経験デザインとエスノグラフィを語る私的なブログ
三宿でご苦労さま会

 先日開講した「(株)コンセントのWeb講座」を担当していただいた(株)コンセントの皆さんと打ち上げ会を行う。。
 場所は三宿の「座○楽」。社長の長谷川さんもお忙しい中ご参加くださいました。

 三宿の「座○楽」さんは、カミヒラ先生お薦めのお店。焼酎が店内の壁に所狭しと1000本ぐらい並んでいる。

 「こんな感じが飲みたい。」というとマスターが選んでくれます。「くさい芋焼酎」と「香りの高い芋焼酎」とのリクエストに、ちゃんと違う焼酎が出てきた。
 私は芋焼酎の「初恋」というのが飲みやすくて美味しかった。「くじら」は味見させてもらったら、しっかりとした飲みくち。あとは酔っ払って憶えておらず。

 料理は何を頼んでも美味い。私はほろ苦い「わた入りスルメ炙り」が好き。

 写真は「薩摩赤軍鶏のたたき」。甘い刺身醤油で食べると、今まで知らなかった食感がする。
 お店の中は、12〜15人ぐらい入れば満席の落ち着いた空間。

 外部の方の授業について話していて。学生は授業で100回ぐらい言っていても、外部の方から同じことを聞くと「初めて聞きました。」とか言って失礼しちゃう。(笑)という教員側の話をしたら。
 長谷川さんが「外部の人間からインスパイアされることはあっても、日常的に学んでいないことは身につかない。」「教員とは不毛だと思いつつも、教え続けることが大切。」というようなことを話されて、激しく納得。

教育とはこういう仕組みが必要ということだね。
1)日常的に教え続ける(内省)
2)外部の人間からインスパイアされる機会を与える(体験)

 おお、ちゃんと反省会になっとる。

 コンセントのみなさま、本当にお疲れさまでした。また是非次年度も講座をお願い致しますね♪
posted by アサノ | 00:28 | B級グルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
中国のデザイン系大学

 中国の話題をもう一つ。向こうの大学に行くようになって、5年経ちます。
 深センや上海は早いうちからデザイン系(特にCG)の教育が盛んでしたが、徐々に北の都市にもそのニーズが増えてきました。

 特に東北地方の沿岸部大連や瀋陽は、韓国や日本に近いため以前は工業製品の工業地帯でしたが、最近ではソフトウェアの産業に重点を置くようになってきています。
 この写真は、国立大連軽工業学院芸術設計学院のイラストレーションの講評会の風景。

 この写真は国立遼寧師範大学が作ったデジタルコンテンツ系学部の授業。20倍近い競争率で、全寮制です。
 寮の照明は24時以降は消してしまうそうで、そうしないと皆徹夜で勉強してバタバタ倒れてしまうそうです。恐ろしいまでの学習意欲!

 デッサンなどの基本的な技術はこんな感じ。一度美術大学を出てきた人もいるし、高校からすぐ来た人もいる。

 私がやられたのは、この彼の眼。うちの学校にこんなに熱心に私の講義を聞いてくれる学生はおらん!(笑)

 大連理工大学には、プログラミングやCGと並行して日本語も勉強するコースがありました。教育のコンセプトが明快と言うか・・・。
 最近では日本のデザイン系大学でも、博士修士の課程には日本人学生より中国、台湾、韓国からの留学生の方が多いぐらいだと思います。あと10年すれば、日本企業のデザインセンターの中間管理職も日本人ではなくなる可能性大!
 学生諸君、君達頑張らんといかんよ。

□中国デザインの話題はチューブ木村さんのブログにも詳しい:ワークショップリポート

□追記:ちょっとびっくりな数字
・2008年度専門学校の卒業生は約25万人
・2008年度日本に入ってきた外国人労働者は約48万人
posted by アサノ | 00:15 | 旅好き | comments(0) | trackbacks(0) |
宮崎駿は新古典主義である


 夏休み特集ネタ。
 先日「崖の上のポニョ」を観たら、水に沈んだ道路などが出てきて。
 今まで観た「カリオストロの城」や「天空の城ラピュタ」などを含めて、新古典主義の影響が強いと感じた。

 そう思っていたら、我が家の書棚にこんな本が。「死都ーネクロポリス」(廃版)。表紙からしてラピュタでしょ。

 これなんかは「カリオストロの城」。

 ラピュタにはこんな風景が。

 「新古典主義」についておさらい。

 新古典主義とは一言でいうならば古典古代(ギリシア・ローマ)の美術を自分たちの美術の規範しにしようという運動であった。そのきっかけとなったのは18世紀前半に行われた、火山の噴火で埋没したローマ時代の町、ヘルクラネウムとポンペイの遺跡の発見である。発掘された遺品を版画の挿絵で紹介した画集が相次いで出版され、人々は工芸品や絵の中にその形を真似た。

