経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
小池情報デザイン研究室前期展
 8月3日(日)〜4日(月)に武蔵工業大学小池研究室の前期展が行われる。ここのゼミは、特殊というかわが道を行くというか。小池先生の指導の下に大変ユニークな活動を続けておられる。必見であります。私も4日(月)に行く予定。

小池情報デザイン研究室前期展

8月3日(日)、4日(月)
10:00-16:30

武蔵工業大学環境情報学部 横浜キャンパス

内容
(1)安心するデザイン 誘導するためのサインデザイン 3年生 3号館2階32J
 3年生のプロジェクト
 8月末に武蔵工業大学世田谷キャンパスで開催される高校の情報教員の研究大会である「全国高等学校情報教育研究大会」のサインデザインを小池研究室の3年生が担当し、そのサイン計画を発表します。

(2)きくためのデザイン 音楽プレイヤーのデザイン 3号館2階32I
 3年生の有志5名による発表。自分の音楽をきく活動から音楽プレイヤーのインタフェースデザインを提案します。

(3)小池研究室展示 4年生  食堂2階カフェ
 オープンキャンパスのイベント。環境情報学部の各研究室が出店形式で研究内容の展示を行います。

 ここで小池研究室は継続研究の「Squeakを使用した教育環境のデザイン」、「コミュニティバスのデザイン研究」の展示を行います。内容は今年の2月の卒業展覧会で発表したものです。

(4)社会的ロボット研究  大学院生、4年生 メディアセンター1階
 NECとの共同研究。NECのパーソナルロボットPaPeRoを使用して、ロボットを社会的な観点からデザインを考える研究の展示を行います。会場では実際に動くPaPeRoに触れることができます。オープンキャンパスの正式イベントです。

(5)3Dプリンターワークショップ 3号館4階グループワークルーム
 小池ゼミの活動ではありませんが、小池と、デザインに関心ある情報メディア学科の1、2年生6人によるオープンキャンパスの正式イベントです。

 高校生がオリジナルの携帯ストラップをMacでデザインして、環境情報学部にある立体造形装置「3Dプリンター」を使用して作るワークショップを開催します。


公式Webサイト
posted by アサノ | 03:51 | 情報デザイン | comments(1) | trackbacks(0) |
大雨

 いや〜凄い雷雨でしたね。30分ほどで、あっという間に道路が冠水。やんだ途端にカメラを持って外にでるのも、子どもっぽいか?

 昼間だけかと思ったら、夜もやられちゃいましたね。
posted by アサノ | 08:14 | 日記 | comments(2) | trackbacks(0) |
全国高等学校情報教育研究大会で発表
 先日の「高校教員のためのワークショップ」がご縁で、急遽8月22日(金)に武蔵工業大学世田谷キャンパスで行われる「全国高等学校情報教育研究大会」で発表をすることになった。

 なんだか話を聞いてみると、武蔵工大の小池研が絡んでいるらしい。どこに行っても情報デザインネタは、我がフォーラムのメンバーの顔が見え隠れする。(笑)
 確か8月11日(月)に専修大学で行われる上平研のワークショップ「体験!情報デザイン」にも、対象の高校の先生よりも身内の見学が多そうとのこと・・・。みんな頑張っているな〜。

 本日夕方は、共同研究することになった高校の先生と打ち合わせの予定。
posted by アサノ | 08:15 | 学会活動 | comments(0) | trackbacks(0) |
フォトカードソートWS カードソート編

 「フォトカードソート・ワークショップ」の報告後編です。横浜関内で撮ってきた写真を、新横浜の学校に場所を移して30枚に絞り込みます。選ぶルールは。

1.似ているものは排除
2.ありきたりなものは除外
3.それでも、絞り込めなかったらおもしろいものを

100枚以上撮ってきたグループもいますから、選ぶのも一苦労。撮った時の思い入れが、後で仇に・・・。机の上には、カードソートの材料が。

 選んだ写真30枚を、3M製のポストイットになっているインクジェット紙に印刷します。A4用紙50枚で3150円。

 プリントした写真を、1枚ずつ切り離します。まだ裏のノリ面には台紙が貼ってあるので、しっかりしたカードの状態になります。

 ここまで約1時間。講師の矢野さんから、カードソートに関する指示がありました。

 まずは、自分達で撮ってきた写真を、分類のルールを発見しながら、他人でも分かるようにラベルをつけて行きます。これをオープン・カードソート(探索的手法)といいます。

 写真を撮る時も、30枚選ぶ時も、意識的にグルーピングしていないので、ラベリングにかなり手こずる。後で聞いたら、本当に意識したグループは無かったようだ。1グループは、わざと意識しないようにしたと言っていた。大体これで30分。

 次の段階は、他のグループから人を借りてきて、ラベリングだけ残してある模造紙上でぐちゃぐちゃにシャッフルした写真を、並べ直してもらう。当然、被験者は以前の並べられた状態は知らない。こちらは、クローズド・カードソート(仮説検証的手法)と呼びます。

