経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
シンポジウム 2日目

 2日目はHCD-Netセミナー。

 セミナー会場入り口にはポスター発表。

 これは、最近ちょっと気にしているユーアイズデザインさんのUI設計体験ツール。まだ試作品しか無いそうで、早く商品化されるといいですね。

 セミナー会場。前半は、リコーの早川さんと、ソシオメディアの篠原さんによる「人間中心設計による行政サイトの改善」。一昨年は横浜市、昨年は横須賀市の市役所Webサイトのペルソナ作成をしたので、納得することしきり。

 続いて黒須先生と山崎先生が「内閣府電子政府ユーザビリティガイドライン」のお話。電子政府にはセキュリティとユーザビリティが重要で、今後政府に納品されるWebなどにはユーザビリティ技術者が参加していなくてはいけなくなるという。またその技術者を認定する動きもあるそうだ。本学には情報セキュリティ大学院大学があり、内閣府の委員会のメンバーになっておられる先生もいます。ユーザビリティの専門家を作る教育機関ってどこにあるのだろう?

■関連情報
山崎先生のブログ
樽本さんのブログ
田附さんのブログ
未来大名塚さんのブログ
posted by アサノ | 00:47 | HCD関連情報 | comments(0) | trackbacks(0) |
シンポジウム 初日


 初日のチュートリアルは、シナリオとUI設計に参加。
 山梨大学の郷先生の「シナリオ法」の講義を受ける。あいまいだった事柄が構造化され非常に有意義だった。忘れないうちに、まとめよう。

 次が京都ソフトディバイスの高橋賢一さんの「UI設計」。お付き合いは長いのですが、これだけちゃんとお話を聞いたのは初めてです。i Phoneの登場によってUI設計と作法ががらりと変わったという話に納得。

 別室ではコンセントの長谷川さんの「成長するWebサイトリニューアルプロジェクト」。これも聞きたかったのに、同時平行開催はもったいない。オーディエンスは若手中心。

 夕刻より懇親会。平日開催ですが、日本各地から会員の皆さんが集まり盛況。事務局の皆様お疲れさまでした。
 その後、2次会、3次会まであり日付が変わるまで飲む。(後日書きます)

posted by アサノ | 08:37 | HCD関連情報 | comments(0) | trackbacks(0) |
HCD Netシンポジウム2009

 札幌にいます。

 インフルエンザはこちらは対岸の火事?マスクを買い込んで帰ろうか。

 札幌駅北口近くのエルプラザで、HCD-Netの総会とシンポジウム。

 シンポジウムについては、また書きます。どんなに忙しくても勉強は大切。たいへん勉強になりました。
posted by アサノ | 08:12 | HCD関連情報 | comments(2) | trackbacks(0) |
インフォグラフィックス展2009-見ることのデザイン-
 先日「INFO-GRAPHICS Night vol.1 」のご案内を致しましたが、3日ほどで満員御礼になってしまいました。
 そこでもう1件インフォグラフの展覧会のお知らせ。東京都市大学の小池研恒例の「インフォグラフィックス展」が今年も行われます。ゼミに配属されたばかりの3年生が、いきなりインフォグラフに挑み凄い作品を作るので有名です。ご覧になったことが無い方は必見!


インフォグラフィックス展2009-見ることのデザイン-

事件、時事問題などの情報を3年生10人がインフォグラフィックスにデザインしました。

今年のテーマは「見ることのデザイン」
情報を構造化してインフォグラフィックスにする手法はデザイナーが広く行っていますがオーディエンスがどのようにインフォグラフィックスを見ているか、からのアプローチはこれからです。デザイナーの情報の構造化とオーディエンスの見ることの構造化のリンクを試みます。

http://koike-infodesign-lab.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-594f.html
開催時間:
6月6日(土)
12:00〜19:00
6月7日(日)
10:00〜19:00

場所:東京都市大学横浜キャンパス
   3号館4F グループワークルーム

入場料:無料

展示:小池研究室3年生10名
内容:事件、事故、社会問題、科学記事などの情報をグラフィクスにデザインして展示します。

インフォグラフィクスの専門家による講演会:
演題 産経新聞のインフォグラフィックスデザインの取り組みについて
講師 筑紫直弘氏(産経新聞社 編集局整理部デザイン担当 次長)
ブロフィール
広告プロダクションを退社したのちNYのアートスクールに留学、グラフィックデザインを学ぶ。帰国後、産経新聞社に入社

産経新聞社はすでにiPhoneによる新聞の配信なども行っています。
産経新聞社のインフォグラフィックスの取り組み、新聞のデジタル化、ネット対応についてのお話もうかがいます。

