地ビル3F ナレジックス(株)内

 本日朝から募集を開始したら、あっという間に希望者が殺到したらしい。聴きたい方は、大至急お申し込みを。
posted by アサノ | 11:18 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
Web担当者 現場のノウハウ vol.11

 またまた「ペルソナ」に関する書籍が出ました。私も早速アマゾンで購入。「Web担当者 現場のノウハウ vol.11(インプレスR&D)」1280円

 今までは書籍でも概論が多かったのですが。この本では、大伸社のメンバーが、本当に作り方のノウハウを書いています。

 先日もある集まりで「どの本を読んでも、肝心なことは書いていない。」という話を聞きました。やっている人には当たり前のことも、初めての人には皆目見当がつかないことって多いものです。そういう意味では、便利な本だと思う。ペルソナ法も、こうやって少しずつ隙間が埋まって行くと普及するかな。

 ちなみに私は、午前中横須賀市役所さんとペルソナ作りのための打ち合わせ。5月連休が明けたら、8週間連続で横須賀に通いたっぷりインタビュー三昧の日々となります。
posted by アサノ | 15:28 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
第2回情報デザインフォーラム ミーティング

 18日(金)夜に、情報デザインフォーラムの第2回ミーティングが、武蔵工業大学の小池先生の研究室で行われました。

 研究室の中はPaPeRoがいっぱい♪

 会議内容は、5月に行う講習会や6月に行う講演会の話です。それ以外に小池先生が3月に行ってきたスタンフォード大学d.Schoolなどの話が良かった。めったに無いことですが、こうやって同じ道を目指す人間が集まって意見交換する「場」は必要だよね。

本日のまとめ。(参加者7名)
デイパック率  3/7
MacBookAir率 2/7
iPod touch率  5/7
芋焼酎好き率  3/7
posted by アサノ | 15:31 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
地方自治体Webサイトのユーザビリティ評価 報告会
 午後から、リコーの島村さんと静岡県工業技術研究所の易さんと、5月の講習会の打ち合わせ。学生達とラボをどう使うか話し合いをしました。その後、タスク用のデジタル時計を買いに新しく出来た新横浜駅ビルのビックカメラに行く。

 夕方より、易さんと学生と田町に移動。キャンパス・イノベーションセンターで行われた地方自治体Webサイトのユーザビリティ評価(引越部門)2007報告会へ行く。横浜市役所広報課のメンバーも来てました。

 懇親会で(株)イードの山口さんから「プロトコル分析講習会の社会人版やってみたら。」とアドバイスをいただく。今度学生版が上手くいったら、やってみようか。どこの会社でも新人教育は、重要課題なのだと思う。

 総合3位:茨城県ひたちなか市の発表が良く、懇親会で「行ったらもう少し説明してくれますか?」と聞いてしまった。「いいですよ。」と言っていただいたので、学生達と是非お話を伺いに行ってみたい。
posted by アサノ | 21:49 | HCD-Net活動 | comments(0) | trackbacks(0) |
横須賀市役所で打ち合わせ

 今日は横須賀に来ています。市役所さんで、Webサイトリニューアルの打ち合わせ。本ゼミとしては、昨年の横浜市役所さんに続き、2件目の自治体案件です。しっかりインタビューをやって、ペルソナを作ろうと考えています。自治体Webはユーザが多岐に渡っているので、相当沢山のユーザインタビューをこなさないといけなさそうですね。

 一緒に行った新ゼミ生のMさんは、月曜日にいきなり振った宿題をきちんとやってきて、見事なプレゼンでした。

 ミーティングガお昼にずれ込んでしまったので、「よこすか海軍カレー」をご馳走になりました。市役所情報政策課の皆さま、ご馳走さまでした。

 その後、「どぶ板通り」に行き、「フラッグデザインコンテスト」の現場をフィールドワーク。

 どぶ板通りは、きれいに整備されて、昔のような怪しい感じが無くなってしまったのが寂しいですね。
posted by アサノ | 16:10 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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