経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
情報デザインの教科書編集会議

 30日(土)は朝から有楽町の東京国際フォーラムで、来年春に丸善さんから出版予定の「情報デザインの教科書」の編集会議。

 東京国際フォーラムは、入ったのは初めてですが凄く贅沢な会議室です。通常はお金を取るセミナーで使うことが多いのでしょう。

 つい一昨日までワークショップで一緒だった情報デザインフォーラムのメンバー7名で喧々諤々10時から17時まで議論。今まで体系的な情報デザインの教科書が無かったので、まったくゼロから作るので大変です。

 メンバー曰く「今年の夏で、ずいぶん情報デザインに詳しくなった。」。オイオイ、このメンバーにしてこうなのですから網羅的に体系化するって大変なことですよね。

 会議終了後、千葉工大の山崎先生に誘われて新宿リビングデザインセンターOZONEで行われている「プロと卵のエコデザイン展2008」を見に行く。

 プロダクトデザインというものは、一目でその知恵が分かるから面白い。関東地区のデザイン学生53名が参加とのことで、みんな頑張っているな〜というのが印象。

参加学校:桑沢デザイン研究所、サレジオ高専、産業技術大学院大学、実践女子大学、東京造形大学、東洋美術学校、多摩美術大学、千葉工業大学、千葉大学、日本大学、武蔵野美術大学、明星大学

 その後、上平先生と飲みに行ったら、これから夜行バスで大阪のHI学会に向かうはこだて未来大生が来たので、合流して居酒屋へ。この連中とは先週のプレゼン会・内覧会・ワークショップと1週間ほとんど一緒にいた気がします。気のいい連中なので、また会えるといいな。
posted by アサノ | 08:17 | Xデザインフォーラム | comments(0) | trackbacks(0) |
横浜ワークショップ2008 無事終了

 「横浜ワーショップ2008」事故も無く無事終了致しました。

 本日はバテ気味なので、仔細報告はまた後日。しかし、4食続けて中華料理は胃がもたれた・・・。

関連情報:

情報デザインフォーラム
Smile Experience
Information Design?!
DESIGN IT! w/LOVE 
総合学科「情報」日誌
あとちょっとで良いサイト
posted by アサノ | 08:29 | Xデザインフォーラム | comments(1) | trackbacks(0) |
オーバーアチーブ
 以前にも書いた言葉。「期待以上のことをする」という意味。

 最近、身の回りでできる限り自分の仕事を減らそうとか、出来の悪いものを低い評価基準で許してもらおうとする輩が多い。最初に「忙しかったから」とか予防線張ったりしてね。聞いているだけで気持ちが悪くなるから、私の近くに来るな。(笑)

 明日から「横浜ワークショップ2008」が始まります。それはさておき、夏休み前半に北海道函館であった「ex-sight」というワークショップのリフレクションが公開されはじめました。

 その主催者側の学生と、参加者側の学生のブログが面白い。同じ4年生で、友人同士らしいが、私は別々にしか会ったことはない。

□主催者Design na Zoo:http://blog.livedoor.jp/nazoo815/
□参加者Traumerei:http://ymdksm.blog120.fc2.com/

 読み比べるととても面白い。こういう人達って「オーバーアチーブ」な人達なんでしょうね。
posted by アサノ | 06:49 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
横浜ワークショップ2008 内覧会

 以前からインフォメーションしていた「横浜ワークショップ2008」の会場&コースの見学会を行いました。24日(日)当日は、生憎の雨空でちょっとコンディションは良いとは言えませんでしたが、各チームから17名とスタッフ学生6名の計23名が集まってくれました。本番の参加予定者のほぼ半数です。ありがとうございます。

 まずは開会式や発表会が行われる「山手ゲーテ座」で、各チームメンバーの顔合わせとミーティング。

 今回のワークショップは、2日間でフィールドワークからアウトプットまで持って行きますので、こういった事前の取り組みも必要なのです。

 その後、コース見学に出発。

 作業会場となる「ZAIM」では、スタッフ学生がミーティング。彼ら裏方さんも、本番前の下見は重要です。工程表と首っ引きでシミュレーションします。

 横浜には「古い顔」と「新しい顔」があります。開港記念館の近くの教会。このあたりは、古い建物が現役で働いています。

 「みなとみらい21」へ向かう。こちらは横浜の新しい顔。

 約4時間のツアーでした。皆さまお疲れさまでした。次は27日の本番でお会い致しましょう。

関連情報:公式ブログ
posted by アサノ | 03:53 | Xデザインフォーラム | comments(0) | trackbacks(0) |
はこだて未来大生のプレゼン

