6月28日(金)、京都に来ています。
今回は東京に帰省中の息子のマンションに泊めてもらっての滞在。w
今回も島津製作所さんにやってきました。
3回目ともなると応用問題です。
「雨の日の傘体験」というテーマで。
各チーム任意の利用シーンを考えてもらう。
あまりステロタイプのシーンを考えると、出てくる答えも月並みなものになる。
エクストリーム過ぎず、タッチポイントのパターンがいくつかあるものが良いと思う。
社外には出にくいので、広大な構内で体験プロトタイピング。
リードユーザーには「折りたたみ傘」と「普通の長傘」をそれぞれ持ってもらっている。
最初は照れながら演じているが、徐々にいつもの体験が呼び起されて来てリアルな振る舞いになってくる。
母と子どもの利用シーン。
演者がどこまで想像できるか。ww
何かをする時に傘を置くシーンを演じる。
案外使っている最中よりも、使わない時のストレスがポイントかも。
体験プロトタイピングが終わったら、その場でインタビュー。
先日の日本デザイン学会でも未来大の院生が
リズ・サンダースの「クリエイティブキット」の話をしていたが、これもそれに近い。
「なぜ、そうしたのですか?」という問いに行動の背景をかなり饒舌に話してくれる。
部屋に戻って来たら、行動を時系列に急いで書き出す。
続いてタッチポイントを見つける。
この辺りのスピードは速かった。
予定よりも1時間近く早くマップが完成しそう。
自分達が見つけたこと、やろうとしていることを他のチームの人間に説明する。
今回は3分間で攻守逆転。
他のチームの人間が質問やアドバイスをする。
攻守3分間ずつを2セット行った。
その後、チーム内でリフレクション。
現在のものに修正を加えて、デザインに入る。
デザインはジャンプである。
どんなものでも論理的な階段を登るだけではデザインは出来ない。
ある谷間をエィヤ!と飛ばなくてはならない。
ただし、飛ぶ距離が長すぎると失速する。w
ギリギリのところまでは調査と分析で埋めて行き、ジャンプの幅を狭く飛び易くしてあげることが大切だ。
古いデザイン感は、長いジャンプを成功させることに意味を持たせたりする。
そういう考えはグループワークの中では通用しない。
観察と分析から導き出された洞察の合意形成をしてから飛ぼう。
プレゼンスタート!
今回は難しいぞ。
難しくなった途端に笑いをとることにシフトしてはいけない。
同じ会社の中で、いつも知っている同士でワークショップをするとそういうことが起こる可能性が高い。
「傘を使った雨の日を快適にするサービス」の長期利用品質を考えた時に、それで良かったのか?
利用シーンは、そのプロセスが課題を露わにしたタッチポイントを持っていたのか?
応用問題になると、講評も厳しくなる。w
課題が見えてきたので、次回のテーマは考え直します。
◇2013年6月の京都アーカイブ