珍しく練馬区に来ています。西武池袋線の中村橋という駅です。東京の黄葉は今が盛りですね。
練馬区立美術館でやっている「石田徹也―僕たちの自画像―展」を見に来たのです。
31歳で亡くなられた画家の展覧会です。ここ2年ぐらい気になっていて、やっとまとまった展覧会を見ることができました。
ムサビの視デを出て多くの賞を取りながら、道路工事の旗振りなどをして描き貯めた作品群です。学生のみなさんも、ゆるキャラみたいな絵ばかり描いていないで、絵にはこれだけの世界を描き表すことが出来ることを知って欲しいです。
なぜか、夭折した画家の絵って惹かれますよね。ちょっと挙げただけでも「青木繁」「中村彝」「荻原碌山」「靉光」や近年では38歳で亡くなった「有元利夫」さんなんか大好きです。なんだか分からないけど「熱っぽさ」がある気がする。私は夭折しないでしょうもないブログを垂れ流しながら長生きしてしまっています。
帰りに池袋北口チャイナタウンに寄って、お昼ごはんを食べることにした。
池袋北口は、日本の中では唯一中国の東北地方の人達が集まる中華街です。中国残留孤児の受け入れから、その家族や同郷の人達が集まったと言われています。なにしろ練馬区は日本で一番日本語学校が多いのですよ。
東北料理の「大宝」でランチを食べる。ランチメニューには、特に東北っぽいものは無し。東北地方では冬には「酸菜」という酸っぱい白菜の漬物を鍋に入れて食べます。
「坦々麺とえび炒飯のセット780円」。なぜか坦々麺は中国人のコックさんが作ったもので美味いのに当たったことがない。炒飯は美味しいのに、坦々麺は化調の味が強すぎ。
このあたりで一番美味しいのは、やはり「永利」だな。また来よう。