 土曜日「グッドデザインエキスポ2008」を見に行く途中、新橋で考えを変えて秋葉原ダイビルで行われている未来大生のプレゼンを見に行く。

 本来はエキスポを見た後に、秋葉原で飲み会だけ参加する予定だったのですが、全部見てみたくなり勝手にお邪魔してしまいました。すいません。

 今回は、寺沢先生の研究室の2.3年生5名が夏休みを利用して上京して卒業生の先輩達に自分達の研究を見てもらうという会でした。

 3年生4名、2年生1名はなんと青春18切符で函館から25時間かけて来たそうです。来た日はネットカフェ泊まりとか・・・。青春だ

 また先輩達も集まって、その後輩のプレゼンに真剣にアドバイスをする。こういう空気って今の学校に存在することだけで感動を憶えます。

 発表は「振る」という振る舞いの研究。しつこいぐらいにサンプルを集める。ある意味では、問題ありきのプロジェクト型授業の対極である。寺沢先生のお話では「問題解決なんて簡単に出来るものではなく、こういった地道な学びが将来のデザイン活動を支えてくれる。」だそうです。反省を含めて激しく納得。

 続いて卒業生4名が、今自分達がやっている仕事を紹介。学生達が今やっていることが、将来どういう仕事になって行くのかよく分かる。学生時代の基礎研究から、卒論、就職してからの仕事と一気通貫で見れました。こいうイベントをさらりとやれるのが寺沢研の凄いところなのでしょう。

 いや〜良いものを見せていただきました。最近「手法」に凝っている身には、「モノ作りはもっとこつこつと本質に迫らなくてはいけない」と反省しきりの経験になりました。

 寺沢先生、卒業生、在学生の皆さんありがとうございました。
posted by アサノ | 09:08 | 情報デザイン | comments(2) | trackbacks(0) |
全国高等学校情報教育研究大会

 東京世田谷の武蔵工業大学で開かれた「全国高等学校情報教育研究大会」で発表してきました。

 会場のサイン、パンフレット等は武蔵工業大学小池研3年生の労作です。写真は、私の発表の掲示。その時間帯の発表が一目で分かるようにディスプレイされています。デザイン学会よりも凝ってますね。

 横浜清陵総合高等学校の五十嵐先生「情報を活用して学校をデザインする 」。私の発表は、日本学園の磯崎先生との共同発表「情報デザイン教育の提案 〜専門学校教育の事例から〜」。

 私のもう一つの発表、神奈川県立総合産業高等学校の高田先生との共同研究で「情報デザインワークショップを通して提案する観察法 」のポスター発表。小さな女の子ですが、大声で歯切れの良いプレゼンでした。もう少し仕込めば、ヒューマンインタフェース学会でベストプレゼン賞が狙えるかな?

 会場に未来大の学生達も。250部用意した手元資料も足りなくなってしまいました。

 小池研3年生福聚くんが今回のサイン計画について説明。授業で架空の対象をデザインをするのではなく、実際に使われる状態を目にすることの出来る経験は貴重です。多くの気づきがあったのでは。

 この後、所用でおいとましましたが、小池先生の発表もあり。高校教科情報に「情報デザイン」が認知された記念すべき大会になったのではないでしょうか。

 大会の準備から実施まで、手弁当で駆け回られた五十嵐先生他のスタッフの先生方、お疲れさまでした。次年度は、是非情報デザインの発表だけの分科会をやりましょう。

関連情報:

全国大会:大会の様子
全国高等学校情報教育研究大会
全国高等学校情報教育研究大会終了!
posted by アサノ | 00:00 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(1) |
プロジェクト学習
 現在8月末に県に提出する学則変更に向けて、次年度カリキュラムの作成に追われている。その中でも改編の目玉は「プロジェクト学習」だ。以下は多摩美大吉橋先生の定義。

□ワークショップ:
 特定の課題に、短期間に集中的に取り組み、一定の成果を出す。

□インターン:
 就業体験、現場の経験

プロジェクト学習
 問題解決を通じて応用力を身につける。
 グループ制作や学外とのコラボを通じて、コミュニケーション能力をみがく。

 現在でも、はこだて未来大学専修大学で取り組まれ、成果をあげている。問題となるのは教員のプロデュース能力であろう。

 ということで、2008年9月6日(土)午後このセミナー行ってきます。
■「BEAT」公開研究会:プロジェクト学習が大学を変える

 近年、大学卒の人材は、専門的知識や思考力に加え、実践的な能力(コミュニケーション能力やプロジェクト遂行能力)も求められるようになってきています。大学でこれらの能力を育てるためには、どうすればよいのでしょうか。

 その答えの一つとして、プロジェクト学習が注目されています。プロジェクト学習はグループで課題について議論を行い、その解決策を提案する作業を通じて、学習内容について理解を深めると同時に実践的な能力を育成する方法であり、ここ数年日本でも取り組みが増えてきました。

 今回のBEAT Seminarでは社会で活躍できる人材を育成するためにプロジェクト学習を行っている大学の教員をお招きし、プロジェクト学習の成功の鍵について議論したいと考えています。