はてなキーワードより引用


 アニメも奥が深い!

posted by アサノ | 00:14 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
Webサイト評価ワークショップ 終了

 アックゼロヨンの審査が終わった。学生に手伝ってもらいつつ、私の評価表は完成。
 折角なので、試しに学生達にも自分達の評価軸で模擬審査をさせてみた。

 Webに限らず、何でも混沌としたものはそのルールを見つけ出すことが重要だ。それが出来てしまえば、後は定量的に評価すれば良い。
 そのルールを見つけ出すのが観察なのだ。観察の雑な奴は、ルールが甘い。

 学生達の悪戦苦闘の痕跡が随所に見られ、本当に面白い。大量の情報を構造化する良い経験になったと思う。

 1週間のお手伝いとワークショップの打ち上げ会を学食で行う。

 何かイベントがあった後は、必ず「記憶の現像」をしなくてはならない。今回は未成年者ばかりなので、スナックとソフトドリンク。

 昨年は暗かった2年生も、最近元気になってきました。忙しく行動していれば、悩むことは無いのだよ。
posted by アサノ | 00:12 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
今年の夏休みは中国東北三省


 今年の夏休みは、娘と二人で中国東北三省を汽車で縦断する旅の企画を立てました。
 中国東北三省とは、ロシアとの国境にある黒竜江省・旧満州国の首都新京(現:長春)のあった吉林省・そして韓国や日本に近く経済発展の著しい瀋陽や大連のある遼寧省です。
 
 この三省は戦前は満州と呼ばれており、日本が経営していた旧満州鉄道が貫いています。
 我が家の祖母は昔上海で働いていたこともある人だったし、私の周りにも戦後満州から引き上げて来た親がいる人もいます。
 ほんの60年前には、日本の植民地であった異国の地を、記憶が風化してしまわないうちに身体的感覚として理解しておく事も大切かと思います。

 このエントリーの写真は、以前私が大連から瀋陽まで1泊の旅をした時のもので、こんな所に行くというイメージ。
 私は瀋陽までしか行ったことが無いので、ロシアに近いハルピンには是非行ってみたかったのです。

 大連火車站(大連駅)の食堂で朝ごはん。典型的な庶民の朝ごはんで、粥・包子・ゆで卵・涼菜のセットで5元(70円)ぐらいかな。

 汽車には「硬座(2等)」と「軟座(1等)」があります。私はちょっと奮発して軟座に。

 約4時間ぐらいで、上野駅を模した瀋陽駅に着きます。瀋陽は、戦前は関東軍司令部があった奉天と呼ばれた街です。
 現在では中国の人は「沈阳」と書き、東北三省で最も栄えた都市となっています。

 駅を降りると、売店が並ぶ。こういう景色は万国共通でホッとしますね。

 駅から歩くと、道端には軽食を売る屋台が並ぶ。季節は秋ですが、かなり厚着してますね。
 たしか私はマウンテンパーカーだった気がします。

 お昼になっていたので、有名な「李連貴熏肉大餅」の支店に入る。

 多分「大餅」というパンに「熏肉(燻製肉)」と甘味噌やネギなどの薬味を挟んで食べるスナックです。

 ここで食べたトマト入りの「酸辣湯」は、私のデフォルトになっています。本当に美味しかった。

 値段表。私は中盛(2枚)と酸辣湯(16元)で計31元(約500円)か。
 地元のお客さんは、蛋花湯(1元)を頼んでました。

 中国の都市に行くと必ずある「中山広場」。地図を見るのにランドマークになって分かりやすい。

 瀋陽北駅の方は、近代的なビルが立ち並びます。今夜の宿はこちらの近く。

 「東陽閣IT飯店(東横INN瀋陽北駅前)」に宿泊。シングル1泊150元(約2500円)と安い。
 LAN環境完備、清潔でバスタブも深く日本的なつくりで良かったのだが、最近駅前開発で閉店。

 瀋陽は、ヌルハチが清朝を興した場所でもある。故宮は世界遺産。

 私は名所旧跡とか世界遺産にはあまり興味が無いので、「観てきた」程度で退散。

 故宮から、張学良邸を探しながら歩いたら、瀋陽の繁華街「中街」に着く。

 にぎやかです。マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、吉野家もあります。

 日本でも有名な「老辺餃子館」。

 なめてかかったが、凄く美味しかった。もともと東北三省は寒冷地なので米がとれず、粉食文化のため餃子や大餅、北京ダックの皮みたいな春餅などが有名。
 前夜瀋陽北駅近くの小汚い食堂で食べた「酸菜」は、ザワークラウトみたいな白菜の酸っぱい漬物。冬場は、それで肉を炒めたり、火鍋に入れたりする。そういえば、満州とドイツは風土が似ている。ビールも美味しいし。

