先週21日水曜日にForrester Research Inc. のブラウンさんから電話でインタビューがありました。日本で「ペルソナ」を導入している企業30社ぐらいにインタビューをしているとのことです。
私には、それらの企業に行ったフォーマットからの質問ではなく、どちらかというとフリーなおしゃべりでした。私としては昨今の
ペルソナブームの仕掛け人の一人でもあるブラウンさんと久しぶりにお話できるのは願ってもないことなのです。彼はケンブリッジの日本語学科を出ているので、下手な日本人より日本語が上手いので安心。
そこで話したことのまとめ。
ブ:日本でペルソナを使う時に、経験上一番多く見られる失敗原因は何だと思われますか。
私:1)根気よくペルソナを使い続けるマネージャーがいないこと。2)インタビューをきちんとやらないこと。
ブ:反対に上手く行く例は。
私:あまり上司が介入せずに若手社員だけで組んだプロジェクト。
ブ:日本で今後もっとペルソナのマーケットがあると思われる業種は。
私:長期的視野に立った商品開発よりも、短期的なソフトウェアの開発。
1)現在のシステム開発の一番の問題が設計変更による「手戻り」だから。クライアントと開発者のコンセンサスをより詳細にとる必要がある。
2)長期的にペルソナを使い続けることは、日本人は民族的に向いていないと思うから。石で作った家に何代にも渡って住み続ける欧米人と、紙と竹で出来た家を「仮の住まい」として一生の中で何度も住み替える文化の違いを話す。
ブ:最後に、ペルソナ法を習える学校は日本にはいくつありますか。
私:私の知っている限りでは、本校と千葉工業大学。
ブ:オオ、やっぱりそうですか〜。
短い時間でしたが、エスノグラフィーの専門家のインタビューは、私が今までまとめていなかった事柄を上手く上手く自分で考えて話すように仕向けてくれました。やっぱり上手いな〜。
6月中旬にはレポートが出来るそうです。