 被験者には書記がつき、自分達の並べ方との差異をチェックする。オープン・カードソートの時に曖昧にしたものは、被験者もやはり迷ったそうです。あとは、辞書的な正確さよりも「皆こんな感じって分かるよね。」というものは間違えないそうです。

 被験者は、発話をするのが基本。「これって、形が似ているからここかしら?」などと言いながら並べて行きます。事例としては、「私はここだと思うけど、きっとこの人たちはこういうつもりで分けたのかな?」という探りもあったそうです。プロトコル分析に似ていますね。

 チェックシートは簡単なもの。本来は発話まで記録できると良いのです。

 全てを壁に貼りだして、比較します。自分達の思ったことと、他人が思うことの差異を可視化したものですね。

 さてさて他のグループは、どんなのかな?Webのグローバルナビゲーションじゃありえないようなロジックの分類があるぞ〜。

 各グループ毎に、自分達のラベリングのルールについて説明。自分達と被験者の差異は、大体5〜10ぐらいだそうです。

 棚橋さんから、模範解答。おお、色で分けてる。写真を撮るときに思い入れが沢山あると、こういうメタ的なグルーピングは出来ませんね。

 最後に矢野さんの講評と、リフレクションで終了。みんな本当に楽しかったそうです。

 酷暑の1日、お疲れさまでした。

関連情報:
絵の多義性とタクソノミー(フォトカードソート・ワークショップを終えて)
posted by アサノ | 08:32 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
フォトカードソートWS フィールドワーク編
 以前からこのブログで公募していた「フォトカードソート・ワークショップ」を、7月26日(土)に実施いたしました。講師は、矢野さんと、情報デザインフォーラムの吉橋・棚橋そして私浅野。参加者は、世界的巨匠から大学1年生まで、多種多様にデザインにかかわっている14名です。

 まずは、JR関内駅で集合。講師から課題を受け取り指示を聞く。関内駅は、もう高校野球神奈川予選で横浜スタジアムに行く人でいっぱい。今年も暑い夏になりそうです。

 3〜4名のグループに分かれます。今朝初めて会った同士で「こんにちは」。これもワークショップの面白さです。どんな人と組むのかな?

 グループ毎に調査地域を大まかに決めたら行動開始。暑さ対策は重要。帽子をかぶったり、水分の補給を忘れないようにしよう。それでは出発!私もひとつのグループにしばらく同行します。

 今回の課題は「街の中にある絵を探す」です。最初は「そんなにあるかな?」と思っていましたが、意外とあるある。

 ここでもパチリ。写真を撮るのは、グループで1名。他にはその写真を撮った記録をする係り。カードソートで使用する写真は30枚なのですが、大抵のグループは3時間半ぐらいの調査で100枚以上撮ってきました。

 伊勢佐木町の方にやってきました。普通の目線だけではなく、上や下に気を配るのがフィールドワークのセオリーだそうです。

 ZAIM前の「ミスト冷却装置」。この日の関内は曇っていて気温30度ですが、風が無くかなり厳しい環境です。

 この関内フィールドワークのピットとなるのは「ZAIMカフェ」。講師達は、いろいろなグループを見た後はここで待機します。今年の8月27日〜28日に行われる「横浜ワークショップ2008」の会場にもなるZAIMですが、いかにも横浜らしい建物ですよ。

関連情報:
□Information Design?!横浜関内でフィールドワーク
□あとちょっと良いサイト フォトカードソートワークショップ報告マンガです

カードソート編に続く
posted by アサノ | 17:11 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(1) |
プロトコル分析の入門書

 先日の高校教員対象ワークショップで「プロトコル分析の入門書を教えて欲しい。」という要望があり。終了後本の表紙をコピーしたものをお持ちしたのですが、もうお帰りになった後でした。ので、ここに記します。

プロトコル分析入門(発話データから何を読むか)
 海保博之・原田悦子 新曜社 1993年刊 古典的良書です。

ユーザ工学入門(使い勝手を考える・ISO13407への具体的アプローチ)
 黒須正明他 共立出版 1999年刊

ユーザビリティテスティング(ユーザ中心のものづくりに向けて)
 黒須正明編著 共立出版 2003年刊

 知識以上の実務的なことを学びたい場合は、樽本徹也さんの「ユーザビリティエンジニアリング」が、分かりやすくて良いと思います。もっと知りたい場合は、論文を読むしかないかもしれませんね。
posted by アサノ | 04:57 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
フィードバックがないよ〜。

 最近感じること。若い人にメールを出すと、全然返事が返ってこないことが多い。特に夏になると、学生に休み中のスケジュールの確認や他校の学生さんとのやりとりも多い。だけど、ほとんど返事が来たためしがない。良いものでも3日後とか・・・。

 家の子供を見ていても、携帯が主流でパソコンでメールをやり取りする習慣があまり無いらしく。そのためパソコンからメールを送っても、毎日チェックしていないのかもしれない。件名を書かない奴もいる(笑)これも携帯文化だね。