みなさまのご参加をお待ちしております。

http://www.beatiii.jp/seminar/?rf=bt_m051-1

 東京大学の山内先生や立命館大の八重樫先生がお話されようです。
posted by アサノ | 05:40 | 情報デザイン 用語集 | comments(4) | trackbacks(1) |
ペーパープロトタイピング

 プロトタイピングという技法は、ソフトウェア開発や機器デザインなどで、これまでもしばしば利用されてきた。完全な製品やシステムを作り上げてしまってから問題が発見されたのでは、手戻りが大きく、開発工程に大きな影響を及ぼす可能性が高い。そのためにその「原型」を簡単に作っておいて、まずその段階で動作チェックやユーザビリティ評価を行い、徐々に完成度を上げてゆき、そのたびに動作チェックやユーザビリティ評価を行うことによってじわじわと完成品に近づけてゆくというやり方が考え出されたのだ。
 ペーパープロトタイプは、文字通り紙を使ってプロトタイプを作る。その意味では平面構成的な画面デザインに利用されることが多いが、応用範囲はそれにとどまらない。ともかく紙の上にラフなイメージを手書きで作成する。ここでラフというのが一つの大きなポイントだ。あまりきちんと書き込んでしまうと、Snyderの言っているように、人々は重要度の低い細部に注目してしまい、肝心な全体デザインについての議論が出来なくなることが多い。手書きというのももう一つのポイントで、定規を使ってしまうと完成した印象が強くなりすぎてしまうからだ。ともかくペーパープロトタイプはラフなコンセプトをラフな形で外化したものといえる。

出典:黒須教授のUser Engineering Lecture

 ゼミ生が、夏休み中もゼミ室に来て横須賀市役所のWebサイトのβ版を作る作業をしていました。もう少し実物大で作った方がいいね。ボタンを押したら、すぐ次の階層のプロトタイプを出す。それを繰り返す。

 夏休み前に作ったペルソナを基に、彼らが使うサイトの設計を、まずラフな紙ベースで検証します。意外といろいろな事が分かるものだし、議論もし易いと思います。何らかのタスクを想定して、アクティングアウトと併用してやるのも効果的です。

関連情報:
ペーパープロトによるアクティングアウト
ペーパープロトタイピングの実践
The Paper Version of the Web

□黒須正明 監訳の「ペーパープロトタイピング
posted by アサノ | 06:17 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
親学問の存在
 昨日トラックバックをもらった記事に、面白いことが書いてあった。
 高校の情報科は学際(?)色が強い教科だから、様々な分野の親学問が必要だと考えているからだ。親学問が不在だと、教科情報の授業は現場教員の個人技に依存する事になる。これでは授業が不安定になってしまう。「親学問の存在」は高校生に安定した授業の提供には必要不可欠なのだ。
 まったく同感で、昨日横浜清陵総合高校の五十嵐先生と話したのも、高校情報の授業は先生個人の努力に頼って行われているということ。非常に素晴らしい授業をされている先生がいらっしゃるが、どうも孤立している感じが否めない。体系が無いんですよね。人間が何かを理解するには、体系と構造が無くてはいけない。「視点」という情報デザインに近しい授業には人間中心設計プロセスを親学問にすることを話し合った。22日(金)の全国高等学校情報教育研究大会ではその話をしようと思う。

 そういえば、専門学校の先生も自分の体験は良い方で、本やnetに書いてあることで授業をする人いるよね。ここにも親学問不在がある。
 また、情報デザインが学問として本格的に確立されて広く認知されることを期待している。
 がっくり来たのはこの言葉。情報デザインは10年以上前からきちんと学問として成立しているのですが、世間に認知されてないのね。ちょっとへこみました。

 全国高等学校情報教育研究大会のビジュアルを一手に引き受ける武蔵工大小池研の4年生のブログ。

Traumerei
http://ymdksm.blog120.fc2.com/
めったに更新されないけど面白い。
posted by アサノ | 08:01 | 情報デザイン | comments(4) | trackbacks(0) |
夏休み後半戦開始
 全国高等学校情報教育研究大会で発表する研究の概要原稿を作成。自分で印刷して、ファイル用の穴を開け、ホチキスで綴じる。何とか昼までに仕上げて、来ていた五十嵐先生に手渡した。あまりの慌しさにスタッフからは「何人をも近づけないオーラが出ていた。」と言われる。

 手渡した後に五十嵐先生と高校の「視点」の授業の話をする。「オブザベーションを取り入れてみたらどうだろうか?」と質問を受けたので、いくつかの授業ネタを提案。自分で話していて面白そうなので、今度授業でやってみよう。これってシャッフルディスカッション?

 そういえば先日京都でシャッフルディスカッションの生みの親、武蔵工大小池研OBの野々山くんに会ってきました。

 JIDAから「プロダクトデザイン(仮称)」の教科書執筆の依頼が来た。9月に入ったら書きあげねばならない。「情報デザイン・ハンドブック」も9月から始まるし。夏が終わっても忙しそうだ。
posted by アサノ | 17:48 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
Search this site