講演後は、会場で学生作品についての公開クリニックをしていただく予定です。

第13回TCU横浜祭公式HP

posted by アサノ | 00:22 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
HCD-Netシンポジウム 夜の部
 5月28日(木)行われますHCD-Netシンポジウム2009の懇親会後の2次会会場を、札幌ユーザデザインラボの田附さんが準備してくださいました。
 当日会場でインフォメーションはあるそうですが、業務の都合などで遅くいらっしゃる方は、こちらに直接おいでください。

懇親会後の二次会

■開始時間:20:00〜
■会場:和食屋 駿
http://r.tabelog.com/hokkaido/A0101/A010101/1005638/
札幌市北区北8条西4丁目22 パシフィック北大前2F
(TEL 011-746-3380‎)

地図
posted by アサノ | 00:49 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
怪しい路地好き(溝の口西口商店街)

 日曜日の教科書編集会議の後、若干原稿に余裕のある我ら三人は、カミヒラ先生に車で送ってもらい溝の口西口商店街にやってきました。

 木村さんが飲んだアイレイモルトの「ブナハーブン12年」。初めて飲んだモルトウイスキーでしたが、飲みやすく美味しかったです。憶えておこう。
 小林さんはジョニ黒を飲む。父親の時代は高級ウイスキーの代名詞だったが、私は未だ飲んだことは無く、生まれて初めて味見をさせてもらう。おお、かなりまっとうなスコッチでした。

 初夏のアーケード商店街は、テーブルを外に持ち出した飲み屋が多い。いい雰囲気ですね。
 この時出た話。夏のワークショップは、どうも北海道の人達は乗り気じゃないらしいので。もう、勉強とか関係の無い「大人の修学旅行にしようよ。」というもの。普段、毎月出張している人達なのに、また旅行かい!みたいな。
 候補地、鹿児島で焼酎倉めぐり、台湾でごちそう三昧等など。要するに無駄なことがしたいのよね。

 長期出張荷物を引きながら、飲み歩く小林さん。

 この方はメンバーではありません。通りがかりのおじさん。

 次は、1次会からここ「七輪もつ焼 二の鉄」にしましょう。溝の口の「部隊鍋」も気になるお店です。

 深夜まで営業するバラックの洗濯屋さん。溝の口西口商店街は、やはり怪しい・・・。

◇怪しい路地好きアーカイブ
津田沼にぎわい横丁
渋谷のんべい横丁
名古屋円頓寺銀座街
町田仲見世飲食街
渋谷のんべい横丁
澳門友誼巷
香港九龍旺角
新宿ゴールデン街
京都先斗町13番路地
東京恵比寿横丁
大阪新世界ジャンジャン横丁
大阪ミナミ法善寺横丁
名古屋伏見みその小路
野毛のハーモニカ横町
堀切菖蒲園
京成立石仲見世
京都リド飲食街
台南赤崁東路
横浜橋商店街
有楽町ガード下焼き鳥ストリート
横浜狸小路
静岡青葉おでん街
広島猿猴橋町愛友横丁
浅草初音小路飲食街
下北沢駅前食品市場
三軒茶屋すずらん通り
秋葉原電気街
菊名西口商店街
品川駅前
ソウル江南
新宿思い出横丁
新宿歌舞伎町
町田仲見世商店街 
溝の口西口商店街
posted by アサノ | 00:12 | 怪しい路地好き | comments(2) | trackbacks(0) |
教科書編集会議 大詰めを迎える

 先々週「箱根合宿」に参加できなかった、情報デザインの教科書の編集会議を本校で行う。今月中での入稿予定が決まり、皆マジに執筆に励む。
 教科書の題名は「情報デザインの教科書」でほぼ決まり。副題を思案中。
 情報デザインという授業で、この本を通しで使うのは難しいかもしれません。あまりに多岐に渡って書いてあるので、一人の先生だと理解しながら説明するのはきついと思います。ただし、学校でも職場でも辞書的に使えますので、是非買ってください。

 終了後、新横浜の「べったこ」で、ご苦労さま会。これが無くちゃ♪

 芋焼酎や日本酒が揃ってます。原稿書く気満々で車で来たカミヒラ先生は、ウーロン茶で乾杯。

 我らにには珍しく、7時そこそこでお開き。返ってから原稿書きと投稿が待ってま〜す。
posted by アサノ | 01:55 | 情報デザイン 関連図書 | comments(0) | trackbacks(0) |
経験デザイン 4回目 情報の構造化(カードソート)

 今週の授業は、昨年もやった「情報の構造化」です。

 今回はチーム毎に「こだわりのお菓子」「ファッションアイテム」「外食メニュー」を、出来るだけ沢山書き出します。昨年は未成年に「居酒屋メニュー」を書かせて失敗したので、ちょっと学習しました。