 帰りは「沈大高速道路」375kmを高速バスで帰る。約4時間の予定だが、大連市内の交通渋滞のため1時間オーバー。

posted by アサノ | 00:44 | 旅好き | comments(0) | trackbacks(0) |
君はやなぎみわを知っているか?


 夏休みに入ってネタが無くなってきたので、ちょっとアートの話題を。
 今、大阪の国立国際美術館でやっている「やなぎみわー婆々娘々!」は行きたい展覧会。やなぎみわさんとは現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレ に出品中の若手写真家(アーティスト)です。

 私は、ダイアン・アーバスとかフォーコンとかシンディ・シャーマンとかちょっと倒錯した写真家が好きなんですけど、日本にもこういう人が出てきたのかと思う。
posted by アサノ | 00:43 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
研究室に来客
 金曜日の夕方、ユー・アイズ・デザインの鱗原社長がおみえになりました。 鱗原さんは、私の所属するHCD-Netの理事、事務局長も務められておりユーザビリティ業界の重鎮でもあります。
 本研究室のラボをご案内して、ご意見をいただきました。

 同社は電子機器のインタフェースが専門でしたが、最近では内閣官房IT担当室の「電子政府ユーザビリティ・ガイドライン」などに取り組まれているのでWebにも興味があるようです。
同社サイトより引用
 http://www.ueyesdesign.co.jp/report/p090611_iphone.html
 iPhone 3GSのユーザビリティ評価を行う、ユーアイズデザインの評価ラボ。(同社サイトより引用)
本研究室のラボ
 我が研究室の評価ラボ。それに比べて、やはりプロのラボは洗練されてますね。
 今年本研究室にはユーザビリティに関する研究をする学生がいないのですが、1年生に興味を持つ子が何人かいますので、来年にはインターンに行かせていただこうかと考えています。

 お忙しい中おいで下さいまして、ありがとうございました。

◇ユー・アイズ・デザイン:使いやすさ研究所(ユーザビリティについて分かりやすく説明されています)
posted by アサノ | 00:42 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
inp-act web始まりました!!

  http://ids.c.fun.ac.jp/project/inp-act/

 未来大の夏堀くんから、宣伝の依頼あり。
 先日ご紹介しました9月20日〜21日に函館で行われる「情報デザインワークショップ(インパクト)」の公式ブログが出来たそうです。

 昨年の「ex-sight」のブログは面白かったから、頑張って毎日更新するようにね。
posted by アサノ | 00:09 | 情報デザイン | comments(0) | trackbacks(0) |
カリキュラム会議でもカードソート


 よく人から「先生は夏休みがあっていいですね〜。」と言われる。
 ところがどっこい!普段よりも休み期間中の方が忙しいのです。次年度のカリキュラム編成もあるし。高校生の体験入学はあるし。学会や講演の準備もある。
 最近は、若い先生達がカリキュラム会議で635法からカードソートとかやってます。いまさらだが、頭の中身を一度外に出してみるのは良いことだ。ただし、「本質的価値」を見つけるためにやらないと、結構話が拡散するものです。

◇関連情報:なぜ、KJ法は失敗するのか?
posted by アサノ | 00:06 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
アックゼロヨンの審査始めました

 本日より「アックゼロヨンアワード」の審査をゼミ生に手伝ってもらいながら始めました。これから5日間に渡って行う予定。
 もの凄い数のサイトを評価するので大変そうですが、1サイト1サイト見るごとに「新しい扉を開ける喜び」みたいなものがあり、楽しくて時間が経つのを忘れます。

 全てのサイトのトップページとエントリーシートをプリントします。大量のサイトを評価していると、前に評価したサイトと現在見ているサイトとの評価にギャップが出来る可能性が起きる。その時に、プリントしたページを記憶を呼び出すトリガーにするわけ。「再生」よりも「再認」の方が楽だからね。
 Webという最新のメディアを評価するのに、印刷というものを利用するのはいかがなののかと思うが。「一覧性」という機能においては、紙媒体の方に優越性があるのも事実だ。

 校内では神奈川県特有の「仕事のまなび場」のために、高校生が大勢来ています。こちらも連日大入り。
posted by アサノ | 00:54 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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