 ただね、高校生じゃないんだから、日に1度はメールチェックして、すぐ返事できないことでも「了解しました。その件は考えて明日までにはお返事します。」とか、フィードバックしてよ。それじゃないと、メールが届いているのか、内容に不満でもあるのか、いつまで待てばよいのか分からないのだよね。大人の仕事を目指しているのなら、メールをきちんと情報ツールとして使うべし!そういう意味では私の周りの大人は、おしなべてレスポンスが良すぎる。仕事してんのかいな?と思うぐらい。

 今日はネタが無いので、愚痴を作ってみました。
posted by アサノ | 08:03 | 日記 | comments(1) | trackbacks(0) |
高校教員のためのワークショップ

 7月23日(水)神奈川県高等学校教科研究会情報部会の先生方に対する「情報デザインワークショップ」を行いました。大筋はこちら。まずは「人間中心設計プロセス」の講義と、ゼリーのオブザベーション。

 オブザベーション、フィールドワーク、インタビュー等を通じてペルソナを作るんですよという話をして。ワークシートに沿って演習をやってもらう。

 最後はゼリーのパッケージをデザインして、その根拠をプレゼンしてもらう。皆さん流石現役の先生方だけあってプレゼンが上手い!普段学生のつたないプレゼンにハラハラしている身としては、心安らかかつ楽しいひと時でした。

 ちなみにワークショップでは、作品の質は問いません。(爆)いかに短時間で、ある課題について仕上げるかが重要。問われるのは根拠と思考の経緯でしょうか。チームワークと瞬発力が大切ですね。

 プレゼン終了後に、「ものを作ったら、必ず評価をすること。」といって、ラボの見学とプロトコル分析の体験を少ししてもらう。

 全体としては、駆け足で全て中途半端だとは思いましたが、「情報デザインって面白い!」とは思っていただけたようです。詳しい手法は、今後一つずつじっくりとやりましょう。

関連情報:
情報部会:第2回研究会「情報デザインワークショップ」
『情報デザイン』ワークショップに参加しました!
突然ですがワークショップについて
横浜デジタルアーツ専門学校
posted by アサノ | 07:25 | 情報デザイン 授業事例 | comments(2) | trackbacks(1) |
ワークショップの準備中
 今日は二十四節季の大暑。暑いはずです。エアコンの効いた部屋で仕事をしていても、汗が出てきます。私のいるオフィスがガラス張りということもあるのでしょうが・・・。

 今週2件のワークショップを計画しており、本日はその仕込みです。明日は、高校の教科情報を担当される神奈川県高等学校教科研究会情報部会の先生方です。

 今回は、これから教科情報に取り入れられる「情報デザイン」の概要を知るということで、人間中心設計に沿ったプロセスを体験してもらおうと思います。講義→オブザベーション→ペルソナ/シナリオ法→プロトコル分析と各90分の演習を行います。1日のセミナーでは詰め込み過ぎの感はありますが、ここで概要を俯瞰していただいて、以降各手法を体験して行ってもらえればと思ってます。

09:30 講義(情報デザイン概論)
10:30 オブザベーション(演習)
12:30 昼食
13:30 ペルソナ/シナリオ法(講義と演習)
15:00 プロトコル分析(講義と演習)
16:30 質疑応答
17:00 終了
 もう一つは、土曜日に行う「フォトカードソート・ワークショップ」の準備。午前中は関内でフィールドワーク、午後は本校でカードソートとなりますので、全体のインスペクションに苦労しています。「こういう場合はこうして、ああいう場合はこうなるでしょ。」と一人認知的ウォークスルー法状態。こういうのを「段取り力」というのでしょうか・・・。今年の夏は鍛えられるなぁ。

 尚、参加者の方々は当日の講師の一人でもあります棚橋さんのブログのエントリーを見ておいてください。予習になりますよ。
posted by アサノ | 06:04 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(1) |
上野にバウハウス展を見に行く

 上野の芸大美術館でやっている「バウハウス、デッサウ展」を最終日の前日になってやっと見てきた。

 上野に来るときは、我が家の菩提寺の檀家用駐車場に車を駐める。来月の頭に法事があるので、墓参りはパス。許せオヤジ。「篤姫」ブームで観光客多し。

 周りの人たちから「行った。」と言う言葉を何度も聞いていたので、何としても来たかった。我々はバウハウスの教育を受けた世代ですが、これだけの実物をまとめて見るのは初めて。

 この基礎課程の実物をよく知らないで、平面構成とか立体構成を習っていたのですね。その当時はずいぶんと書籍を漁ったが・・・。今の人は恵まれています。

 バウハウスに興味の無い妻は、「国際こども図書館」で待機。上野の山の上で全てが完結しました。帰りに根津の「はん亭」を覗くが、暑くて串揚げ食べる元気なし。うちのオヤジは生きている頃、墓参りの後に南千住の「尾花」の白焼きで飲んで帰るのが好きだった。うなぎが焼きあがるまでの間、焼き鳥を食べさせる店が本格派だと教えてくれたっけ。
posted by アサノ | 06:32 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
Search this site