 次に、なるべく違うものを30品目、カードに書き出す。

 第1回目は「オープンソート」で、属性の同じものをラベリングして並べる。なぜそこに並べるか、理由の発話を録る。

 並べた結果を記録。

 第2回目は「クロードズソート」で、ラベルだけ残し、品目の書いたカードを、他のチームの人間に並べさせる。自分達がラベリングした分類を、ユーザが理解出来るかをテストする。なぜそこに並べるか、理由の発話を録る。

 第2回目のクローズドソートを2回行い。第1回目のオープンソートの結果と差異を数える。30品目中13個間違えた被験者もいました。「こだわりの・・・。」というのは、思い込みが入り込むので、ユーザには理解しがたい分類になるのかも。

 全ては「ユーザ目線」で考えよう。
posted by アサノ | 01:16 | 情報デザイン 授業事例 | comments(0) | trackbacks(0) |
ミステイクとアクションスリップ
ヒューマンエラーの原因

ミステイク:思い込みエラー
アクションスリップ: 意図と違った行動をしてしまう、うっかりミス

 エレベータのボタンを押す時に。行き先が7階なのに、6階だと思い込んで6階のボタンを押してしまうのはミステイク。学生に後ろから「先生、教室は7階ですよ。」と注意を受ける。うう、私のオフィスは6階なので間違えた。
 7階に行こうとして、指が滑って6階のボタンを押してしまうのはアクションスリップ。スリップの原因は、デザインに起因する場合があるから気をつけたい。疲れていたり、慌てている場合もスリップを起こす可能性があるので、それに対する配慮も必要。

 殺し屋が、ターゲットを間違えて打ってしまうのはミステイク、打つつもりが無いのに銃を暴発させてしまうのはスリップ。おお、分かってきたぞ。

 私は未だにi Phoneの英文字入力で何度もスリップする箇所がある。もう、うっかりというよりも物理的な画面サイズと指の大きさの問題だろう。人はこれを経験と知恵(要するに慣れ)でカバーする。はず
posted by アサノ | 01:24 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
半構造化インタビューと非構造化インタビュー

 先日山崎先生とメールのやりとりをしたのと、現在うちのゼミ生がインタビュー計画で頓挫しているので、ちょっとメモ。

 インタビューの形式は、下記のような方法がある。

■構造化インタビュー:よく行われる一問一答式の質問票(アンケート)調査に近い手法。
■半構造化インタビュー:事前に大まかな質問事項を決めておき、回答者の答えによってさらに詳細にたずねて行く簡易な質的調査法。長時間のインタビューが行えない場合などに効果的。
■非構造化インタビュー:いつもここで書いている質的調査方法。質問内容を特に定めず、回答者が意識していない考えを引き出すのが目的。会場で行うデプス(深層)インタビューや、現場で実際に対象物を使用してもらいながら行うエスノグラフィックインタビューがある。
■グループインタビュー:6〜8名程度のグループに対して、質問票に記入してもらいながら、会話から得られる意見も収集する技法。パーソナルインタビュー(個人)よりも、集団としての消費者行動などの把握に適している。
フォーカスグループインタビュー:一つのテーマに対して、6〜8名程度のグループで討論してもらう質的調査法。グループであることから、安心感や連鎖反応が起こりやすく、インタビュアーから直接質問されないため自発的なコメントを取りやすい。

事例:
 たとえば、歯医者さんで歯に被せる素材の説明を受けるとき。
◇「保険の適応ですと○千円。適応外の良い素材を使うと△万円です。どうしますか?」
 これは構造化インタビュー。
◇「5年後どういう状態でいたいですか?」
 「そうですよね、まだ30代ですからしっかりした素材にしましょうよ。ローンもありますから。」
 こういうのは半構造化インタビューです。
◇「おばあちゃん、お孫さんいくつですか。」
 「ああ、その子がお嫁に行くまで元気でいたいですよね。」
 「最近よくものを噛んで食べてますか。」
 「健康には歯がしっかりしてなくちゃね。」
 「そうそう、ローンとかもあるから、相談しましょ。」
 これは非構造化インタビュー。

 このように他の患者さんが待っているようなシチュエーションでは、あまり長い非構造化インタビューはできません。調査の現場でも、その状況に合った手法が必要となります。要は、状況に合った調査方法を選びなさいということと、一つの調査から出たデータだけでなく、トライアンギュレーションを心がけることが大切。

posted by アサノ | 00:59 | 情報デザイン 用語集 | comments(0) | trackbacks(0) |
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